ペロブスカイト・ペロブスカイトタンデム太陽電池の耐久性向上に向けた取り組みと応用展開・今後の展望
開催日 |
13:00 ~ 17:15 締めきりました |
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主催者 | (株)AndTech (&Tech) |
キーワード | 半導体技術 電子デバイス・部品 環境負荷抑制技術 |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | ※会社やご自宅のパソコンで視聴可能な講座です |
★ペロブスカイト太陽電池耐久性の必要性および金沢大学における耐久性向上への取り組みについて紹介!
★ペロブスカイト太陽電池が秘めている社会的インパクトを現実のものにするには、耐久性の向上が欠かせないことを踏まえ、デバイスを保護するガスバリア構造の設計や、耐久性を付与するためのデバイス設計が重要であることを解説!
★ディスプレイとの親和性が高い太陽電池について長く研究開発している講師が、ペロブスカイト太陽電池の性能及び特徴付けから、単なる屋外型ソーラーパネルとしてだけでなく、IoT機器・センサー用の電源モジュールの可能性についても紹介!
セミナー講師
第1部 国立大学法人 金沢大学 ナノマテリアル研究所 創エネルギーデバイス開発グループ
兼任)新学術創成研究機構 未来社会創成研究コア 再生可能エネルギーユニット
兼任)物質化学類 応用化学コース
當摩 哲也 氏
【経歴】
1993年~1997年 東北大学工学部 化学バイオ系
1997年~2002年 東北大学工学研究科博士課程 (多元物質科学研究所 戒能研所属)
有機材料結晶作製技術の開発
2002年~2004年 産総研(つくば)光技術研究部門 八瀬研究室 ポスドク
有機薄膜太陽電池の研究スタート
2004年~2005年 学振特別研究員
2005年~2011年 産総研 太陽光発電研究センター(2010年太陽光発電工学研究センター改組) 有機新材料チーム 研究員
2009年~2014年 JSTさきがけ研究者(太陽光と光電変換領域)兼任
2012年1月1日~ 金沢大学理工研究域 サステナブルエネルギー研究センター テニアトラック准教授
2015年4月1日 新学術創成研究機構 未来社会創造コア 再生可能エネルギーユニット ユニットリーダー
2017年1月1日 教授昇任
2018年8月1日 ナノマテリアル研究所 転籍
【受賞】
2008年 JJAP論文奨励賞
第2部 東芝エネルギーシステムズ(株) グリッド・アグリゲーション事業部 次世代太陽電池開発部 参事
(株)東芝 研究開発センター ナノ材料・フロンティア研究所 トランスデューサー技術ラボラトリー 室長附 博士(工学)
五反田 武志 氏
【経歴】
2014年に東芝でペロブスカイト太陽電池の研究テーマを立ち上げ、最近ではペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池の開発に注力している。
【受賞】
主な受賞歴は、
2005年 日本画像学会 技術賞、
2010年 平成21年度関東地方発明表彰 発明奨励賞
第3部 ホシデン株式会社 表示部品生産統括部 統括部長
ホシデンエフディ株式会社 取締役工場長
滝川 満 氏
【経歴】
1995年 ホシデン株式会社 神戸研究所 入所 航空機用ディスプレイ開発
1998年 ホシデンヨーロッパ(ドイツ) テクニカルマネージャー
2008年 ホシデンエフディ株式会社 取締役工場長
2017年 ホシデン株式会社 統括部長
セミナー受講料
【1名の場合】44,000円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、11,000円が加算されます。
セミナープログラム
第1部 ペロブスカイト太陽電池の様々な耐久性向上技術の紹介
【13:00-14:15】
講師:国立大学法人 金沢大学 ナノマテリアル研究所 創エネルギーデバイス開発グループ
兼任)新学術創成研究機構 未来社会創成研究コア 再生可能エネルギーユニット
兼任)物質化学類 応用化学コース
當摩 哲也 氏
【講演主旨】
・ペロブスカイト太陽電池の耐久性向上の必要性とその技術について紹介する
【プログラム】
・ペロブスカイト太陽電池のバックグランド
・ペロブスカイト太陽電池耐久性の必要性
・ペロブスカイト太陽電池の耐久性向上技術の紹介①イオン液体添加
・ペロブスカイト太陽電池耐久性向上技術の紹介②インターカレート技術
・その他 金沢大で取り組んでいる研究紹介
・まとめ
【質疑応答】
第2部 ペロブスカイト太陽電池、ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池の耐久性向上と社会的インパクト
【14:30-15:45】
講師:東芝エネルギーシステムズ(株) グリッド・アグリゲーション事業部 次世代太陽電池開発部 参事
(株)東芝 研究開発センター ナノ材料・フロンティア研究所 トランスデューサー技術ラボラトリー 室長附 博士(工学)
五反田 武志 氏
【講演主旨】
ペロブスカイト太陽電池、ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池の耐久性向上と社会的インパクトについてご紹介します。特に基礎研究段階で作成したペロブスカイト太陽電池で観測された劣化現象や対応策についてご紹介します。また、国内外で提案されている耐久性の改善方法についてもご紹介します。最後にペロブスカイト太陽電池に、国内外の大学や企業が期待を寄せている理由を、発電コストやエネルギー安全保障の観点で解説します。
【キーワード】
ペロブスカイト、太陽電池、タンデム、耐久性、発電コスト、再生エネルギー、エネルギー安全保障
【講演ポイント】
ペロブスカイト太陽電池が秘めている社会的インパクトを現実のものにするには、耐久性の向上が欠かせないです。デバイスを保護するガスバリア構造の設計や、耐久性を付与するためのデバイス設計が重要であることを解説します。
【習得できる知識】
・ペロブスカイト太陽電池の劣化と対策
・上記に関する国内外の動向
・ペロブスカイト太陽電池が期待される理由
【プログラム】
1. ペロブスカイト太陽電池およびタンデム太陽電池
1.1 ペロブスカイト太陽電池の開発経緯
1.2 大面積化の課題
1.3 ミニモジュールの成膜
2.ペロブスカイト太陽電池の劣化と対策
2.1 ヨウ素による劣化現象の解説
2.2 対応策の解説と効果
2.3 耐久性に関する国内外の取り組み
3.耐久性向上による社会的インパクト
3.1 発電コスト低減へのインパクト
3.2 再生エネルギー導入率向上へのインパクト
3.2 エネルギー安全保障へのインパクト
【質疑応答】
第3部 IoT 機器・センサー用の電源モジュールとしてのペロブスカイト太陽電池開発
【16:00-17:15】
講師:ホシデン株式会社 表示部品生産統括部 統括部長
ホシデンエフディ株式会社 取締役工場長
滝川 満 氏
【講演主旨】
カーボンニュートラルの切り札として、化石燃料から再生可能エネルギーへの代替が進んでいるが、本講座で紹介するペロブスカイト太陽電池は、既存のシリコン型太陽電池に比べ、鉱物資源に依らず、また低温プロセスで製造可能であるため、真に環境対策となりうる次世代型太陽電池の本命と言われ、各国で開発が進んでいる。
本講座では、その性能及び特徴付けから、単なる屋外型ソーラーパネルとしてだけでなく、IoT機器・センサー用の電源モジュールの可能性について、紹介する。
【キーワード】
ペロブスカイト太陽電池 IoT機器 センサー 電源モジュール
【講演ポイント】
当社はディスプレイ関連の事業に長く関わっており、その製造プロセスから用途まで関連するスキルに関し、熟知している。
その中、ディスプレイとの親和性が高い太陽電池についても、長く研究開発してきており、有機系太陽電池での参入の機会を伺っていた。
その中で一早くペロブスカイト太陽電池の将来的な可能性を見出し、事業参入を決め、マーケティング活動を実施するとともに、事業パートナーを調査し、
オープンイノベーションを活用し、早期の事業化を目指している。
その過程での、特徴づけは、客観性があり、分かりやすく、誰にでも理解できるよう、ペロブスカイト太陽電池について講演できると自負している。
【習得できる知識】
太陽電池の特徴と求められる性能
他の太陽電池との比較してのペロブスカイト太陽電池の特徴
ペロブスカイト太陽電池の活用方法
【プログラム】
0,はじめに
1,太陽電池全般について
―1 光電変換素子について
―2 太陽電池の種類
―3 ペロブスカイト太陽電池
2,ペロブスカイト太陽電池の特徴
―1 ペロブスカイト構造
―2 ペロブスカイト太陽電池の特徴
―3 シリコン系太陽電池との比較
―4 ペロブスカイト太陽電池の優位性と課題
3,事業化について
―1 ホシデンの概要
―2 事業戦略
―3 事業パートナーについて
4,ペロブスカイト太陽電池のIoT機器・センサーへの電源モジュールとしての応用
―1 ペロブスカイト太陽電池の応用
―2 電源モジュールの回路構造
【質疑応答】