再生プラスチック化に求められる材料技術
開催日 |
10:30 ~ 16:30 締めきりました |
---|---|
主催者 | シーエムシー・リサーチ |
キーワード | 高分子・樹脂材料 環境負荷抑制技術 省資源 |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | お好きな場所で受講が可能 |
セミナー講師
倉地 育夫 氏 ㈱ケンシュー 代表取締役 工学博士
セミナー受講料
55,000円(税込)
* 資料付
*メルマガ登録者49,500円(税込)
*アカデミック価格26,400円(税込)
★メルマガ会員特典
2名以上同時申込で申込者全員メルマガ会員登録をしていただいた場合、
1名あたりの参加費がメルマガ会員価格の半額となります。
★ アカデミック価格
学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、
大学院の教員、学生に限ります。申込みフォームに所属大学・大学院を記入のうえ、
備考欄に「アカデミック価格希望」と記入してください。
受講について
- 本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
お申し込み前に、下記リンクから視聴環境をご確認ください。
→ https://zoom.us/test - 当日はリアルタイムで講師へのご質問も可能です。
- タブレットやスマートフォンでも視聴できます。
- お手元のPC等にカメラ、マイク等がなくてもご視聴いただけます。この場合、音声での質問はできませんが、チャット機能、Q&A機能はご利用いただけます。
- ただし、セミナー中の質問形式や講師との個別のやり取りは講師の判断によります。ご了承ください。
- 「Zoom」についてはこちらをご参照ください。
■ お申し込み後の流れ
- 開催前日までに、ウェビナー事前登録用のメールをお送りいたします。お手数ですがお名前とメールアドレスのご登録をお願いいたします。
- 事前登録完了後、ウェビナー参加用URLをお送りいたします。
- セミナー開催日時に、参加用URLよりログインいただき、ご視聴ください。
- 講師に了解を得た場合には資料をPDFで配布いたしますが、参加者のみのご利用に限定いたします。他の方への転送、WEBへの掲載などは固く禁じます。
- 資料を冊子で配布する場合は、事前にご登録のご住所に発送いたします。開催日時に間に合わない場合には、後日お送りするなどの方法で対応いたします。
セミナー趣旨
2016年に開かれた通称「ダボス会議」では、「2050年には海の中のプラスチックの重量が魚の重量を越える」という衝撃の予測が提示され、プラスチックスとゴムの廃材で起きている環境問題が世界中でクローズアップされた。そして、3RにRefuseを加えた4Rが合言葉となった「脱プラスチック運動」が世界で起きた。国連が示したSDGsでも「廃棄物の発生防止と削減」が重点となっており、わが国でもレジ袋の有料化が普及し、エコバック携帯が日常となった。
ところで、2022年4月からわが国で施行されたプラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律では、4番目のRとして「Renewable」が提示され再資源化事業について定められた。すなわちRefuseからRenewableへゲームチェンジされたかのようである。
ただし高分子材料の再資源化については、古くは1970年代起きたオイルショックにより自動車業界で一部検討された経緯があり、また最近では2010年ごろから事務機業界で環境対応樹脂の製品搭載が半ば義務化されたために、コスト対策としてリサイクル材導入が検討されるようになった。
例えば業界トップランナーのコニカミノルタでは、複合機の外装材及び内装材にリサイクルPETボトルの採用を積極的に進めてきて、現在では使用している高分子材料の半分以上がリサイクル材である。
本セミナーでは環境問題の変遷について高分子材料の視点でまとめるとともに、今後重要となる高分子再資源化技術を予測するとともに、リサイクル材導入にあたって必要となる知識について、難燃化技術と高分子の耐久性を中心に解説する。
受講対象・レベル
高分子材料の知識が無くても理解できます。
(1)環境問題について企業で担当している管理者、担当者
(2)環境問題の対策のため高分子材料開発を担当している管理者、担当者
(3)製品開発を担当している管理者、担当者
習得できる知識
1. リサイクル材の市場動向
2. 高分子材料に関連する環境問題
3. 高分子材料の再資源化に必要な技術に関する知識
セミナープログラム
1. 世界が直面する危機と高分子材料
1.1. 高分子材料の大半はゴミ。
1.2. 海洋プラごみが決定づけたゴミ問題
1.3. 先進国が輸出していたゴミ
2. 再資源化の課題
2.1. 環境問題の変遷
2.2. 自動車業界の事例
2.3. ごみ処理とサプライチェーン
2.4. 世界動向と日本の事情、課題
3. 高分子材料のRenewable
3.1. 高分子材料とは
3.2. 高分子材料のプロセシング
(1)小型家電の回収から高分子再生材までのプロセス
(2)コンパウンディング技術の重要性
3.3. 再生高分子材料の物性と評価技術
(1)評価技術概論
(2)事例:半導体ベルトのLCA
(3)再生材の難燃化技術
a. 難燃化技術概論
b. 事例1:溶融型UL94-V2合格再生PET樹脂
c. 事例2:炭化促進型UL94-5Vb合格再生PC/ABS
(4)再生材の耐久性と劣化の考え方
4. 高分子の再資源化と品質管理
4.1. 各種環境規制について
4.2. データサイエンスと信頼性工学の導入
5. オイルリファイナリーからバイオリファイナリーへの転換と高分子の再資源化
5.1. 概略動向
5.2. ミドリムシプラスチック
5.3. パルプ・樹脂複合材料
5.4. サプライチェーンから見た高分子再生材の見直し
5.5. ケミカルリサイクル
6. まとめ
※ 適宜休憩が入ります。