癒着防止材の医療ニーズ・課題と新素材の有用性

66,000 円(税込)

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開催日 10:00 ~ 17:15 
締めきりました
主催者 株式会社 技術情報協会
キーワード 医療機器・医療材料技術   高分子・樹脂材料   高分子・樹脂技術
開催エリア 全国
開催場所 Zoomを利用したLive配信※会場での講義は行いません

臨床現場の医師4名が、
次世代の癒着防止材へのニーズを解説!

セミナー講師

【第1部】  宮城 真帆 氏   琉球大学病院 周産母子センター 助教 
【第2部】  古川 博史 氏   東京女子医科大学附属足立医療センター 心臓血管外科 准教授 
【第3部】  高本 健史 氏   国立がん研究センター中央病院 肝胆膵外科 
【第4部】  太田 竜 氏   日本医科大学付属病院 消化器外科 助教 

セミナー受講料

1名につき 66,000円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき60,500円〕

受講について

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  • セミナー資料はお申込み時にお知らせいただいた住所へお送りいたします。
    お申込みが直前の場合には、開催日までに資料の到着が間に合わないことがあります。ご了承ください。
  • 当日は講師への質問をすることができます。可能な範囲で個別質問にも対応いたします。
  • 本講座で使用される資料や配信動画は著作物であり、
    録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止いたします。
  • 本講座はお申し込みいただいた方のみ受講いただけます。
    複数端末から同時に視聴することや複数人での視聴は禁止いたします。
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セミナープログラム

【10:00~11:30】

【第1部】 子宮鏡下手術の術後癒着防止法としてのシリコンプレートの有用性

琉球大学病院 周産母子センター 助教 宮城 真帆 氏

【講座主旨】
 産婦人科領域において、子宮鏡下手術は「切らない手術」として広く婦人科良性疾患、不妊治療領域で用いられている。しかしながら、子宮鏡下手術の合併症の一つとして術後子宮内腔癒着があり、その予防法は確立していない。以前より子宮内避妊器具が使用されてきたが、再癒着率が高く効果は十分ではない。医療用シリコンプレートは耳鼻科領域で鼓室形成術の際に癒着防止目的に使用されているが、子宮鏡手術術後癒着防止法として子宮内へ一時留置する報告がある。今回はシリコンプレートの子宮鏡下術後癒着防止法としての有用性と子宮鏡術後癒着症の今後の課題について解説する。

1.子宮鏡下手術とは
 ① 婦人科良性疾患治療の低侵襲手術
 ② 不妊治療の一つとしての役割
2.子宮鏡下手術の適応疾患について
 ① アッシャーマン症候群
 ② 中隔子宮
 ③ 子宮粘膜下筋腫
 ④ 子宮内膜ポリープ
3.子宮鏡手術の術後合併症としての子宮内腔癒着症
 ① 子宮内腔癒着がもたらす影響(不妊、無月経について)
4.子宮内腔癒着防止への取り組みと課題
 ① ホルモン補充療法
 ② Intrauterine device (IUD)
 ③ シリコンプレート
 ④ 今後の課題
5.まとめ
【質疑応答】

【12:15~13:45】  

【第2部】 心臓血管外科領域での癒着防止材の使い分けとトラブル対策

東京女子医科大学附属足立医療センター 心臓血管外科 准教授 古川 博史 氏

【講座主旨】
 心臓血管外科領域における癒着防止材の使用の現況について臨床現場からの詳細な情報をもとに紹介し、今後の癒着防止材の臨床ニーズと臨床使用の可能性について解説する。また、癒着防止材使用の際の注意点と今後の展望について述べる。

1.心臓血管外科手術の現況
2.心臓血管外科領域における癒着と再手術のリスク
3.心臓血管外科領域における癒着防止材の使用状況
4.心臓血管外科領域における癒着防止材の臨床現場おけるニーズ
5.新しい癒着防止材の開発における留意点と可能性
6.まとめと今後の展望
【質疑応答】

【14:00~15:30】  

【第3部】 肝胆膵外科の癒着防止材2022~今のニーズと近未来医療へのアイデア~

国立がん研究センター中央病院 肝胆膵外科 高本 健史 氏

【講座主旨】
  肝胆膵領域の手術でも、腹腔鏡手術をはじめとする低侵襲治療の導入が急速に進んでいます。特に肝腫瘍は、再手術の効果が高い疾患が多く、癒着防止材のニーズが高い分野です。最新の開腹・腹腔鏡手術動画を含めて、実際の臨床現場を紹介し、今のニーズを整理します。さらに近未来医療の展望から今後求められる癒着防止材についてのアイデアを紹介します。

1.肝胆膵臓器の役割と考え方:消化器系解剖のおさらい
2.肝胆膵疾患の罹患率と展望:増えている病気・減りそうな病気
3.肝胆膵疾患の治療の潮流:根治率向上へのストラテジーUpdate
4,手術の実際①:開腹手術
5.手術の実際②:腹腔鏡手術
6.今求められる癒着防止材とは?
7.近未来医療①:手術はこの10年で劇的に変わった
8.近未来医療②:人工知能は手術をどう変えるか
【質疑応答】

【15:45~17:15】  

【第4部】 腹腔鏡手術を踏まえた癒着防止材の臨床ニーズ

日本医科大学付属病院 消化器外科 助教 太田 竜 氏

【講座主旨】
  消化器外科領域においては近年低侵襲手術である内視鏡外科手術が多くの分野で応用されている。本術式はこれまでの開腹術に比べ、整容性をはじめとした身体的負担の軽減や入院期間の短縮の観点から利点が多い。また本術式は合併症としての癒着による腸閉塞が起こりにくいとわれている。
今回講座では我々が行っている消化器外科領域における主要疾患の内視鏡外科手術の代表的な手技を供覧する。その上で術後癒着に対する防止に関しその手技と工夫について供覧するとともに癒着防止材の種類、その使用法や今後の課題などについて解説する

1.本邦における内視鏡外科手術の変遷と現況
2.基本的な内視鏡外科手術手技
  ・大腸がんにおける開腹術および内視鏡外科手術手技
  ・消化器外科領域主要疾患における内視鏡外科手術手技
3.癒着防止材の使用法と工夫点
  ・開腹術における癒着防止法の実際
  ・内視鏡外科手術における癒着防止法の実際
4.本邦におけるbig dataから解析した癒着防止剤の有効性
  ・癒着防止剤は本当に腸閉塞を減少させたのか?
5.消化器外科領域において使用される癒着防止材と今後の課題
  ・素材、形状、用途、感染対策を中心に 
【質疑応答】