「見えない情報」の様々なメリットや技術を基礎から学ぶ!
見えない情報の実用例、研究例について、印刷技術、画像処理、色彩工学などの基礎を交えながら、わかりやすく解説!
セミナー趣旨
見えない情報に何かメリットがあるでしょうか。ただし、見えないといっても人に見えないだけで、機械では読み取りできる情報に関してです。こういった情報には意外なメリットがあります。例えば、① 見えない(気がつかれないから)から偽造されない、② 見えない情報(例えば極小のドットで書き込まれたデジタル情報)はコピーされない、③ 見えないから全面に情報を書込むことができるのでセンサーがパッケージのどこに当たっても検知できる(スーパーのセルフレジでいちいちバーコードを探さなくても読み取りできる)、④ 見えないから文字や画像部の上に情報を重ねて印刷することができる、⑤ 特に高級品のパッケージの外観を損ねることなしに情報を埋め込むことができる、⑥ 関係者以外にはその存在を知られない方が好ましいトレーサビリティのような用途において情報の存在を隠せる、といったことが挙げられます。
このセミナーでは、「見えないQRコード」を中心に、見えない情報の実用例、研究例について、印刷技術、画像処理、色彩工学などの基礎を交えながら説明していきます。
セミナーのポイント
- 偽造防止、トレーサビリティなどの技術の概要と実例についてお話します
- 見えない情報の活かし方についてお話します
- 印刷技術、画像処理、色彩工学に関わる技術の応用例についてお話します
- 当研究室で開発中の独自技術についてお話します
受講対象・レベル
- 偽造防止技術に関わっている方
- 印刷技術に関わっている方
- 画像処理に関わっている方
- 色彩工学に関わっている方
- デジタル情報技術に関わっている方
- 上記の分野の研究開発,企画,営業に関わっている方,これらの技術を学びたい方
- 商品開発において新たなアイディア探しをしている方
セミナープログラム
- はじめに
- 偽造防止におけるオバートとコバート:抑止力か真贋判定か
- 見えないことのメリット:アナログ情報の強み,デジタル情報の強み
- 見えない情報の実用例
- 紙幣中の蛍光繊維,蛍光インク:蛍光繊維と蛍光インクどちらが有効か?
- 電子透かし:コピー機に隠された秘密
- スクリーンコード:絵本から漏れ出る音声
コラム:真似したくなる偽造防止技術,真似するのが馬鹿らしくなる偽造防止技術
- 見えない情報の研究例
- 中空繊維中の蛍光繊維,感温インク:カメレオン繊維へ
- 紙にも指紋?:ワイヤーパターンのフーリエ解析
- 金属基板上の見えないデジタル情報
- 構造色による金属の発色:薄膜干渉の利用
- 見えるQRコード:フォトリソグラフィーの利用
- 見えないQRコード:併置加法混色の利用
◎ 質疑応答
セミナー講師
前田 秀一 氏
理学博士(Ph.D.)
技術士(化学部門,総合技術監理部門)
東海大学工学部 光・画像工学科 教授,学科長
日本技術士会(理事,化学部会幹事)
セミナー受講料
21,500円(消費税込)※テキスト代を含みます。
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