1. 事実と意味づけ
「人は解釈の世界で生きている」と言ってもいいくらい、我々は日々の出来事に無意識に意味づけや解釈をして生活しています。例えば、会議で自分の意見が通らなかった時に「邪魔された」とか「嫌われた」とか思ったことはありませんか?(もちろん、相手が本当にそのつもりで言う時もあります)。この時の出来事は「私の提案をあなたが断った」ということだけなのです。人はその時に色々な意味付や解釈を無意識にしてしまいます。そのため事実を事実としてとらえることが出来なくなってしまいます。もしかしたら、別の目的があったかもしれません。しかし、それを改めて確認することはないでしょう。
意味づけや解釈の言葉としては「邪魔された」「嫌われた」「無視された」「余計なことするな」「面倒くさい」「出し抜かれた」など否定的な表現がほとんどです。そして、この意味づけの言葉の傾向は人によって変わるのです。先の例のように断られた時に「邪魔された」と思うのと、「嫌われた」と思うのは違います。これは個人の性格や状況などによっても変わります。
自分がどのような意味づけをしているか気づくためには、過去の出来事を振り返ることもよいです。しかし、最も効果的なのは断られたその瞬間に自分の言葉を自覚することです。「あっ、今邪魔されたと思った」というようにです。そうすると意味づけではなくキチンと事実と向き合えるようになってきます。
2. 自己肯定感とは
あなたは「自分に自信がありますか?」と聞かれたらどのように返事しますか?素直に「あります」と答えますか?それとも「いえいえ」と謙遜しますか?もしくは「ありません」と否定しますか?自己愛もしくは自己肯定感という言葉にどのような印象を感じますか?自己愛とはどのような状況下でも「自分は愛されている」という自信がもてることです。だからと言って、人に迷惑をかけたり、傷つけたりしてよいというわけではありません。それは自己愛ではなく、わがままです。反対に自己愛が少ない人はすぐに「自分はダメ人間だ」「どうせ私なんか何をやったってダメさ」という諦めがでます。
自己愛のある人は周りの人から愛されてきたことが多いです。人の愛情や優しさに触れることで自己愛は育ちます。反対に自己愛の少ない人は周りから悪口や嫌がらせを受けてきたことが多いです。「何をやっても自分は認めてくれない、愛されない」と思うようになっていくのです。そしてこれは、そのまま良くも悪くも自信につながります。自己愛のある人は「自分には出来る」という正の自信にあふれ、自己愛の少ない人は「自分には出来ない」という負の自信にあふれてきます。この感情は自分だけでなく周りの人にも影響します。
自己愛の少ない人が自己愛を取り戻す方法は3つあります。1つ目は「自分には出来ない」という言葉をやめて「自分には出来る」という口癖をはじめることです。最初は抵抗がありますが、次第に慣れてきます。2つ目は自己愛にあふれた人たちと仲良くなることです。正の自信は人から人にうつります。3つ目は自分が自信を無くした出来事を振り返ることです。そして、昔の自分を許すことです。こうすることで本来人がもっている自己愛や自信を少しずつ取り戻すことができます。
3. マイストーリーとは
人は春の桜や南国の珊瑚礁、満点の星空、雄大な大地など大自然に対して理屈ぬきに感動するものです。そして大自然だけでなく、動物やもちろん人に対しても感動を覚えます。人は本来、自然や動物あるいは芸術品などに対して感動を感じる心を持っています。これはそれぞれが本来の美しさ、輝きを放ち、それを人が感じ取り感動するのです。では我々一人一人のもつ美しさ、輝きとは何でしょう?
人間全般としての目的は愛と感謝を広め合うことだと私は考えます。ですが、一人一人の細かい目的は十人十色です。人はそれぞれ自分だけ...
「自分探しのセミナー」というのはありますが、探すものはズバリ「マイストーリー」です。自分の性格や適性の把握は二の次でしかありません。「マイストーリー」の中にいると、自分の中に不思議な力がみなぎり、協力者も現れます。最も人が美しく輝く時だからです。これは直接仕事の内容などにつながることもあれば、人間関係のようにどの環境でも行えることもあります。「マイストーリー」は全ての人が必ず持っています。