上長、意識改革のアクションプランとは

 
  
 
 今回は、上長役職に 職場や部門内外のマネジメント状況に於ける 現状の課題認識 や 働き方改革の取り組みに対して前向きに対峙し、会社としての取り組み姿勢や部門間調整などの旗振りを活発化する様な意識を持ってもらうには、どの様にアクションしたら良いか。今まで、課・室の職制が “角が立つ”と、敬遠してきた手段。上長役職(部長&役員)に、直接アプローチするアクションプランについて解説します。
 
 多くの工場を拝見してきましたが、改善・改革活動に関して必要性は認識しても、「自分はやるかどうかわからないよ」いった態度をとる人が多く存在しています。自分自身の職責は一応全うするが、会社内で波風を起こすことを嫌う役職者も一定数存在するのです。このような場合、「よしわかった、一緒にやろう」といった協創行動をとるように仕向けることが重要となります。
 

1. 意識改革:部下が上司を説得する場合の対応

 部下が上司を説得するような場合どのように対応すべきでしょうか、管理職の立場や職責によっても異なりますが、一般論として階層別に目的を共有し、改善・活動のベクトルを合わせるための対応例を回答致します。
 

(1)上長役職が、取締役などの役員層の場合

 

(2)上長役職が、本部長・部長などの中間管理職の場合

 
 
以上、企業への指導経験を元に考えられる対応例を回答致しますが、特に上長役職より高い目線(上長が部長なら、役員の立場)で考え・説得することが重要と思われます。
 

2. 意識改革:複数の部署が問題にしていることを上長へ対応を求める場合

 
 次に、課・室員が問題していること(つまり複数の部署が問題にしていること)を上長を含めてを求める場合について考えます。
 
人攻撃や他責での考え方は禁止しできるだけフラットな状態で討議します。
  • 部分最適な課題となっているケースが多いので、全体最適(組織としてのあるべき姿)ではどうあるべきか、何が課題かを全員で掘り下げ、共通認識がでるまで続けます。
  • 異なる意見があれば出してもらい議論し、全員の課題全てを共有するまで続けます。
  • 最後に全員で、課題の優先付けを行い、優先的に着手すべき課題を選定します。
    (重要課題に点数付けを行いますが特定の人に引っ張られないように全員一斉に点数を開示します)
  • 討議は特定の人(声が大きい人)に偏らないように、ファシリテータが導きます。
  •  
     以上ですが、当方が数十社で実施した意識改革のワークショツプでは、全て課題の共通認識ができ、課題に対する改善を進められるような意識改革を行うこができました。 
     

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