発酵プロセス設計の基礎とスケールアップへの応用
開催日 |
10:30 ~ 16:30 締めきりました |
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主催者 | 株式会社 技術情報協会 |
キーワード | バイオ技術 食品加工 生産工学 |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | Zoomを利用したLive配信※会場での講義は行いません |
生物反応のメカニズムや、反応の量論・速度論に基づいた、
科学的な発酵プロセス設計技法が学べる!
プロセスの品質管理や分離精製、排水、生体成分の利用技術まで幅広く学べる!
セミナー講師
【第1部】 藤井 幹夫 氏 藤井技術士事務所
技術士(生物工学部門)
【第2部】 松岡 浩 氏 帝京科学大学 生命科学科 教授
セミナー受講料
1名につき55,000円(消費税込/資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき49,500円〕
受講について
- 本講座はZoomを利用したLive配信セミナーです。セミナー会場での受講はできません。
- 下記リンクから視聴環境を確認の上、お申し込みください。
→ https://zoom.us/test - 開催日が近くなりましたら、視聴用のURLとパスワードをメールにてご連絡申し上げます。
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- セミナー資料はお申込み時にお知らせいただいた住所へお送りいたします。
お申込みが直前の場合には、開催日までに資料の到着が間に合わないことがあります。ご了承ください。 - 当日は講師への質問をすることができます。可能な範囲で個別質問にも対応いたします。
- 本講座で使用される資料や配信動画は著作物であり、
録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止いたします。 - 本講座はお申し込みいただいた方のみ受講いただけます。
複数端末から同時に視聴することや複数人での視聴は禁止いたします。 - Zoomのグループにパスワードを設定しています。
部外者の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
万が一部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
セミナープログラム
【10:30~14:30】 ※途中1時間の昼食休憩含む
【第1部】 発酵のメカニズムとプロセス設計への応用
藤井技術士事務所 藤井幹夫 氏
【講座主旨】
発酵とは微生物を利用して有益な物質を生産する技術です。これを活用するためには微生物学、生化学、遺伝学、生理学などの生物学的な要素に加え、物質移動や機械設計など工学的な知識も要求されます。この講座では、栄養素(原料基質)を微生物が取り込み、目的とする産物に変換するまでの生化学反応の基礎、優良微生物の選別や微生物の維持管理による発酵プロセスの品質管理について、さらには後工程としての分離精製技術、生体成分利用技術ならびに排水処理技術の概要と、それらの技術を深化させるための手法について学んでいただきます。
【習得できる知識】
・発酵プロセス設計に必要な基礎知識の習得
・プロセスの改良・維持管理に求められる技術
・組織として保有すべき技術の選別と開発コラボレーション
【講座内容】
第1部 発酵の基礎知識
・微生物の種類と特徴(原核/真核生物、独立/従属栄養)
・細胞の構造と形質発現
・異化代謝とエネルギー獲得
・主要な発酵プロセス
―菌体(バイオマス)生産
―アルコール発酵
―アミノ酸/有機酸発酵
―機能性成分の生産
・代謝の補完経路
・代謝制御
・生育条件と培養工学的アプローチ
第2部 発酵プロセスの管理
・微生物の育種
―交配・変異・遺伝子組み換え・ゲノム編集
―生物多様性条約とカルタヘナ法
・優良微生物の維持管理
・培養プロセス設計(培地組成と殺菌条件)
・後処理工程の設計
・生体成分の利用
・排水処理工程の概要
・培養のスケールアップ
―温度、pHのコントロール
―通気・撹拌と溶存酸素管理
―流下培養、連続培養
・開発のコラボレーションと進捗管理
【質疑応答】
【14:45~16:30】
【第2部】 発酵プロセス設計のための反応速度の基礎と物質生産の効率化
帝京科学大学 生命科学科 教授 松岡浩 氏
【講座主旨】
発酵プロセス設計において、生物機能を発揮させ有用物質を大量生産するには、その反応に見合ったバイオリアクターを選び、適切な操作を行うことが求められます。本講演では、まず発酵プロセス設計に関わる基礎的な速度論と量論について解説し、つづいて反応速度論と量論をふまえた発酵プロセスにおけるバイオリクターの設計について解説します。最後に、いろいろなバイオリアクターを用いた発酵プロセスを紹介します。
【講座内容】
1.細胞増殖に関わる量論・速度論
1.1 細胞の増殖速度論:増殖曲線、モノーの式、基質阻害と生産物阻害
1.2 基質や細胞成分の変化速度:比速度、増殖連動と非連動、LP式
2.発酵プロセスにおけるバイオリアクター
2.1 ファーメンター
2.2 回分培養:モデル化、ロジスティック曲線
2.3 半回分培養、流加培養:モデル化、培養コントロール
2.4 連続培養:モデル化、ケモスタット、タービドスタット
3. 細胞生産・代謝産物生産の効率化
3.1 流加培養における高密度培養
3.2 連続培養における発酵槽内細胞量の増加手法
【質疑応答】