1. 死に体組織は顧客価値不全につながるか
人材育成と組織の活性化は企業にとって、耳が痛い話であり、早急に対応しなければいけない案件です。私は顧客価値創造対策として組織と関わりますが、十人十色、十社あれば、十通りあります。十通りありますが、人間のやる気にはパターンがあります。私は「人の動き方」に非常に関心があり、十数年前からの課題としていますので、今回は、人材育成と組織の活性化について解説します。
(1) 人の動き方
インセンティブに対して
- ◎:インセンティブが無くても自ら率先して動く。
- 〇:インセンティブがあれば一応動く。
- ☓:インセンティブがなくても動かない。
(2) 興味に関して
- 〇:自分に興味があることには率先して動く。
- ◎:自分に興味がないことでも率先して動く。
- ☓:興味がなく、動きが鈍い。
×の人は論外ですが、組織を相手にしていますと、結構×に近い人に出会います。×になった人ですが、動かなくなった理由があります。
(3) 行動しない人の特徴
- 最初は積極的であったが、途中からやる気が起こらなくなった。
- 積極的に動かなくても問題にならない。
- 頑張っても、どうせ変わらない。
- 動いた結果、何も起こらなかった。潰された。
これらが横行する組織では問題...
(4) 停滞している組織の共通課題
- できる人材は転職してしまう
- 組織で成果を上げた主力商品がない
- 30歳以下のやる気が見られない
- 社員教育を実施しても応募がない
- 社内アイデアコンテストを実施しても応募が少ない
- 自ら動く人材が少ない
- 問題を捉えて解決する人材が少ない
2. 人の動き方と関連する課題
人の動き方と関連する課題、対策です。
- 教育、研修でスキルアップを目指す
- 上司とのコミュニケーションを円滑にする
- 自分のやりたい目標を明確にする
- 組織の目標を明確にする
- 多少なりともインセンティブを与える
- 組織とは全く関係なく自由に活動できる時間、予算を与える
などありますが、第一は製品に対する価値創造の提案に対して組織に対して安心、安全の担保があり、価値創造しやすい環境であることです。
優秀な人材をヘッドハンティングを行い、高付加価値を出すのは短期間の成果で経営的には歓迎されますが、組織定着に再現性がないので私はおすすめしません。死に体組織になる前に、価値創造に対して愚直に実践します。やり方、考え方には常にアンテナを張って導入していきます。この方法は単純なのかもしれませんが、安定的に組織活性化に一番合っている方法でしょう。