高合汽車 中国製超高級EV HiPhi X(その4)機能紹介 AWS等 

 

高合汽車(こうごうきしゃ)から発売されているクルマ HiPhiシリーズをご紹介しています。高合汽車は販売ブランド名で 開発元は、2017年11月に設立された華人運通(Human Horizons)です。2021年5月から市販を始めた、HiPhi X の実車レポート 第4弾です。

 

今回の試乗は、株式会社アイシン 走行安全カンパニー 走行安全技術部 第1シャシー開発室様のご協力により実現しました。同社が走行モニター用に輸入されたクルマをお借りしました。日本にただ一台だけあるHiPhi Xとなります。

 

1. AWS用アクティブリアステアリングシステム

「後輪アクティブステアリング」と称される、HiPhi XのAWS(All Wheel Steering、全輪操舵)のためのシステムです。AWSとはその名の通り、前輪だけでなく、後輪も操舵輪となっています。低速では前輪と逆相に操舵して小回りがきくように、高速では同相に操舵し高速走行安定性を確保します。

 

写真の薄紫色の機構部品が前後の操舵装置です。この基幹部品として、アイシン様の走行安全関連の製品が搭載されています。

 

 

後輪側だけを拡大した写真を見ますと、エアサスペンション用のボンベの横にアイシン様の説明図と同じ部品が搭載されていることがわかります。以下の説明は、アイシン様のウエブサイトに掲載されている該当部品です。

 

 

低速走行時にはフロントと逆方向に±5°シフトします。最小回転半径を小さくすることが可能となります。(最小回転半径5.8m)低速走行時動作をデモ走行していただきました。ホイールハウスに対してわずかに、内に、あるいは、外にリアタイヤが角度を振っている状況が確認できます。

 

 

2. 電動チルト&テレスコピックステアリングコラム

ステアリングの前後位置と角度を変えるための機能部品です。車両に乗り込みイグニッションスイッチを押した際に、自動的にステアリングがドライブ用の位置に移動するという機能を実現する部品です。スイッチOFFにした際には、ステアリングが退避して広い状況スペースを確保することもできます。こちらもアイシン様の走行安全関連の製品です。アイシン様のウエブサイトでは以下のように掲載されています。

 

 

説明しながらデモしていただきましたので、次のビデオでご確認ください。

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次回は、HyundaiのIONIQ5とKIAのEV6、競合する日本車を解説します。

 

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