物流監督者が改善力を高めるためには:管理監督者の改善意識(その3)

 

◆ 物流管理監督者の心構えと積極的なチャレンジの継続

 オリンピックを例に挙げると分かりやすいかもしれませんが、日本で敵なしといわれるような記録を持った選手でさえ、決勝トーナメントに進めないケースが多いと思います。私たちの仕事も全く同じなのです。よほど長年にわたり、改善を続けてきた会社でない限り、グローバル企業と肩を並べて戦うことは不可能です。

 そこで物流管理監督者であれば平凡な記録ではなく、日本記録いや、世界記録を狙うくらいの心構えが必要ではないでしょうか。自分の管理下の業務について、ただ淡々を同じことを繰り返しているだけでは平凡な記録はおろか、それもおぼつかないかもしれません。繰り返しになりますが「今やっている業務は最低水準」だと思った方がよいと思います。本当にそうかもしれませんし、比較してみれば平均レベルかもしれません。最高レベルだと思っていたとしても、世界を見渡せば上には上がいるものです。 

 一部の製造業のように、その会社が世界のお手本となるような改善のスペシャリストであればまだしも、日本の物流レベルでは、世界と戦うことはなかなか厳しいものがあるのです。そこで物流業務ではより一層の改善が必要です。日々、繰り返し改善を続け、10年くらいたった時にようやく顧客が評価してくれるレベルになるのではないでしょうか。とにもかくにも外をみて、よいとこどりを繰り返し、積極的に現状を変えるようにチャレンジを続けることです。

 

 物流監督者が改善力を高めるためには、製造業をご覧になることをお勧めします。改善手法も管理手法も物流の数段上を行っていますので、それを物流職場に合うようにアレンジしながら取り込んでいくのです。まずは「まねる」、「パクる」を心掛けましょう。そして自職場の部下たちから、どんどん改...

善提案を出してもらうようにします。これもチリも積もれば山になる状況となること請け合いです。

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 物流同業他社の現場を見て安心しないこと、改善が進んでいる業界を見て真似(まね)するように心掛けること、最低でも物流においては、日本記録保持者のレベルに早目にレベルアップすること、これらを日々の改善の積み上げで達成していただきたいと思います。

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