金属材料の基礎マスター講座【遠隔受講可能】
開催日 |
10:00 ~ 17:00 締めきりました |
---|---|
主催者 | 日本アイアール |
キーワード | 金属材料 機械材料 |
開催エリア | 東京都 |
開催場所 | 【新宿区】日本アイアール(株) 本社会議室 |
交通 | 【地下鉄】四谷三丁目駅・曙橋駅 【JR・地下鉄】四ツ谷駅 |
金属材料の基礎知識や疲労、腐食の原因と
評価・分析法から対策までが1日で分かる!
Teamsによる遠隔受講可能!
セミナー講師
福﨑 昌宏 (ふくざき まさひろ)氏
福﨑技術士事務所 代表
技術⼠(⾦属部門)
⽇本技術⼠会 正会員
千葉⼯業⼤学技術⼠会会員
略歴
2003〜2005年 千葉⼯業⼤学⼤学院 ⼯学研究科 ⾦属⼯学専攻
2005〜2013年 ⾦属加⼯メーカー
2013〜2019年 建設機械メーカー
2019年〜 福﨑技術士事務所 代表
「⾦属組織の分析屋」として活動。⾦属組織にもとづく破⾯評価を得意とする。
⽣産技術部門で製品設計や品質改善、⽣産ラインの⽴上げ業務等を⾏う。
主な実績は⽩⾦合⾦のクリープ強度改善、センサー材料の製造加⼯ライン⽴上げ、
浸炭⽤⻭⾞の疲労強度改善、軟窒化材料の品質安定化等がある。
専門は材料組織、機械的性質評価、熱処理、引抜加⼯、機械加⼯、化学
セミナー受講料
49,500円(税込)
定員:会場受講6人
遠隔受講(Teams)は、画像送受信に支障が出る人数の場合は制限させていただくことがあります
※会場受講をご希望の方は、備考欄にその旨をご記入ください。
セミナー趣旨
金属はさまざまな特徴から今日の技術に多用される材料ですが、金属の破損の主な原因として、疲労破壊があります。日々蓄積した小さな欠陥を起点として、時間をかけた後全体の破壊に至るため、微小な欠陥や割れを定期的に探す必要があります。
また、いわゆる錆びと呼ばれる腐食は、金属がイオンになって溶け出すという電気化学的反応によって、やはり気づかないところで薄肉化や割れなどの問題を引き起こします。
特に2019年1月に起こった地下鉄のレール破断事故は、トンネル漏水で腐食が始まっていたレールに対し、急カーブで車両から受ける負荷が高い場所において、わずか10日の間隔で2回も起こりました。定期的に点検をしているはずの路線でも短期間に悪化しうる、気が抜けない現象です。これらの性質のため、金属材料を適切に扱う場合には、これら金属材料や各種不具合の知識が不可欠になります。
本セミナーでは金属材料の基礎知識から各不具合のメカニズムと原因について、そして鉄鋼材料、非鉄材料の特徴、金属材料の分析方法、調査方法などについて解説します。
金属材料の耐久性と安全性の課題をお持ちの方は、ぜひご受講ください。
受講対象・レベル
- 金属疲労の技術者として、生産技術や品質管理に関わる方
- 金属材料を基本から勉強したい方、金属材料初学者の方
(基礎から丁寧にご説明差し上げます。
高校の化学初歩の学習経験がおありの方でしたら、文系出身の方でも問題なくご受講いただけます)
セミナープログラム
1. 金属材料の基礎講座
1-1周期表と金属結合
1-2結晶構造とその特徴
1-3転位論
1-4すべり面
1-5応力-ひずみ線図
1-6金属の強化方法(固溶強化、転位強化、粒子分散強化、結晶粒微細化強化)
1-7状態図と凝固組織
1-8溶解鋳造
1-9溶接
1-10その他金属加工
2. 金属材料の各不具合のメカニズム
2-1延性破壊と脆性破壊
2-2疲労破壊
2-3腐食
2-4応力腐食割れ
2-5遅れ破壊
2-6クリープ破壊
3. 実用金属材料と強度試験
3-1鉄鋼材料の特長・熱処理・脆化現象
3-2ステンレス鋼の特長
3-3アルミニウム合金の特長・熱処理
3-4マグネシウム合金の特長
3-5銅合金の特長
3-6引張試験
3-7硬さ試験
3-8シャルピー衝撃試験
3-9疲労試験
3-10腐食試験
3-11クリープ試験
4. 材料分析方法と不具合調査の進め方
4-1分析採取方法
4-2元素分析方法(ICP発行分光分析、発光分光分析、ガス分析)
4-3光学顕微鏡観察
4-4電子顕微鏡観察(SEM-EDX、EPMA、EBSD)
4-5 X線回折とブラッグの法則
4-6非破壊検査方法
4-7サンプルの保管
4-8状況の確認(応力、時間、温度、環境)
4-9現物の記録(目視、各種顕微鏡)
4-10正常品との比較(成分、組織、硬さ、加工工程)
4-11原因考察と対策立案
質疑応答
標準6時間+休憩1時間