積載率をKPIへ トラック積載率を上げるには(その3)

◆ 鉄綿混載の実施

 前回の「トラック積載率を上げるには」(その2)でも解説しましたが、トラックの荷台で積み重ねができずに「空間」を作ってしまうほどもったいない事はありません。これを防止するための根本的な改善手法が荷姿改善でありパレットと容器のモジュール化なのです。

 しかしもっと簡単な方法があります。それはトラックの中に移動可能な棚を設置することです。このやり方はヨーロッパではよく見掛けましたが、最近は日本でも実施している会社があります。

 棚自体もフォークリフトで積み下ろしができるので、手軽に使うことができます。荷姿モジュールが統一されていない場合や、裸で製品を積み込む場合はこの棚方式を導入すれば良いのではないでしょうか。

 ボックスパレットにキャスターを付けた「台車」をトラックに載せるケースがありますが、積載率を向上があまり見込めないので輸送が伴う場合はできればキャスターは取り外した方が良いと思います。

 また、重量は軽いもののかさばる荷物を集めないことも積載率向上のためには必要です。かさばる荷物だけを集めると、容積的に荷台がいっぱいになるものの、重量的には30%~40%程度の積載率となるからです。

 できればこのような容積勝ちの荷物と重量価値の荷物をセットで運ぶようにしましょう。これにより容積的にも重量的にも積載率を向上させることが可能となります。

 この組み合わせでのセット輸送をパターン化し、毎回実施すると良いでしょう。毎日繰り返し運んでいるような荷物があればパターン化は可能でしょう。

 ト...

ラック輸送を行う場合には荷台のサイズと重量能力は前提条件と考えましょう。毎回使用するトラックサイズが異なると困るのですが、大方使用するトラックサイズは決まっているのではないでしょうか。

 トラックの積載率は常に意識する必要があります。これをKPIとして物流を評価していきましょう。そうすることで物流コストに大きな影響を及ぼすことになるのです。

↓ 続きを読むには・・・

新規会員登録


この記事の著者