◆ RFIとRFPの実行
アウトソース先には物流条件をできるだけ詳しく伝えましょう。アウトソースしたい物流業務それぞれについて条件を明確化し、相手に情報提供することが必要なのです。これらが提示できなければ期待外れのアウトソースになるか最悪失敗に終わる恐れがあることを認識しておきましょう。
【輸送業務をアウトソースする事例、必須条件】
- どこからどこまで輸送するのか
- 輸送ボリュームはどれくらいか
- 輸送リードタイムはどれくらいを希望するのか
- 発注タイミニング
- 荷姿の条件
- 有料道路使用の可否
- 使用トラックサイズ
【アウトソース候補会社の選定】
単に有名な会社であるというだけで決めてしまうのは危険です。その会社のプロフィール、強み弱み、品質・コストレベル、実績などについての情報を相手から事前に提供してもらいましょう。
このプロセスを物流アウトソース先選定におけるRFI(Request for information)と呼びます。相手について知ることはビジネスに限らず重要であることは誰しも認識しています。しかし不思議と物流アウトソースにあたってこのプロセスがすっぽりと抜け落ちてしまっていることが多々あるのです。
選定にあたってはRFP(Request for proposal)を実施し、相手会社から自社に対してどのような物流サービスを提供してもらえるのかプレゼンテーションしてもらいましょう。相手会社の物流現場を事前に見学しておくことも忘れてはなりません。現場を見れば大体その会社に仕事を任せて安心かどうかは分かると...
5Sも満足にできておらず、現場管理ボードも掲示していないような会社であればその時点で候補から外すべきでしょう。そして最終的に候補会社から見積もりと提案をもらい、発注先を選定することになります。
次回に続きます。