脳波スイッチに着目した脳情報活用産業の創出 ~意思伝達支援、ニューロ―マーケティング、認知機能評価/訓練など~
開催日 |
10:30 ~ 16:30 締めきりました |
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主催者 | 株式会社 情報機構 |
キーワード | 人体計測・センシング バリアフリー/ユニバーサルデザイン 医療機器・医療材料技術 |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | お好きな場所で受講が可能 |
〇脳波BMI装置の開発背景やコア技術である「脳波スイッチ」の動作原理をご説明。
〇脳波スイッチを用いた応用例として意思伝達支援を始めとした取り組みに関してご紹介します。
セミナー講師
長谷川 良平 先生 産業技術総合研究所 人間情報インタラクション研究部門/人間拡張研究センター 上級主任研究員
■ご略歴
1997年 京都大学大学院理学研究科博士過程卒(京大霊長類研究所にて神経生理学を専攻、理学博士)。
米国国立衛生研究所などの研究員を経て現在、2004年に産業技術総合研究所に着任。
2010年、重度運動機能障がい者のコミュニケーション支援を目的とした脳波による意思伝達装置
「ニューロコミュニケーター」の試作開発に成功。
また、そのスピンアウト技術として、脳波による脳トレ競技「bスポーツ」の開発と普及にも取り組んでいる。
福井大学(学術研究院工学系部門)、名古屋大学(予防早期医療創成センター)、
東京理科大学(パラレル脳センシング技術研究部門)の客員教授を兼務。
■ご専門および得意な分野・ご研究
・認知神経科学、ニューロテクノロジー
■本テーマ関連学協会でのご活動
<受賞>
[1] 令和5年:「SATテクノロジー・ショーケース2023」で「ベスト異分野融合賞」を受賞
(脳動ロボの開発とそのbスポーツ応用)
[2] 第24回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門 審査委員会推薦作品
『脳波による脳トレ競技「bスポーツ」』(2021/03/12)
https://j-mediaarts.jp/award/entertainment/
[3] 令和二年度:Research Studio 2020 powered by SPARKのFinal Pitch Eventにおいて、
本件テーマのビジネスモデル提案によって「Grand Prize(最優秀賞)」を受賞(チーム名「Neurit」)
[4] 令和元年度:Global Tech EDGE NEXT筑波大学プログラム【発展篇】
「アントレプレナーシップデベロップメント」最終発表会において、本件関連テーマ
(認知リハビリテーションの介入効果の検証に貢献する脳波による認知機能評価技術)にて「最優秀賞」を受賞
[5] 令和元年度:つくば市主催令和元年度つくばSociety 5.0社会実装トライアル支援事業の最終審査会における
「インターネット投票特別賞」を受賞(脳波による認知トレーニング)。課題も採択。
[6] 平成29年度:㈱リバネス主催「茨城テックグランプリ2017」で「オーディエンス賞」を受賞
(脳波テレパシー装置の開発)
[7] 平成29年度:㈱リバネス主催「ディープテックグランプリ2017」において「日本ユニシス賞」を受賞
(脳波テレパシー装置の開発)
[8] 平成25年:「SATテクノロジー・ショーケース2013」で「ベスト産業実用化賞」を受賞
(脳波による意思伝達装置「ニューロコミュニケーター」の実用化開発)
<メディア報道例>
[1] 『ドラえもん探究ワールド 心の不思議』(小学館):「未来の可能性が広がる 脳研究とロボット」(2021/11/10)
[2] TBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』:報道コーナー「さばいてにち10」(36分19秒から)において
「念じるコミュニケーション」の一種として紹介(2021/7/4)
[3]教育系書籍『未来をつくる仕事図鑑 1 楽しい世界をつくる』(学研プラス編):
「未来の仕事7ブレインテック」にてニューロテクノロジー研究者として紹介(2021/02/12)
[4] 未来コトハジメ(日経BPによるWEBマガジン):
「人間の意思でロボットを動かす脳から情報を取り出して活用するBMI」(2020/11/24)
[5] スプートニク(ロシアの公共メディア):
「日本の研究者が通信社スプートニクに解説:重度運動機能障がい者が思考を言語化する機器について」
(2020/07/09)
[6] つくば市プレス発表:「Tsukuba Mini Maker Faire 2020」で体験!
脳波で戦う「bスポーツ」と二人乗り自動運転ロボット「モビリス」-
つくばSociety5.0社会実装トライアル支援事業(政策イノベーション部 科学技術振興課)(2020/02/12)
[7] ロボスタニュース:【テレパシーはSFではない】脳波で意思を伝達、ロボットを操作!
つくば市が採択した産総研のニューロテクノロジー「BMI」最新技術(2020/01/18)
[8] 日本経済新聞:「脳通信」が世界広げる ポスト平成の未来学(2017/12/21)
[9] 日経デジタルヘルス:『認知症、早期発見時代への幕開け』2017/08/09
[10] TBS『予約殺到!スゴ腕の外来SP. V.8』「ニューロコミュニケーター」2017/03/28
[11] テレビ東京『ワールドビジネスサテライト』「生活を変える脳科学」2017/01/30
[12] テレビ東京『未来シティ研究所』#75「テレパシートーク」2016/03/21
[13] TBS『夢の扉+』「脳波を使って思いを伝える」2014/5/25
[14] その他、新聞報道等多数(全国紙朝刊1面含む)
セミナー受講料
1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
※本講座は、お手許のPCやタブレット等で受講できるオンラインセミナーです。
配布資料・講師への質問等について
- 配布資料は、印刷物を郵送で送付致します。
お申込の際はお受け取り可能な住所をご記入ください。
お申込みは4営業日前までを推奨します。
テキスト到着がセミナー後になる可能性がございます。 - 当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。
(全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。) - 本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり、
無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止致します。
下記ご確認の上、お申込み下さい
- PCもしくはタブレット・スマートフォンとネットワーク環境をご準備下さい。
- ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております(20Mbps以上の回線をご用意下さい)。
各ご利用ツール別の動作確認の上、お申し込み下さい。 - 開催が近くなりましたら、当日の流れ及び視聴用のURL等をメールにてご連絡致します。
Zoomを使用したオンラインセミナーとなります
- ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております。
お手数ですが下記公式サイトからZoomが問題なく使えるかどうか、ご確認下さい。
→ 確認はこちら
※Skype/Teams/LINEなど別のミーティングアプリが起動していると、Zoomでカメラ・マイクが使えない事があります。お手数ですがこれらのツールはいったん閉じてお試し下さい。 - Zoomアプリのインストール、Zoomへのサインアップをせずブラウザからの参加も可能です。
※一部のブラウザは音声(音声参加ができない)が聞こえない場合があります。
必ずテストサイトからチェック下さい。
対応ブラウザーについて(公式) ;
「コンピューターのオーディオに参加」に対応してないものは音声が聞こえません。
セミナー趣旨
特に本講義の講師は、脳と機械を直結するBMI(Brain-Machine Interface)技術に興味を持ち、その一種として脳波BMI装置「ニューロコミュニケーター」の開発を行ってきました。本講義では、この装置の開発背景やコア技術である「脳波スイッチ」の動作原理をご説明した後、脳波スイッチを用いた応用例として重度運動機能障がい者を対象とした意思伝達支援を始め、ロボットや移動体などのハンズフリーの外部機器制御、アンケートに依存しない感性評価手法(ニューロマーケティング)、さらには認知症対策にもつながる認知機能評価/訓練システムなどへの取り組みに関してご紹介します。
受講対象・レベル
・各企業、研究機関の技術者、研究者、新規事業企画者
・脳や人間そのものを研究対象としはじめた、メーカー各社の方々
・医療福祉関係者及び難病患者さんご家族
・脳波、脳機能の基礎知識を学習したい方
・広告代理店及び広報宣伝部の方
・脳機能訓練に興味のあるスポーツ関係者
必要な予備知識
・本テーマに興味のある方なら、どなたでも受講可能です。
・研究紹介WEB: http://www.aist.go.jp/aist_j/aistinfo/story/no4.html
・メディア紹介例: https://www.nikkei.com/video/5661897317001/
習得できる知識
・脳波解析の基礎知識
・脳情報活用のノウハウ
・次世代医療福祉技術の動向
セミナープログラム
1. 超能力を科学の力で実現!
1.1 ニューロサイエンスからニューロテクノロジーへ
1.2 脳と機械を直結するBMIのインパクト
1.3 事象関連電位の即時検出による「脳波スイッチ」
2. ニューロコミュニケーターのコア技術
2.1 脳波計測用ヘッドギア
2.2 高速・高精度の脳波解読手法
2.3 階層的メッセージ生成システム
3. 応用1 : 脳波による意思伝達装置(福祉分野)
3.1 運動機能障がい者向け拡大・代替コミュニケーション手段
3.2 ニューロコミュニケーターによる臨床研究
3.3 ロボットアバターの導入
4. 応用2 : 脳波による認知機能評価(医療分野)
4.1 脳卒中や認知症における従来の検査法の特徴
4.2 事象関連電位に着目した認知機能評価システム
4.3 事象関連電位に着目した認知機能訓練システム(bスポーツ)
5. 応用3 : 脳波による感性評価(マーケティング分野)
5.1 ハンズフリーでお買い物「脳波ショッピング」
5.2 潜在意識の関心度を探る「脳波総選挙」
5.3 製品間の関連性を調べる「脳情報地図」
6. 今後の課題
6.1 インターネットを介した脳波BMIによる意思伝達
6.2 聴覚や触覚を手掛かりとした脳波BMI
6.3 眼電位や頭部動作を用いたインターフェース
■ご講演中のキーワード
BMI、事象関連電位、脳波スイッチ、選択的注意、脳情報解読、ニューロマーケティング、軽度認知障害