EV・PHEV用モータの絶縁技術と長寿命化のポイント
開催日 |
9:55 ~ 16:00 締めきりました |
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主催者 | 株式会社ジャパンマーケティングサーベイ |
キーワード | 自動車技術 電気・電子技術一般 電子デバイス・部品 |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | Webセミナー(Zoomウェビナーによるライブ配信)として開催いたします。 会場での受講はありません。 |
EV・PHEVの駆動モーターに対する
絶縁設計、材料技術、評価技術など詳細に解説!
セミナー講師
YMTソリューション 代表 安原 隆 氏
セミナー受講料
1名様 49,500円(税込) テキストを含む
セミナー趣旨
本セミナーは、600V以下の電源で駆動されるモータの電気絶縁技術に関するもので、特に車載されるインバータ駆動モータは、小型化のため温度が上昇したり、冷却性能向上のため水分を含んだトランスミッション潤滑油を発熱部に直接あて冷却する方法が用いられ、絶縁物にとっては寿命的に過酷な環境下に曝されている。また高トルク・高出力化のため、駆動電圧の高電圧化傾向にあり、高いインバータサージ電圧が印加されると、部分放電に起因するエナメル被膜や絶縁部位を浸食しやがて絶縁破壊が生じることが懸念される。本セミナーは、講師40年のモータ設計経験を元に、絶縁の基礎並びに製造上の問題を避け造り易く信頼性の高いモータを提供するための絶縁技術を解説するものである。
習得できる知識
モータ絶縁設計に携わっている技術者、これからモータ開発を計画している技術者、製造技術や品証技術を取り扱う実務技術者、現在電気絶縁に関する課題や問題を有する技術者、モータの信頼性や寿命評価に関わる技術者にとって最適と考える。
交流電気モータに関する一般的な知識または経験があればよく、特に予備知識は必要ないと考える。
以下の知識が修得できる。
600V以下で使用されるモータ絶縁設計概要、絶縁寿命評価法と試験法、関連規格
絶縁の劣化原因と劣化具体例
HEV/EV駆動モータ絶縁設計及び注意点
ATF耐性と絶縁物の部分放電とインバータサージ電圧の関係
モータ絶縁を構成する主要材料の選定及び注意点
絶縁に関するトラブルとそのメカニズム例
セミナープログラム
- 絶縁構成
- 絶縁部位と絶縁構成
- スロット絶縁と相間絶縁
- 主要絶縁材料
耐熱区分で分類した主要絶縁材料の例 - 耐熱区分と許容温度
- マグネットワイヤ(コイル)
- 種類と特徴
- 選定上の注意
- ワニスとの適合性
- クレージング
- ATFによるエナメル被覆の膨潤
- ATF冷却法の例
- 加水分解性と課電耐水性
- 耐熱劣化試験法
- フィルム材(スロット、相間絶縁物)
- 分類
- 代表的フィルム材の特性
- フィルム複合・貼り合せによる欠点補完
- 選定上の注意
- ワニス
- ワニス絶縁樹脂の種類
- 含浸ワニスの種類
- 溶剤系と無溶剤系ワニスの違い
- 選定上の注意事項
- 絶縁設計
- 絶縁設計の3つのコンセプト
- 絶縁設計における注意事項
- ステータの初期絶縁特性
- 保証寿命相当劣化後の絶縁特性
- 絶縁物の劣化
- 劣化要因
- 複合劣化による絶縁特性劣化例
- 絶縁試験
- 絶縁試験項目例
- 巻線の試験法
- 絶縁に関するトラブルとそのメカニズム例
- モータ駆動電圧の高電圧化
- 高電圧化の目的
- インバータ駆動に伴う問題点:絶縁部分の部分放電開始電圧
- 部分放電劣化箇所
- 部分放電と絶縁破壊の違い
- 火花放電とパッシェンの法則
- 各絶縁部位の部分放電電圧(PDIV)の測定
- 巻線間の内部電圧分布
- 部分放電開始電圧の測定
- 部分放電電圧の特徴
≪タイムテーブル≫ (予定)
10:00~12:00 前半
12:00~13:00 休憩時間
13:00~16:00 後半
※講演中、適宜休憩(5分~10分程度)を設けます。
※講演時間に5分程度の質疑応答を含みます。