品質保証、品質管理の考察

 品質保証と品質管理の違いは何でしょうか、一つの企業に、品質管理部と品質保証部の両方がありませんか、どちらか一方しか無い会社もあると思いますが、品質管理部は社内の薬品の品質管理や分析装置の管理等を行っていて、品質保証部は製品品質に関する顧客への窓口として検査データを提出したり、苦情時の窓口として機能している例が、多いようです。
 
 品質保証とは顧客満足を実現する為「 顧客の視点 」で考え品質を保証する体系的活動を意味します。英語ではQA(Quality Assuarance)と言います。品質保証部は略称のQAで呼んでいる方も多いと思います。
 
 一方で保証されたサービスを提供するため「 企業内部の視点 」で考え社内体制を整え改善を実行していく活動を品質管理と呼び両者を区別しています。この場合の品質管理は英語ではQC(Quality Control)と呼びますが、広義の品質管理は Qaulity Managementと呼ばれます。
 
 このQuality ManagementにQCとQAどちらの活動も含まれます。ISO9000では QSM ( Quality Management System )について要求されています。改めて、品質管理と品質保証、2つの部署があるのは何故でしょうか、それは社内視点だけで見て管理活動を行うと顧客が真に望むことが反映されない事が多々起こりうるためです。プライスを下げるため顧客ニーズから外れるようなマイナーチェンジを行ったとしたら本末転倒です。あくまでも顧客ニーズに則りアプローチされなければ意味がありません。
 
 社内視点だけで活動を行っている...
と何時の間にか顧客ニーズを忘れてしまうものです。もちろん企業継続の為にはコストダウンは欠かせない取り組みです。ただし目先の利益ばかり見て行っているといずれ大きな問題に繋がるでしょう。
 
 品質保証は品質の門番です。品質管理の暴走を内部で食い止める部門と言えます。コストダウンは重要ですが顧客ニーズを忘れないQA視点を常に持ち合わせることが重要です。
 

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