コミュニケーション、相手が聞きやすい言葉や表現で本音を語ろう

 
  
【目次】

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    1. 相手の聞き耳とは

    日常の1対1のコミュニケーションから多数の人に向けたプレゼンテーションや講演について言えることは、自分が何らかの言葉を発することです。言葉を発することは、相手に何か伝えることがあると言えます。「優れたコミュニケーション」「人に伝わるプレゼンテーション」などこの種のテーマを取り扱った本やセミナーは数多く存在します。優れたコミュニケーションと言っても、その判断基準も人によって異なるので、何をもって優れたコミュニケーションというかは難しいです。

     

    ここでは「聞き手が理解しやすい、聞きやすい言葉」について見ていきます。注意して頂きたいのは「聞きやすい話し方」ではなく「聞きやすい言葉」です。プレゼン資料などを作成する時に「子供でもわかるように資料を用意せよ」という表現があります。難しい専門用語や言い方は出来る限り行わずに、簡単な言葉や表現を使うというものです。もちろん人によって「難しい専門用語」と「わかりやすい表現」の境目は違います。しかし、最初は相手...

    の年齢、経験、立場などによって決めます。その後、話を進めると同時に相手が理解しやすいのか、わかりずらいのか反応を見ながら、または直接聞くことによって「相手が聞きやすい言葉や表現」を選んでいきます。この「相手が聞きやすい言葉や表現」が相手の聞き耳になります。

     

    2. 人は相手の感情や本音に敏感

    人には喜怒哀楽があり、それが言葉や話し方にも影響します。これは喜んでいる時、怒った時、悲しい時、楽しい時などです。その反対はナレーションのように淡々と話す時です。感情を込めた言葉は全て話し手の心境を反映しています。感情を込めた話し方は本人としてはドラマティックであり、感情そのものは周囲の人に伝わりますが、意外と伝えたい内容や真意は伝わってないことが多いです。それの最も典型的なものが怒りにまかせた説教です。例え論理的な話をしていても、聞いている人は怒りにおびえるだけです。

     

    その一方で、感情が現れている時は人の本音や本性が現れやすい状態でもあります。人は相手の感情や本音には敏感です。本当に人が心打たれるのは感情ではなく本音です。ドラマ等では感情で人が動く様が描かれることがありますが、その奥には必ず本音があります。逆に本音で語る時は感情を込めずに淡々と話しても十分伝わります。むしろ感情を込めると正しく伝わりにくくなります。

     

    「好きなものを紹介している」という気持ちで商品を紹介すれば「好きな仕事をしている」ことは相手に伝わります。これは同時にその人の仕事に対する姿勢や意欲にも影響してきます。そのような人は長期的に仲間を増やしていくことができます。無理矢理感情をのせる必要はありません。

     

    3. 決意というテープを心に貼る

    心の状態は良くも悪くも言葉に影響します。毅然とした態度の時は言葉にも力強さがあり、不安や迷いの時は言葉にもそれが現れます。この心の状態は表面的な状態よりも、深い状態の方が言葉に現れやすいです。人前でプレゼンする時などは緊張する人も多いでしょう。しかし、それを上回るほどの自信や経験があれば聞き手にはあまり緊張していると思われないでしょう。むしろ講師の自信を感じるでしょう。反対に不安をごまかすように無理矢理から元気を出することは周りの人にはバレバレです。

     

    心の深いところで自信をつけるには経験も重要ですが、決意も必要です。決意とは自分自身の目標であり、行動指針でもあります。どちらも一日、二日で身につくものではありませんが、小さな経験、小さな決意・行動を繰り返すことで少しずつ身につきます。これが意識せずに当たり前のように行うことが出来れば、しっかり身も心にも刻まれているでしょう。しかし、過去に大きな失敗があり、そのためネガティブなイメージが心にこびりついている時もあります。そのような時は心のケア・掃除も必要です。ネガティブイメージは決意を邪魔する汚れです。まるで汚れた場所にはテープが貼りつかないような状態です。しっかり清掃して、決意というテープを心に貼りましょう。これができてくると心はあまり動揺せず平常心・フラットな状態になっていきます。そして、言葉にも自信が込められていきます。

     

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