物流業務の方法とは:物流4M管理の重要性(その6)

 

◆ 物流業務の方法

 事業を行っていると4M管理をしっかりとできている会社とできていない会社で差がつくことがわかります。事業の基本として4M管理をきちんと行うことについてレビューしてきました。改めて、4Mとは次の4項目の頭文字のことです。

 物流業務では特に4M管理が重要になってきます。なぜなら4Mのいずれかが変更になると物流品質不良が発生しやすいからです。そのために準備しておかなければならないものを「4M変更管理」と呼びます。皆さんも人が入れ替わったり仕事のやり方が変わったりしたときに間違いが発生したという経験があるのではないでしょうか。

 

 今回は、最後の「方法」について考えてみましょう。物流4Mにおける方法とは物流業務のやり方ということになるでしょう。

 ものを輸送する時に「モード」と呼ばれるものがあります。これは輸送手段とも言えますが要はトラックで運ぶのか、船舶で運ぶのか、あるいは航空機なのか鉄道なのかといったことです。この輸送手段がひとつの方法だと言えるでしょう。

 また、この輸送モードによって荷姿が変わってきます。揺れが大きいトラックとそうではない航空機とでは必然的に荷姿仕様が変わります。

 お気づきのことと思いますがこの荷姿も物流4Mにおける方法だと考えられます。どのように製品を保護するのか、そのためにどのような資材を活用するのか、箱内の製品の並べ方はどうするか、入数をどうするかなど、すべて物流業務を行うための方法であるわけです。

 構内で行う運搬作業や入出庫作業につきましてもそのやり方は物流4Mの方法に当たります。これらの物流作業についてはいつも申し上げていることですが「標準化」が重要なキーになるのです。方法についてはこの「標準化」に力点を置いて管理していくことが望ましいと言えるでしょう。物流は往々にして標準化が苦手のようです。

 しかしその影響か効率化も品質に表れてきます。残念ながら製造業に比べるとそれらが劣っていると言わざるを得ません。それだけに物流にとって4Mの方法は大切であると言えるでしょう。仕事の方法が変更になった時には人が変更になった時と同様に間違いが発生しやすいと考えられます。したがいまして仕事が変更になった時にはその内容を担当者に周知することが求められます。

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物流4Mである人、もの、設備、方法につきましては「4M変更時ルール」をきっちりと確立し、それをドキュメント化する必要があります。そしてそのドキュメントを社員全員に所持させ、ルールを必ず守るように教育していきましょう。この点は結構重要なポイントです。

 ポケットサイズの4M変更時ルールブックをぜひ作成していきましょう。できれば朝礼時などをとらえてその内容を確認していくことも効果的です。物流業務が高効率、高品質を維持していくためにも物流4M管理をしっかりと実行していきましょう。

 

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