3Dプリンター導入支援セミナー~3Dプリンティング技術の基礎とその活用~
開催日 |
10:00 ~ 16:00 締めきりました |
---|---|
主催者 | 日本アイアール |
キーワード | 3Dプリンタ 高分子・樹脂加工/成形 生産工学 |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | ZOOMによるオンライン講義 |
3Dプリンター所有の講師が基礎知識からその実際までを一挙に伝授!
セミナー講師
今井 誠(いまい まこと)氏
やなか技術士事務所 代表
日本技術士会(正会員)、千葉工業大学技術士会(理事)
技術士(機械部門)、エックス線作業主任者、研削といし特別教育、
3次元CAD利用技術者試験2級、3Dプリンター活用技術検定 など
■略歴
1997 ~ 1999 千葉工業大学 工学研究科 精密機械工学専攻
1999 ~ 2002 日本電産株式会社
2002 ~ 2008 オグラ宝石精機工業株式会社
2008 ~ 2011 松永特許事務所
2011 ~ 2018 石井特許事務所
2018 ~ 2020 丸山国際特許事務所
- 型彫放電加工において、微細深穴加工、超硬材や脆性材の加工技術の開発を行うとともに、型彫放電加工においてネックであった生産性の低さを、WEDG法(ワイヤー放電加工の一種)を活用することでこれらの時間を短縮し、生産性の向上を図った。WEDG装置の設計、製作、評価が可能。
- 工業用ダイヤモンド、サファイア等の工業用宝石の加工方法等の開発経験から、幅広い加工技術及び社内加工設備の設計、試作、評価までの製造技術全般を得意としている。
- FDM型及びSLA型の3Dプリンターについて広く知識を有しており、3Dプリンターの導入支援を行っている。
- 知財業界での経験から知財全般の知識も豊富。製造業に不可欠な知財面での相談も受け付けている。
セミナー受講料
39,600円(税込)
セミナー趣旨
3Dプリンティング(Additive Manufacturing, AM)技術は、従来の切削等の加工技術と異なり、材料を付加して製品を作り上げる点を特徴としています。
この3Dプリンティング技術は、従来の加工技術では制作困難な複雑な形状でも成形可能であり、欧米諸国では21世紀におけるものつくりの革命と捉え、官民でその導入、利用を推進しています。
一方で、日本国内では、先見性のある企業では導入が進んでいますが、3Dプリンティング技術について知識不足からその将来性についての認識不足もあり、欧米諸国の後塵を拝している状況です。
例えば、従来鋳造の分野では、木型を機械加工で製作後、砂型へ反転して造形し、砂型に溶融金属を流し込むことで鋳造が行われていました。ところが、3Dプリンターを使用することで、木型を作らずに砂型を直接作ることができ、数週間から数か月の時間短縮を図ることが可能となります。
このため、時間短縮の効果とともに直接砂型を作成することで工程を簡素化でき、数十万円も掛かる木型代を節約でき、大幅なコストダウンを図ることができます。
また、従来、いくつもの部品で構成されていた部材を3Dプリンターを使用することで、1つのパーツで構成することができ、部品の統合化することで工程の圧縮及びコストダウンを図ることができます。
さらに、昨今のコロナウイルスの蔓延において不足した医療部品やマスク等を3Dプリンターで作成するなど、今後産業界だけでなく、我々の生活に密接に関連する技術の一つとなります。
今後、日本国内においても、3Dプリンティング技術を導入する企業の数は増加すると予測され、3Dプリンティング技術に精通した技術者、オペレーターは貴重な存在になっていくと考えられます。
本講座では、3Dプリンティング(AM)技術の基礎、特に7つの造形方法において各造形方法の基礎、使用される造形材料、後加工、ノウハウについて一貫して解説し、各造形方法の長所、短所の理解を図ります。
最新の事例に基づいた3Dプリンターの活用事例を紹介するほか、書籍等では理解しにくい、3Dプリンターの実際の動作や造形の仕組み等を動画やアニメーションを使用して解説することで容易に理解できるため、3Dプリンターをこれから知りたいという方にオススメの講座です。
3Dプリンティング技術をこれから学ぼうとする方、自社で3Dプリンティング技術の導入を図りたい方のご受講をお待ちしております。
受講対象・レベル
- 3Dプリンターに関わる技術者
- 3Dプリンターを担当するオペレーター
- 知見を広げたい新人技術者
- 3Dプリンティング技術の導入を考えている企業担当者
- 3Dプリンターに関する資格(資格試験受験)の取得を目指す方
- 3Dプリンターを使用してものづくりをしようと考えている方、ものづくりしてみたい方
習得できる知識
- 3Dプリンティング技術(AM技術)を基礎から学ぶことができる。
- 3Dプリンティング技術を自社に導入する際に必要な知識を得られる。
- 鋳造や射出成型分野において3Dプリンティング技術を使って鋳型や仮型を製造できるようになることで、工程短縮やコストダウンを図ることができる。
- 設計開発部門において、試作品を外注せずとも出力できるようになり、設計変更等の結果をすぐに確認できるため、設計のスピードアップを図ることができる。
セミナープログラム
1.3Dプリンターってどんなもの?
(1)3Dプリンターで何を作れるの?
(2)3Dプリンターの仕組みを知ろう!
(3)3Dプリンターの造形プロセスを知ろう!
(4)3Dプリンターって何に使うの?
2. 3Dプリンターを使うメリットを知ろう
(1) 1つ目のメリット:工程短縮
(2) 2つ目のメリット:パーツ統合
(3) 3つ目のメリット:コストダウン
3. 3Dプリンターを使いたい!
(1)3Dプリンターの導入に立ちはだかる3つの壁とは?
(2)1つ目の壁:3Dデータを作ろう!
(3)2つ目の壁:3Dプリンターを選ぼう!
(4)3つめの壁:3Dプリンターを使いこなそう!
4. 3Dプリンターの仕組みとプロセスを知ろう!
(1) 材料押出(熱溶解積層)法とは?
(a) 造形方法について
(b) 合成樹脂について
(c) 材料押出法の造形材料について
(d) 材料押出法の後工程について
(e) 材料押し出し法の造形ノウハウ(造形失敗とその対策)
(2) 液槽光重合(光造形)法とは?
(a)造形方法について
(b)液槽光重合(光造形)の造形材料について
(c)液槽光重合(光造形)の後工程について
(d)液槽光重合(光造形)の造形ノウハウ(造形失敗とその対策)
(3)材料噴射法とは?
(a)造形方法について
(b)材料噴射法の造形材料について
(c)材料噴射法の後工程について
(d)材料噴射法の活用ノウハウ
(4) 結合剤噴射法とは?
(a)造形方法について
(b)結合剤噴射法の造形材料について
(c)結合剤噴射法の後工程について
(d)結合剤噴射法の活用ノウハウ
(5)粉末床溶融結合法とは?
(a)造形方法について
(b)粉末床溶融結合法の造形材料について
(c)粉末床溶融結合法の後工程について
(d)粉末床溶融結合法の活用ノウハウ
(6)指向性エネルギー堆積法とは?
(a)造形方法について
(b)シート積層法の造形材料について
(c)シート積層法の後工程について
(d)シート積層法の活用ノウハウ
(7)シート積層法とは?
(a)造形方法について
(b)シート積層法の造形材料について
(c)シート積層法の後工程について
(d)シート積層法の活用ノウハウ
(8)3Dプリンターの造形用データについて
(a)3DCADデータをスライスデータ化しよう
(b)サポートの配置を工夫しよう
5.3Dプリンターを活用しよう!
(1)3Dプリンター活用の前準備
(a)出力サービスと自社での3Dプリンター導入、どちらがいいの?
(b)コストに配慮した造形ノウハウを知ろう
(c)大きいサイズを3Dプリントするにはどうすればいいの?
(2)3Dプリンターの最新活用事例
(a)試作品作成で3Dプリンターを活用しよう
(b)治具作成で3Dプリンターを活用しよう
(c)ロストワックス鋳造で3Dプリンターを活用しよう
(d)型作成に3Dプリンターを活用しよう
(e)製品作成で3Dプリンターを活用しよう
(f)海外での3Dプリンターの活用事例を知ろう
6. 3Dプリンターに関する資格を取ろう?
(1)3Dプリンターの資格とは?
(2)3Dプリンターの資格試験に合格しよう
質疑応答
標準実施時間 5時間+休憩1時間