メンバーのモチベーション向上:物流管理者の育て方(その4)

 

◆メンバーのモチベーション向上

職場では毎日朝礼を実施しているのではないでしょうか。この場を活用してメンバーのモチベーション向上につなげることができるかもしれません。物流管理者は自部門のメンバーの持つ力を存分に発揮できるようにマネジメントする必要があります。そのためにはメンバーの「やる気」をいかに引き出すか、がポイントになります。

 

できるだけ朝礼では連絡事項の伝達だけではなく、メンバーから一言二言発言をしてもらうとよいと思います。特にちょっとした改善や、お客様から喜ばれたことなどを発表してもらい、その場で褒めるのです。また、日常業務の中での声掛けも効果的です。自分の部下が何人いるかわかりませんが、できれば1日に各人に対して一言でもよいので、声をかけるようにしましょう。

 

声をかけられれば自分が認識されていることに気づきます。それによって気持ち的に高揚することは事実でしょう。少なくとも、部下に関心を持たない、という態度は慎むべきです。そのような態度は当然部下には伝わります。部下は そんな上司のために熱心に仕事をしようとは思わないでしょう。

 

周囲と上手にコミュニケーションを取るための手法として「コーチング」があります。できれば物流管理者の方には一度コーチング研修を受けてもらうとよいと思います。ただし、世の中にあるコーチング研修は結構高価なので、必ずしもすべての会社が参加できるとは限りません。

 

そこで、コーチング研修でよく言われるポイントを記しておきたいと思います。

 

コーチングのスキルの一つ目は「聞く」スキルです。部下は上司が聞いてくれることで、アイデアや考えが明確になるものです。その時のポイントがあります。それは、「最後まで聞く」、「否定をしない」ということです。部下が話をしている最中に話をさえぎったり、否定されたりすると、そこで話をする意欲が失われてしまいます。

 

二つ目のスキルは「質問」です。部下に対して質問をしてあげることで、視点を変えることや、思考の枠を超えるきっかけを作ってあげることです。

 

...

質問には二種類あります。それは「オープンクエスチョン」と「クローズドクエスチョン」です。前者は「なに、なぜ、どこで、いつ、誰が、どのように」といったタイプの質問です。後者は「はい、いいえ」で回答できるタイプの質問です。できるだけオープンクエスチョンを活用し、クローズドクエスチョンは確認することを目的とした場合にのみ使うようにしましょう。

 

次回に続きます。

↓ 続きを読むには・・・

新規会員登録


この記事の著者