EV用モータの絶縁技術と関連材料の最新動向
開催日 |
9:55 ~ 16:40 締めきりました |
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主催者 | 株式会社ジャパンマーケティングサーベイ |
キーワード | 自動車技術 電気・電子技術一般 高分子・樹脂材料 |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | Webセミナー(Zoomウェビナーによるライブ配信)として開催いたします。 |
EV用モータの絶縁技術と関連材料の最新動向について、詳細に解説して頂くことにより、本業界に関わる方々のビジネスに役立てて頂くことを目的とします。
セミナー講師
兵庫県立大学大学院 工学研究科 特任・名誉教授
永田 正義 氏
株式会社安川電機 技術開発本部 モータ・アクチュエータ技術開発部
野中 剛 氏
東亞合成株式会社 R&D総合センター 製品研究所
丹羽 真 氏
セメダイン株式会社 技術部 開発グループ 研究第三チーム
吉川 聡 氏
セミナー受講料
1名様 59,400円(税込) テキストを含む
セミナープログラム
10:00~12:00
1. 電動化モータにおける絶縁劣化と計測、評価技術
兵庫県立大学大学院 永田 正義 氏
電気自動車(EV)用主機モータで代表されるインバータ駆動モータは、小型軽量化、高電圧化および高耐熱化に向けた構造と材料の技術開発が進められている。それに伴って課題となっているのが、インバータサージ電圧の増大と高周波化による絶縁破壊トラブルであり、その前駆現象である微弱な部分放電の計測技術と対策が求められている。
本講演では、電動化のためのモータの高圧絶縁技術開発の最新動向と主機モータの高い絶縁品質保証へのアプローチの方法を具体的に紹介する。交流とは異なるインパルス絶縁評価試験法だけでなく、モータ巻線、絶縁シートやワニスに適応される樹脂材料の高機能化に役立つ知識について習得できる。関連する電気工学の基礎知識のポイントを示し、全体内容をイメージで簡単に理解できるように分かり易く説明する。
1. 高電圧、高熱下での電動化技術開発の最新動向と課題
2. 部分放電と絶縁劣化・破壊メカニズムの基礎と理解のポイント
3. インパルス部分放電の計測、電源・センサーとデータ取得処理方法
4. 電動化モータのインパルス絶縁評価試験の具体例
5. 高耐熱性樹脂材料の絶縁評価試験の具体例
6. まとめと今後の課題
12:00~12:50 休憩時間
12:50~14:20
2. EV向けモータの技術・開発動向
株式会社安川電機 野中 剛 氏
本セミナーでは、EV向け主機モータ(以下EVモータ)の更なる小型化・高出力化技術について講演する。
まず、EVモータの小型化・高出力化に対する現在の問題点を示し、その対策として期待される新技術として、「減速機一体モータ」、「加圧成形コイル」、「高強度鋼板ロータコア」、「磁束集中IPMモータ」と「永久磁石可変界磁モータ」(以下可変界磁モータ)を紹介する。
特に、界磁の強さが負荷トルクに応じておのずから変化する可変界磁モータの実例について説明する。その仕組みと効果について詳細に解説する。
14:30~15:30
3. 絶縁材料としての粉体塗料 車載用モーター周辺への応用
東亞合成株式会社 丹羽 真 氏
昨今、世界的な規模で自動車の電動化が急速に進む中、EV・HVなどに搭載される主機モーター(駆動用モーター)・バッテリー・制御周りなどの車載電材について、高出力化および高効率化の取り組みが精力的に続けられている。
本講では、平角線モーター・大電流バスバーなど新たな展開を見せている車載電材に最適な粉体塗料による絶縁技術を紹介する。
1.粉体塗料の概要・特徴
2.エポキシ系粉体塗料の塗膜性能
3.車載電材への適用例
3-1)主機モーター
3-2)バスバー
4.サステナブル社会への提言
15:40~16:40
4. 機能性接着材料の開発および車載モータ他への展開
セメダイン株式会社 吉川 聡 氏
1. 概説
2. エポキシ樹脂系熱硬化1液タイプ
3. エポキシ変成シリコーン系弾性接着剤
4. その他車載向け製品について
※各講演時間に5分程度の質疑応答を含みます。