泡の生成・崩壊メカニズムと消泡剤の選び方、使い方

60,500 円(税込)

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開催日 10:30 ~ 16:30 
締めきりました
主催者 株式会社 技術情報協会
キーワード 化学反応・プロセス
開催エリア 全国
開催場所 Zoomを利用したLive配信※会場での講義は行いません

消えにくい泡、極小泡を消すには?
消泡剤の最適処方を詳解!

泡の評価・測定について、手法の選び方から試料特性まで幅広く解説します!

セミナー講師

1. 吉村 倫一 氏   奈良女子大学 研究院自然科学系化学領域 教授
2. 徐 彩宣 氏   エボニックジャパ(株) コーティングアディティブ部 シニアマネジャー
3. 磯貝 洋幸 氏    協和界面科学(株)

セミナー受講料

1名につき60,500円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき55,000円〕

受講について

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  • 当日は講師への質問をすることができます。可能な範囲で個別質問にも対応いたします。
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セミナープログラム

【10:30-12:10】

1.泡沫の生成・崩壊のメカニズムと構造・評価方法

奈良女子大学 研究院自然科学系化学領域 教授 吉村 倫一 氏

【習得できる知識】
・泡の基礎全般:泡の生成・安定性・崩壊のメカニズムの習得
・泡の構造とその解析法および安定性の評価方法の習得
・泡に必要な界面活性剤の基礎知識と起泡性・泡沫安定性に関与する因子の評価技術の習得

【講座の趣旨】
  泡は私たちの日々の生活やさまざまな産業分野で用いられる非常に身近な現象です。本セミナーでは、泡沫の生成と安定性、崩壊のメカニズムに関する基礎について概説し、泡の構造の解析と安定性の評価方法について最新技術も含めて解説します。

1.泡の基礎:日常で必要不可欠な泡(気泡・泡沫)について
2.泡に必要な界面活性剤の基礎知識
 2-1 界面活性剤の構造と特性
 2-2 界面活性剤の基本的性質(吸着とミセル形成)
3.泡の生成
 3-1 泡の生成のメカニズム
 3-2 起泡の方法
4.泡の安定性と崩壊
 4-1 泡の安定性と崩壊のメカニズム
 4-2 起泡力・泡沫安定性の評価方法
5.起泡力・泡沫安定性に関与する因子
 5-1 動的表面張力
 5-2 プラトーボーダーにおける毛管吸引力
 5-3 界面粘弾性:ギブズ弾性・マランゴニー効果
 5-4 泡膜の表面電荷と分離圧
6.泡沫の構造の評価方法
 6-1 直接観察:顕微鏡・電子顕微鏡・CCDカメラ
 6-2 中性子小角散乱法(最新の技術)
7.界面活性剤の分子構造と泡特性との関係
 7-1 従来の界面活性剤の例
 7-2 アミノ酸系界面活性剤を用いた最新の研究紹介
【質疑応答】

【13:00-14:40】

2.消泡剤の種類とその選定、使い方

エボニックジャパ(株) コーティングアディティブ部 シニアマネジャー 徐 彩宣 氏

【習得できる知識】
  泡の原因にもなり、泡を消すこともできる界面活性剤から説明します。消泡、脱泡のメカニズムと消泡剤の選び方、テスト方法、使い方及び注意事項を学びます。塗料・インキの応用例で消泡剤の選び方や失敗例を説明します。

1.泡と消泡の基礎
 1-1 泡と界面活性剤
 1-2 泡の抑制と破裂メカニズム
2. 消泡剤・脱泡剤
 2-1 消泡剤・脱泡剤の種類
 2-2 消泡剤・脱泡剤の選び方及びテスト方法
 2-3 消泡剤・脱泡剤の使い方及び注意事項
 2-4 消泡剤・脱泡剤の持続性
3.応用例:塗料、インキの泡問題及び消泡剤問題
 3-1 製造中の泡及び消泡剤
 3-2 塗装時の泡及びワキ防止剤
 3-3 塗膜の欠陥:泡由来?消泡剤由来?
 3-4 泡が立ちにくい処方を設計する
【質疑応答】

【14:50-16:30】

3.泡における各種測定原理と測定事例

協和界面科学(株) 磯貝 洋幸 氏

【習得できる知識】
・泡および泡の発生や安定化に寄与する表面物性の評価方法や測定原理。
・測定手法の種類やその特徴。結果の解釈の仕方。
・ラボスケールと現場スケールの結果の相違について。
・新たな泡の評価方法。

【講座の趣旨】
  泡の発生や安定化に寄与する表面物性および測定方法について説明する。特に表面張力については、測定手法や試料特性により結果が異なるため、注意すべき点を述べる。また、従来の測定手法とは異なる泡の安定性評価方法について実測例を交えてご紹介する。

1.泡に関する基礎知識
 1-1 泡の定義と特徴
 1-2 泡の発生や安定化メカニズムと表面物性との関係
 1-3 代表的な泡の評価方法
2.静的表面張力測定
 2-1 表面張力の本質とメカニズム
 2-2 表面張力の測定手法の種類と測定原理(プレート法、リング法、PD法)
 2-3 界面活性剤の特性と表面張力測定方法との比較
3.動的表面張力測定
 3-1 静的現象と動的現象
 3-2 動的表面張力の利用価値
 3-3 測定結果(ラボ)と実現象(現場)との違い
 3-4 最大泡圧法の測定原理
 3-5 Rosenフィッティング
 3-6 界面活性剤混合水溶液の動的表面張力の挙動
4.ラメラ長測定
 4-1 ラメラ長の特徴と測定原理
 4-2 ラメラ長と泡安定性の相関事例
5.液膜安定性測定
 5-1 従来の泡の評価方法とその欠点
 5-2 新たな液体膜安定性の評価方法と測定原理
 5-3 飲料水、塗料、界面活性剤水溶液などの実測例と相関事例
【質疑応答】