ビジネス・コミュニケーション
2018-03-29
どんな分野でも周りから一目置かれている人ってどんな人を想像しますか?なるべく複数人を頭の中に思い浮かべて下さい。思い浮かべたら、彼ら・彼女らの共通点を考えてみて下さい。どんな共通点がありましたか?
どんな分野でも周りから一目置かれている人とは…ズバリ「誰とでも雑談する力」があるのです。えっ、雑談なんて誰でもできるよ!なんて声が聞こえてきそうです。一度、ご自身をよ〜く振り返ってください。誰とでも仕事以外の話ができますか?
上司・同僚・部下、苦手な人、意見が衝突しがちな人、仕事で関わりがないと思っている人、全員です。おそらく大多数の方が、苦手意識を持っている相手に、わざわざ雑談しには行っていないのではないでしょうか?
苦手な相手にわざわざ雑談なんてしなくても仕事はできる、意味がないよ!いえいえ、もう一度お伝えします。周りから一目置かれている、つまり、できる人は雑談力がスゴイのです。私が尊敬している先輩に雑談力に長けている方がいますので、その方の例をご紹介します。
その先輩が各部門から招集された一筋縄ではいかない、個性豊かな技術者で構成された部署を任せられた時、一番に何に取り組んだかをお聞きしたところ、お互いの家族・趣味・好きなこと・嫌いなこと等のプライベートに関わる話をちょっとした空き時間で繰り返しするよう心がけたとおっしゃいました。
この「ちょっとした空き時間に繰り返し、雑談をしに席に立ち寄る」を実践することでお互いの信頼関係を築き(もちろんこれ以外にも努力を重ねて)一年後には開発実績を評価される組織を作り上げることに成功しました。個性が強い、一見して力を合わせて仕事をすることが難しそうなメンバーを非常によくまとめた例をご紹介いたしました。
まずは、ちょっとした時間に天気、昨日観たテレビ、好きなスポーツなど、肩の力を抜いて話しかけてみてください。以前より仕事がスムーズに楽しくなるはずです。
みなさんもご承知のとおり、新規事業の開発は並大抵の努力では成功にいたりません。開発がうまくいかなくて中止になったり、事業性がないと判断されて中止になったりの繰り返しです。そんな状況において、リーダーはもちろん、メンバーの不満も膨らみ、やる気がなくなってしまうことも多いでしょう。
メンバーのモチベーションが下がっている時、リーダーのあなたはどう対応しますか?もっと頑張れと叱咤激励しますか?それとも一緒になって愚痴を言って、スッキリしますか?メンバーのモチベーションを回復するために必要なこと、「それは相手を褒めること」です。
失敗が続くと誰しも自信がなくなったり、やっても無駄だと諦めてしまいますね。そんな時は結果に注目するのではなく、過程に注目してください。メンバーは優秀な仲間です。必ず工夫した、努力したポイントがあるはずです。そのポイントを具体的に褒めるのです。
メンバーは自分がこだわったポイントをリーダーが分かってくれてい...
ると実感することで次も頑張ろう!次はもっと頑張ろう!とモチベーションがアップするものです。あなたも同じような経験をしたことがあるのではないでしょうか?
もし、そんな経験はしたことがないのであれば、ぜひ後進育成のために体験してみてください。必ず顔つきが変わって、やる気が出てきます。そして、やる気があるメンバーが集まれば、素晴らしい商品が生まれます。早速、今日からメンバー・部下を褒めてください。