メタボローム解析技術を用いた実践的なバイオマーカー探索
開催日 |
13:00 ~ 16:00 締めきりました |
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主催者 | 株式会社 情報機構 |
キーワード | バイオ技術 分析・環境化学 多変量解析一般 |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | お好きな場所で受講が可能 |
本セミナーでは、質量分析装置を用いたメタボローム解析を前提として、基礎的な技術・実際の研究例・データ解析等の詳細に至るまで、ノウハウを解説します!
セミナー講師
杉本 昌弘 先生 東京医科大学 医学総合研究所 低侵襲医療開発総合センター 教授 博士(学術、歯学)
■経歴
【学歴】
2000年 早稲田大学大学院 理工学研究科 機械工学専攻 工学修士取得
2005年 慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 博士(学術)取得
2013年 神奈川歯科大学大学院 博士(歯学)取得
【職歴】
2000年~2010年 三菱スペース・ソフトウェア株式会社
2010年 慶應義塾大学 政策・メディア研究科 特別研究講師
2011年4月~2013年3月 京都大学大学院 医学研究科 メディカルイノベーションセンター悪性制御研究所 特定講師
2017年 慶應義塾大学 政策・メディア研究科 特任教授
2017年~現在 東京医科大学 医学総合研究所 教授
■専門および得意な分野・研究
・メタボロミクス
・バイオインフォマティクス
・システムズ・バイオロジー
■本テーマ関連学協会での活動
・日本オミックス医学会
・Metabolomics Society
・日本バイオインフォマティクス学会
・日本分子生物学会
・歯科基礎医学会
・日本膵癌学会
・日本癌学会
・日本乳癌学会
セミナー受講料
【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名36,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき25,300円
【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
※本講座は、お手許のPCやタブレット等で受講できるオンラインセミナーです。
配布資料・講師への質問等について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)。
※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - 当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。
(全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。) - 本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり、
無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止致します。
下記ご確認の上、お申込み下さい
- PCもしくはタブレット・スマートフォンとネットワーク環境をご準備下さい。
- ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております(20Mbbs以上の回線をご用意下さい)。
各ご利用ツール別の動作確認の上、お申し込み下さい。 - 開催が近くなりましたら、当日の流れ及び視聴用のURL等をメールにてご連絡致します。
Zoomを使用したオンラインセミナーとなります
- ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております。
お手数ですが下記公式サイトからZoomが問題なく使えるかどうか、ご確認下さい。
→ 確認はこちら
※Skype/Teams/LINEなど別のミーティングアプリが起動していると、Zoomでカメラ・マイクが使えない事があります。お手数ですがこれらのツールはいったん閉じてお試し下さい。 - Zoomアプリのインストール、Zoomへのサインアップをせずブラウザからの参加も可能です。
※一部のブラウザは音声(音声参加ができない)が聞こえない場合があります。
必ずテストサイトからチェック下さい。
対応ブラウザーについて(公式) ;
「コンピューターのオーディオに参加」に対応してないものは音声が聞こえません。
申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
- 開催5営業日以内に録画動画の配信を行います(一部、編集加工します)。
- 視聴可能期間は配信開始から1週間です。
セミナーを復習したい方、当日の受講が難しい方、期間内であれば動画を何度も視聴できます。
尚、閲覧用のURLはメールにてご連絡致します。
※万一、見逃し視聴の提供ができなくなった場合、
(見逃し視聴有り)の方の受講料は(見逃し視聴無し)の受講料に準じますので、ご了承下さい。
→こちらから問題なく視聴できるかご確認下さい(テスト視聴動画へ)パスワード「123456」
セミナー趣旨
メタボローム解析によって多数の代謝物を生体試料から一度に測定することが可能となってきた。代謝物の中からバイオマーカーを探索する研究例が多数報告があるが、中には再現性が得られない可能性のある論文も散見される。独特のデータのクセを理解した上で実験デザインの設計とデータ解析が真に意味のある成果を得ることができる。
本講座では質量分析装置を用いたメタボローム解析を前提として、バイオマーカー探索を行う際のノウハウ等、実践的な内容を紹介する。
習得できる知識
・メタボローム解析の基礎的な技術が理解できるようになる
・標準的なデータ解析(多変量解析等)の結果が理解でき実施できるようになる
・メタボロームを利用した論文の信頼性を読み取れるようになる
セミナープログラム
1. メタボロームの測定技術
1.1 分離装置+質量分析装置の原理は?
1.2 各装置をどのように使い分ければよいか?
2. メタボロームの研究例の紹介
2.1 NASHなど肝疾患のマーカー探索(疾患部の代謝変化を血液中の代謝の変化でとらえる)
2.2 がんのマーカー探索(がんの組織部の代謝異常を尿中で検出する)
3. メタボロームのデータに関する詳細
3.1 データの構造(データをどのように見ればよいのか?)
3.2 データ処理の基礎(質量分析装置から定量値を得るまでの一連の処理)
3.3 MetaboAnalystを用いた標準的なデータ解析方法のデモ
3.4 マウス数回でできるメタボローム解析の標準的な単変量・多変量解析の操作を紹介
3.5 論文でよく見る解析の図の意味を紹介
3.6 奥が深い主成分分析(PCA)(研究データ全体を評価し、解析のデザインも深堀する)
3.7 部分的最小二乗回帰(PLS-DA)(パワフルだけど慎重に使うべき多変量解析)
3.8 全体像を見せるヒートマップ+クラスタリング解析(オプションの選択が重要)
3.9 Pathway解析(ある程度、代謝経路の近い物質の塊での変動を評価する)
3.10 バイオマーカーの探索向けの統計解析+機械学習(どのように結果を一般化するか?)
4. メタボロームのデータ解析のノウハウ
4.1 論文の実例から、どのようにデータ解析を設計したか(オプションによって解析結果は変わる)
4.2 メタボローム独自の研究デザイン設計(2群間の差は2群だけでは証明できない)
5. こんな解析はだめだ…(再現性がでない論文を見抜く眼力をつける)
5.1 同定の問題点(どのような課題があり、どのような視点でデータを評価すべきか?)
5.2 多変量解析の誤用(一般化が全て。それだけなのに多くの論文が間違う)
5.3 長期的な測定での品質担保(メタボローム独自のサンプル劣化等の問題)
5.4 ノンターゲット解析(未知物質は使えるのか?)
6. おわりに
7. 質疑応答
■講演中のキーワード
・バイオマーカー
・MetaboAnalyst
・多変量解析
・ノーマライズ
・コホートスタディ