高分子架橋材料の構造評価と力学・破壊物性発現メカニズム

41,800 円(税込)

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開催日 13:00 ~ 17:00 
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主催者 株式会社 情報機構
キーワード 高分子・樹脂材料   機械材料
開催エリア 全国
開催場所 お好きな場所で受講が可能

研究開発が更に進む、
高分子ゲル・ゴムなどの架橋材料を詳解!

基礎・分類から網目構造の解析手法、網目構造と力学物性の相関性、動的架橋の導入による高強度化へのアプローチまで。

強靭性と復元性の両立に世界で初めて成功した「伸長誘起結晶化による自己補強効果」も紹介します。

セミナー講師

 眞弓 皓一 先生   東京大学 物性研究所 准教授 

セミナー受講料

【オンライン受講:見逃し視聴なし】:1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円

【オンライン受講:見逃し視聴あり】:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円

*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

受講について

※本講座は、お手許のPCやタブレット等で受講できるオンラインセミナーです。

配布資料・講師への質問等について

  • 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
    (開催1週前~前日までには送付致します)。

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  • 当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。
    (全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。)
  • 本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり、
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申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です

  • 開催5営業日以内に録画動画の配信を行います(一部、編集加工します)。
  • 視聴可能期間は配信開始から1週間です。
    セミナーを復習したい方、当日の受講が難しい方、期間内であれば動画を何度も視聴できます。
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    こちらから問題なく視聴できるかご確認下さい(テスト視聴動画へ)パスワード「123456」

セミナー趣旨

 高分子ゲル・ゴムなどのエラストマー材料は、高分子鎖が架橋された網目構造を有している。高分子架橋材料の力学物性は網目構造に支配されており、架橋構造を制御することで弾性率や強靭性を制御することが可能である。
 本講演では、高分子架橋材料の架橋構造を分類し、架橋網目構造の解析手法、特に散乱法を用いた構造解析について解説する。また、高分子架橋材料の架橋網目構造と力学物性(弾性率、強靭性)との相関についても説明する。さらに、2000年代に入ってから急激な発展を遂げている高強度ゲルの歴史を振り返り、過去20年で提唱されてきた強靭化メカニズムを整理する。特に、可逆架橋や環動架橋といった動的架橋の導入がエラストマー材料の高強度化において有効であることに着目し、動的架橋のダイナミクスと力学・破壊物性の相関について解説する。最後に、可逆な伸長誘起結晶化による自己補強効果という新規強靭化手法も説明し、従来の高強度ゲルでは相反関係にあった強靭性と復元性の両立に世界で初めて成功した事例を紹介する。

受講対象・レベル

・高分子の材料研究開発を始めたばかりの方から、ある程度の研究経験を経た方。
・業務に活かすため、高分子材料の物性、構造、材料設計についての知見を得たいと考えている方
・本テーマに興味のある方なら、どなたでも受講可能です。

必要な予備知識

この分野に興味のある方なら、特に予備知識は必要ない。

■事前に目を通しておくと理解が深まる文献:*閲覧必須ではありません。
   書籍「基礎高分子科学 第2版」(高分子学会 編・東京化学同人・2020/1)などを一読すると更に理解が深まる。

習得できる知識

・高分子材料の構造評価手法を習得できる。
・高分子材料の力学物性制御指針を学ぶことができる。
・高分子材料の強靭化手法を学ぶことができる。
   など

セミナープログラム

1.高分子材料における架橋様式
 1.1 架橋とは
 1.2 高分子架橋材料の弾性の起源
 1.3 架橋の分類

2.高分子架橋材料の構造と物性
 2.1 高分子架橋材料の網目構造解析:小角散乱法の活用
 2.2 高分子架橋材料の弾性率
 2.3 高分子架橋材料の応力歪み特性
 2.4 高分子架橋材料の強靭性

3.高強度高分子ゲルの開発史
 3.1 高強度ゲルの発見
 3.2 高強度ゲルの分類
  a)ダブルネットワークゲル
  b)環動ゲル
  c)ナノコンポジットゲル
  d)TetraPEGゲル
  e)自己修復性ゲル

4.可逆架橋を含む自己修復性ゲルの力学・破壊物性
 4.1 可逆架橋点のダイナミクスと自己修復性ゲルの力学物性
 4.2 可逆架橋点のダイナミクスと自己修復性ゲルの破壊靭性

5.環動ゲルの力学・破壊物性
 5.1 環動架橋点のダイナミクスと環動ゲルの力学物性
 5.2 環動架橋点のダイナミクスと環動ゲルの破壊靭性

6.引っ張ると頑丈になる高強度ゲル:伸長誘起結晶化による自己補強効果
 6.1 高分子ゲルにおける可逆な伸長誘起結晶化の発見
 6.2 伸長誘起結晶化による自己補強効果:強靭性と復元性の両立

7.最後に:高強度高分子材料が拓く未来

<質疑応答>

*途中、小休憩を挟みます。