物流現場の問題は物流現場で改善していくことは当たり前のことだと思います。物流現場で発生している問題を事務所で検討することはあまり意味がありません。つまり現場で起きていることは現場で解決する、とうことです。これを「3現主義に基づいた活動」と呼びます。
百聞は一見にしかずという言葉もあります。現場で現物を見ながら考えればアイデアは必ず出てきます。少しの時間でもよいので毎日現場に立つ時間を設けましょう。ということで早速現場に出かけてみましょう。部品受入場の様子はいかがでしょうか。荷降ろしする人が迷わないで仕事ができていますでしょうか。
もし迷っているとしたら何が問題でしょうか。
- 荷降ろし場に表示がついていない?
- 表示があるものの小さすぎる?
- 荷降ろし場が細分化され過ぎてどこが正しい場所かわかりづらい?
このように現場を見るといろいろな疑問点がわいてくることでしょう。その疑問に対してもし解決案が必要であれば「その場で」考えましょう。
- こことここにはこういった表示をつけよう
- 文字の大きさを4倍くらいにしよう
- 荷降ろし場を集約して仕分けは後から実施しよう
このように決めれば後は実行あるのみです。ではいつやればよいでしょうか。それは「今」です。改善とは問題に気づいたその場で実施することに意義があるからです。
同じように生産ラインサイドを見に行きます。見るべき対象はそこで生産を行っている作業者の人たちです。彼ら、彼女らがムダな動きをしていないか注目します。
ら良いか迷っている
部品置場が広すぎて歩行が発生している
空容器を片付けるために生産を一時的に止めている
ライン作業者を見れば物流のサービス度が一目瞭然でわかります。その物流上の問題も同じようにその場で解決することが望ましいと思います。
仮にその場でできなくても、その時に日程を決めてそれに沿って解決していくようにしましょう。
次回に続きます。