和周波発生分光法(SFG分光法)の基礎と応用技術
開催日 |
11:00 ~ 17:00 締めきりました |
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主催者 | 株式会社 情報機構 |
キーワード | 分析・環境化学 化学反応・プロセス 薄膜、表面、界面技術 |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | お好きな場所で受講が可能 |
SFGで「何が」「どうして」わかるのか? 原理・特徴から試料の取り扱い方、スペクトルの解釈・注意点、測定のコツまで分かりやすく解説します!
セミナー講師
千葉大学大学院工学研究院 物質科学コース 教授 博士(理学) 宮前 孝行 先生
セミナー受講料
【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名52,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき41,800円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
※本講座は、お手許のPCやタブレット等で受講できるオンラインセミナーです。
配布資料・講師への質問等について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)。
※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - 当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。
(全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。) - 本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり、
無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止致します。
下記ご確認の上、お申込み下さい
- PCもしくはタブレット・スマートフォンとネットワーク環境をご準備下さい。
- ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております(20Mbps以上の回線をご用意下さい)。
各ご利用ツール別の動作確認の上、お申し込み下さい。 - 開催が近くなりましたら、当日の流れ及び視聴用のURL等をメールにてご連絡致します。
Zoomを使用したオンラインセミナーとなります
- ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております。
お手数ですが下記公式サイトからZoomが問題なく使えるかどうか、ご確認下さい。
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※Skype/Teams/LINEなど別のミーティングアプリが起動していると、 Zoomでカメラ・マイクが
使えない事があります。お手数ですがこれらのツールはいったん閉じてお試し下さい。 - Zoomアプリのインストール、Zoomへのサインアップをせずブラウザからの参加も可能です。
※一部のブラウザは音声(音声参加ができない)が聞こえない場合があります。
必ずテストサイトからチェック下さい。
対応ブラウザーについて(公式) ;
「コンピューターのオーディオに参加」に対応してないものは音声が聞こえません。
申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
- 開催5営業日以内に録画動画の配信を行います(一部、編集加工します)。
- 視聴可能期間は配信開始から1週間です。
セミナーを復習したい方、当日の受講が難しい方、期間内であれば動画を何度も視聴できます。
尚、閲覧用のURLはメールにてご連絡致します。
※万一、見逃し視聴の提供ができなくなった場合、
(見逃し視聴有り)の方の受講料は(見逃し視聴無し)の受講料に準じますので、ご了承下さい。
→こちらから問題なく視聴できるかご確認下さい(テスト視聴動画へ)パスワード「123456」
セミナー趣旨
本セミナーでは、従来の表面分析では解析が困難であった材料の表面や、接着・接合界面、液体表面界面や機能性有機材料界面などにおける、非破壊分析方法として近年俄かに注目を集めているSFG分光について、最新の技術内容を紹介します。
和周波発生(SFG)分光法は、表面・界面に存在する分子からの情報だけを選択的に測定できる計測手法として1987年に初めて登場しました。従来の表面分析手法の多くが超高真空や導電性、原子レベルでの表面の平滑性などを要求するのに対し、SFG分光は超高真空はもちろん、大気下や雰囲気・環境制御下での表面測定が可能であり、さらに固体や液体表面だけでなく、固液界面、液液界面をはじめとする「埋もれた界面」の情報を得ることのできる計測手法です。SFGという手法は聞いたことがあるが難しそう、という方が多いと思いますが、本講座では、レーザー分光を専門としない方にもわかるように、SFGの原理と特徴、SFGで「何が」、「どうして」わかるのか?から、試料の取り扱いや測定における注意点、得られたスペクトルの解釈方法、スペクトルを取り扱う際の注意点、さらには論文や学会などでは語られることのない、『測定のためのコツ』などを、実際の解析例、適用例とともに紹介します。SFGを20年以上使ってきた研究者しか知らない、SFG分光の裏側をはじめ、界面分析後技術動向、導入を検討している方に必要な、『どこから、どんな装置を買えば使えるのか』を知ることができます。
接着界面から飲料、最新の有機エレクトロニクスまで、他の計測手法では得られなかった界面の情報を明らかにできる『SFG分光の全て』を紹介します。
受講対象・レベル
*表面分析、材料分析に関わっておられる方
*分析方法としてSFG分光に興味がある方、
*表面・界面分析方法を探索しておられる方
*接着・接合などの界面の分析方法に興味のある方
習得できる知識
*表面解析技術としてのSFG分光の基礎知識
*SFG分光測定を始めるにあたっての準備に必要な技術情報
セミナープログラム
1.はじめに ― 和周波分光概略 ―
1.1.SFG分光でできること、わかること
1.2.表面の振動分光法概論―他の分析手法との違い、利点―
2.SFG分光法の基礎
2-1.SFGとは・・・その原理
2-2.2次の非線形光学効果
2-3.SFG分光に必要な電磁気学
2-4.SFG分光における光学の基礎知識
2-5.テンソルの取り扱い
3.表面・界面における分子の定量的配向の解析
― 知らないと間違えるポイント ―
3-1.SFGスペクトルから分子配向の導出方法
3-2.異方性試料における分子配向の取り扱い
3-3.局所場補正
3-4.配向決定に必要な因子の導出方法
4.SFG分光法の測定
4-1. 測定装置の概略、測定方法。
4-2. 買えば使える?SFG装置
5.SFG分光測定ノウハウ
― 論文や学会では語られない測定のための“コツ”を伝授 ―
5-1.試料準備に必要なこと
5-2.試料測定における取り扱い方法、注意点
5-3.どのような試料が測定可能で何が得られるのか
5-4. 試料別の測定方法のポイント
5-5.固体表面の測定方法に対する注意点
5-6.液体表面の測定方法
5-7.固液界面の測定方法、試料準備
5-8.固体の埋もれた界面への適用のために ― 接着・接合界面へのアプローチ ―
6.SFG分光法を用いた表面・界面解析への応用
― 高分子材料測定のためのコツ ―
6-1.高分子表面・界面のSFG
6-2.酸化物/高分子界面のSFG
6-3.高分子/高分子界面のSFG
6-4.溶液/高分子界面のSFG
7.SFG分光法のさらなる展開
―実はこんなにあるSFG分光法―
7-1.内部全反射SFG分光法
7-2.時間分解SFG分光法
7-3.二重共鳴SFG分光法
7-4.電界誘起SFG分光法
7-5.キラルな分子系へのSFG分光法の適用
7-6.ヘテロダインSFG分光法
7-7.その他のSFG分光技術、非線形分光法
8.SFG分光法の課題と将来性
<質疑応答>