セルロースナノファイバーの低コスト化と実用化・用途展開の技術動向
開催日 |
13:00 ~ 17:00 締めきりました |
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主催者 | (株)R&D支援センター |
キーワード | 化学技術一般 繊維技術 複合材料・界面技術 |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | 【WEB限定セミナー】※会社やご自宅でご受講下さい。 |
様々な分野で実用検討の進むCNFを、どのようにコストダウンして量産化につなげるか!現状と今後の展望を紹介する!
※日程が延期になりました。2/13(月)⇒ 3/30(火)
セミナー講師
(地独)京都市産業技術研究所 研究フェロー 工学博士 北川 和男 氏
・京都工芸繊維大学 大学院 非常勤講師
・ナノセルロースジャパン/ナノセルロース事業化推進分科会長
【専門】
複合材料、高分子加工工学
【略歴】
1979年 大阪府立大学大学院工学研究科応用化学専攻修士課程修了
同年 京都市工業試験場入所
1998年 工学博士(京都工芸繊維大学)
2013年 京都市産業技術研究所企画情報室研究戦略担当部長
2014年 地方独立行政法人 京都市産業技術研究所 研究フェロー
現在に至る
セミナー受講料
49,500円(税込、資料付)
■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、1名で申込の場合38,500円、
2名同時申込の場合計49,500円(2人目無料:1名あたり24,750円)で受講できます。
(セミナーのお申し込みと同時に会員登録をさせていただきますので、
今回の受講料から会員価格を適用いたします。)
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受講について
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- 無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。
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タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
セミナー趣旨
セルロースナノファイバー(CNF)は現在、実用化・事業化検討段階に入っており、CNF製造・サンプル提供企業も増え、メーカー各社では低コスト化量産技術の開発に移っている。製品化・商品化事例も多種多様、多くの分野から出て来ている。一方で、CNFを使ってみたがうまく行かない、実際に使うのは難しいといった声も多く聞くようになった。
本セミナーでは、多種多様化しているCNFの特徴・製造方法、低コスト化開発動向、プラスチック複合化の実用化開発推移と京都プロセス(パルプ直接混錬法)の特長、混錬にあたってのポイント、試作開発、実用化例など自社製品にどのようにしてCNFを取込んで行くかのポイント等について、大型試作成形サンプル等もお見せしながら解説します。
受講対象・レベル
・多種多様化しているCNFについてその特徴を知りたい方
・最近のCNF低コスト化の取り組み、動向を知りたい方
・多くの分野からCNF採用例が出て来ている実用化・用途展開事例
・プラスチックの高性能化・高機能化にCNFを採用してみたい方
・CNF関連LCAに関する動向に興味がある方、他
セミナープログラム
1.多種多様化するナノセルロースについて
(1)セルロースナノファイバー(CNF)の特徴とその製法及び原料
a.セルロースナノファイバー(機械的解繊)
b. TEMPO等酸化セルロースナノファイバー(化学処理/解繊)
c. カルボキシルメチル(CM)化セルロースナノファイバー(化学処理/解繊)
(2)セルロースナノクリスタル(CNC)の特徴とその製法
(3)バクテリアセルロース(発酵セルロース)の特徴とその製法
(4)キチンナノファイバーの特徴とその製法及び原料
(5)CNF関連サンプル提供企業一覧28社の特徴と提供サンプル等について
a.[2023/2/1 改訂15版]の配布によるご紹介
(6)CNF生産各社における低コスト化・量産技術開発について
2.5年ぶりに刷新された「CNFロードマップ」の紹介、説明
(1)CNFの普及・市場拡大戦略:2030年・2050年新規市場創造目標
(2)CNF材5種の技術ロードマップ 他
3.CNF/熱可塑性樹脂ナノコンポジットの複合化技術の開発
(1)CNFの疎水化変性によるナノコンポジットの高性能化
a.化学変性の考え方
b.変性CNFによる性能アップ(解繊性・分散性・強度・耐熱性・寸法安定性・摺動性等)
c.低コスト化貢献する「京都プロセス」(パルプ直接混練法)の特徴
d. ASA変性とセルロースの耐熱性を向上するアセチル変性
e. DS(変性反応の程度)による性能の違いと最適化
(2)CNF/熱可塑性樹脂の混練技術とそのポイント
a. CNF/樹脂混錬の考え方
b. 変性パルプを用いた「京都プロセス」における混練技術
c. 混練にあたってのポイント
d. CNFの解繊・分散とその評価法
(3)CNF強化ポリプロピレンの性能向上手法について
a.セルロース膨潤剤の効果
b.曲げ特性/衝撃特性のバランスが取れた複合化
(4)CNFナノコンポジット用熱可塑性樹脂種の横展開について(特性・性能等)
・LDPE, HDPE, バイオPE,PP, PLA, PA11, PA12, POM, PA6, PA MXD6,PA MXD10,PBT, PVC他
(5)材料メーカーにおける変性パルプ及びCNF/樹脂マスターバッチ(MB)のサンプル供給と商業生産開始
4. CO2削減への寄与、LCA効果からみたCNF材の利用
(1)カーボンニュートラル、マテリアルリサイクルが見込めるCNF/熱可塑性樹脂
(2)LCAからみたCNF導入によるCO2削減効果
(3)海洋プラスチック問題からみたCNF/生分解性樹脂ナノコンポジットの開発
5.変性CNF/熱可塑性樹脂の射出成形並びに微細発泡成形
(1)CNF/熱可塑性樹脂の射出成形技術
(2)CNF/熱可塑性樹脂複合材射出成形及び金型設計のポイント
(3)超臨界CO2バッチ発泡法による微細発泡基礎技術の開発
a. 微細発泡成形におけるCNF複合化の効果
(4)変性CNFナノコンポジットを用いた超臨界N2射出発泡成形
(5)大型射出発泡成形品の試作
(6)ポリエチレン/化学バッチ発泡品の試作
6.2022年12月に公表された最新のCNF安全性評価手法並びに評価データの紹介
7.CNF材料の社会実装化動向
(1)2020年4月設立産業界主導「ナノセルロースジャパン(NCJ)」とその活動
(2)地域におけるCNFに関する取組みの活発化
8.CNF材料を使いこなす/どのように自社製品に取込んで行くかのポイント
(1)先ずCNF材料を良く知る
(2)どのCNF材料から触るか、取り寄せるか?
(3)触ってみたがうまく行かない。言われている程でもない。何故?
(4)応用展開における3つの方向性と実際例について
9. CNFを使った応用・実用化・事業化事例のご紹介
<商品化・製品化事例>
(1)水性ゲルインク・ボールペン
(2)消臭機能増大・大人用紙おむつ
(3)トイレクリーナー
(4)スピーカーコーン(バクテリアセルロース応用又はCNF応用)
(5)食品(どら焼き等)における食感維持/改良・伸び抑制・保形性・離水抑制・パンク抑制・
温度耐性・電子レンジ加熱耐性・歯切れ向上・老化抑制等
(6)化粧品のゲル化剤等
(7)ランニングシューズのミッドソール材(CNF/オレフィン)
(8)生コンクリート圧送先行剤
(9)透光性磁器鋳込み成型時の脱型助剤及び製品表面のマット化
(10)自動車タイヤ
(11)卓球ラケット
(12)CNF配合漆喰
(13)CNF配合研削用砥石
(14)グラスライニング剤
(15)スキー用粉末ワックス
(16)製品運搬コンテナ(CNF/PP)
(17)旅行グッズ3点セット(CNF/PP)
<試作例及び製品化例>
(1)CNF/プラスチック複合材
a.モーターボートインパネ(CNF/PLA)
b.化粧品ケース(CNF/PLA)
c.電気・電子部材カバー(CNF/PP)
d.リレー装置カバー(CNF/PP)
e.照明器具カバー(CNF/PP)
f.自動車エンジンカバー(CNF/PA6)
g.大型成形品(同上エンジンカバー)無電解メッキ品
h.自動車ドアトリム(CNF/PP)
i.自動車リクラカバー(CNF/PP)
j.自動車トランクリッド/アッパー(CNF100%材)
k.自動車トランクリッド/ロアー(CNF/PA6)
l.自動車インテークマニホールド(CNF/PA6)
m.自動車デッキボード(CNF/PP)
n.シューズキーパー(CNF/PP)
o.ミニバスケット(CNF/PP)
p.ペンスタンド(CNF/PP)
q.トラッシュビン(CNF/PP)
(2)CNF/ゴム複合材、その他
a.スポーツシューズ・アウターソール
b.ウエットスーツ
c.ベアリンググリース・増ちょう剤
【質疑応答】
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