マネジメント基準としての環境対応 環境に対する感度を高める(その1)

◆ 構内物流と環境

 物流は排出ガスの関係で特に環境に対する感度を高めなければならない業種です。物流コストに対しては敏感ではありますが、環境対策はまだまだではないでしょうか。排気ガス削減は当然ですが、物流資材として使用する木材や段ボールなども使用量を減らすことで環境に貢献することは間違いないのです。

 近年構内でフォークリフトを使わない工場が増えてきています。積載の際出される排気ガスが構内環境に悪影響を及ぼすとともに、安全についても課題があるためフォークリフトを無くすことで、工場の環境と安全を確保しようという考えです。

 どうしても使わざるを得ない物流倉庫ではバッテリーフォークに換えるケースが増えてきています。

 このほか構内物流では木製パレットをプラスチック製に変更する整備が進んできています。木製パレットが木の伐採によって作られているため、環境配慮から使用量を減らそうと考えているのです。また木製パレットは「木くず」も出るため敬遠されがちです。構内のクリーン化のためにもパレットのプラスチック化は有効であると思われます。

 段ボール箱は一度使った後は大抵ゴミになってしまいますから段ボール箱からプラスチックの通箱使用に変更することも環境対応として効果的なアイテムです。またコスト的にも通箱の方が有利であることがほとんどではないでしょうか。まだ段ボール箱を使っている会社は一度考えてみてはいかがでしょうか。

 会社の中におけるマネジメ...

ント基準として、SQDC(安全、品質、納期、コスト)がありますが、そろそろ環境についてもマネジメントの一項目として取り上げる時期かもしれません。環境はE(environment)という略称にしてこれからは“SQDCE”が会社の中におけるマネジメント基準として最適だと思われます。

 次回に続きます。

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