技術士第二次試験対策:“業務内容の詳細=プレゼンテーション資料”と認識すること

 

1. 業務内容の詳細について

【特集】技術士第二次試験対策:技術士第二次試験に関する記事まとめページはこちら!口頭試験や論文対策などのポイントについての記事を紹介しています。

 
 2019年度の技術士第二次試験を受験される方は、4月24日(水)までに受験申込書(実務経験証明書を含む)を日本技術士会に提出する必要があります。実務経験証明書には業務内容の詳細を書く必要があります。そのため、この業務内容の詳細も4月24日(水)までに提出します。
 
 この業務内容の詳細を毎年2~3編添削しますが、添削をしていて気になることがあります。そこで、今回の記事は添削結果に基づく“業務内容の詳細”の書き方について書きます。
 

2. 業務内容の詳細=プレゼンテーション資料

 
 気になることとは、「業務内容に詳細に書こうと選んだ業務を淡々と報告するような業務内容の詳細を書く方が多い」ということです。
 
 「“業務内容の詳細”とは,担当した業務を試験官にプレゼンテーションする資料である」という認識をもって業務内容の詳細を書いてください。業務内容の詳細とは、「担当した業務は高度な技術力が要求された」ということを試験官にプレゼンテーションする資料です。つまり、業務内容の詳細とは、自分の技術力を試験官にアピールするためのプレゼンテーション資料です。
 
 ほとんどの受験生は、「業務内容の詳細とは自分の技術力をアピールする資料である」ということを認識しています。これを認識しているから、これまでに担当した業務の中から業務内容の詳細に書くべき業務を慎重に選びます。業務内容の詳細に書くべき業務として定型業務は選ばないと思います。
 
 しかし、選んだ業務を720字以内でまとめる段階になると、「業務内容の詳細が自分の技術力をアピールするためのプレゼンテーション資料である」ということを忘れてしまうことがあるようです。
 
 
 

3. 自分の技術力をアピールする

 
 業務内容の詳細を添削していると「自分の技術力のアピールが足りない」と感じることが頻繁にあります。
 
 例えば、家庭用品や食料品を生産・販売するメーカーはテレビやネットなどで新商品を宣伝する場合、新商品のセールスポイントや従来品との違いなど新商品の特徴を強調して宣伝します。「今回、このような新商品を作りましたのでこの新商品を購入してください」というような宣伝はしません。メーカーは、新商品の特徴をアピールすることに注力します。
 
 業務内容の詳細を書く場合もこれと同じです。「このような業務を担当したのでその内容を報告します」という意識で書くと自分が担当した業務を試験官にアピールできません。業務内容の詳細は業務の報告書ではありません。自分の技術力をアピールするためのプレゼンテーション資料です。
 
 この業務を進めるうえでこんな困難な課題があった。この課題を解決するためにこのような技術的な提案をした。この提案によって課題が解決され技術的な成果が出た。
 
 ということが明確にわかるように書くべきです。
 
 「立場と役割・課題・提案・成果をどのように書いたら自分の技術力をアピールできるか?」と考えて書くことで自分の技術力をアピールできます。
 
 例えば、成果を書く場合を考えてみます。
 
 
 パターンⅠは成果を報告する書き方ですが、パターンⅡは成果をアピールする書き方です。
 
 文一つを考えてもその書き方を考えることで自分の技術力をアピールできます。“...
業務内容の詳細=自分の技術力をアピールするためのプレゼンテーション資料”をしっかりと認識してください。
 
 「立場と役割・課題・提案・成果をどのように書いたら自分の技術力をアピールできるか?」と考えて業務内容の詳細を書いてください。
 
 
 

4. 「わかりやすい業務内容の詳細」の書き方

 
 わかりやすい業務内容の詳細(試験官に業務の内容が明確に伝わる業務内容の詳細)の書き方弊社のウェブサイトに掲載しております。業務内容の詳細を書くときの参考にしてください。
 

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