前述(システム構築の戦略)のプロジェクト管理システムの基本戦略であるミニマル運用と資産化をシステムとして実現したものが、Metrics for Project Management(以下、Metrics for PM)です。Metrics という単語が入っていることからもわかるように、メトリクスを徹底的に活用しています。
このようなことから、スタンダードの導入であっても、複数プロジェクトの管理やリソース管理を組織レベルで可能とするレベル2.5とよべるシステム環境として機能するシステム環境が Metrics for PM です。
Metrics for PM を利用することにより、Microsoft Project(以下、MS Project)で作成し進捗を記録したファイル(プロジェクトファイル)を、メトリクスが活用できるフォーマットに変換し、さらにクラウドのデータベースに登録することにより、複数プロジェクトの進捗管理やプロジェクトを横断したリソース管理などが可能となります。つまり、MS Project スタンダードであっても組織全体でプロジェクト横断的な進捗管理を可能にし、メトリクスによる蓄積や分析を標準機能として提供します。
まとめると、Metrics for PM は下図に示すような特徴を持ちます。Metrics for PM のデータベース機能や各種の分析機能はクラウドサービスとして提供するため、プロジェクトの増減、規模のバラツキ、利用者の変化などに柔軟に対応することが可能です。1人1ヶ月単位で利用契約を結ぶことができます。さらに、MS Project そのものもクラウドサービスを利用することで、運用環境の変化に容易に対応することが可能です。