小水力発電開発の実務とその留意点~土木設計/水車・発電機それぞれのポイント~
開催日 |
13:00 ~ 16:30 締めきりました |
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主催者 | 株式会社 情報機構 |
キーワード | 環境負荷抑制技術 建設技術 電気・電子技術一般 |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | 会場での講義は行いません。 |
・脱炭素・再生可能エネルギーとしての“小水力発電”を学ぶ ・土木設計と水車,発電機それぞれのプロが実情を解説!
・「赤字にならないためには?」 「合理的な設備導入のためには?」
セミナー講師
合同会社ハイドロプランニング 代表 伊澤 崇 先生
ハイドロ・エコロ技術士事務所 代表 金田 剛一 先生
・伊澤 崇(いざわ たかし)先生
1995年 東電設計(株)入社、主に水力発電の土木設計に従事
2015年 ハイドロプランニング設立、現在に至る。小水力発電に関わるコンサルティング業務を行っている。
*一般財団法人新エネルギー財団主催の人材育成研修会(水力発電コース)等、講演多数
・金田 剛一(かねだ ごういち)先生
東芝エンジニアリング(株) (現、(株)東芝/東芝プラントシステム(株))にて、国内外の水力発電設備のエンジニアリング業務や建設などに従事。その後、日本小水力発電(株)にて小水力発電設備のエンジニアリング業務に従事。現在は、ハイドロ・エコロ技術士事務所(個人事業)にて国内外の小水力発電のコンサルティング、エンジニアリング業務を行っている。
*技術士(電気電子部門)
セミナー受講料
【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円
【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
※本講座は、お手許のPCやタブレット等で受講できるオンラインセミナーです。
配布資料・講師への質問等について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)。
※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - 当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。
(全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。) - 本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり、
無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止致します。
下記ご確認の上、お申込み下さい
- PCもしくはタブレット・スマートフォンとネットワーク環境をご準備下さい。
- ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております(20Mbbs以上の回線をご用意下さい)。
各ご利用ツール別の動作確認の上、お申し込み下さい。 - 開催が近くなりましたら、当日の流れ及び視聴用のURL等をメールにてご連絡致します。
Zoomを使用したオンラインセミナーとなります
- ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております。
お手数ですが下記公式サイトからZoomが問題なく使えるかどうか、ご確認下さい。
→ 確認はこちら
※Skype/Teams/LINEなど別のミーティングアプリが起動していると、Zoomでカメラ・マイクが使えない事があります。お手数ですがこれらのツールはいったん閉じてお試し下さい。 - Zoomアプリのインストール、Zoomへのサインアップをせずブラウザからの参加も可能です。
※一部のブラウザは音声(音声参加ができない)が聞こえない場合があります。
必ずテストサイトからチェック下さい。
対応ブラウザーについて(公式) ;
「コンピューターのオーディオに参加」に対応してないものは音声が聞こえません。
申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
- 開催5営業日以内に録画動画の配信を行います(一部、編集加工します)。
- 準備が出来しだい視聴用URLをメールでご連絡します。(GWや年末年始・お盆期間等を挟む場合、それに応じた配信期間設定の延長を実施します)
- 期間内であれば繰り返し視聴できます。セミナーを復習したい方、当日受講が難しい方等にお勧めです。2倍までの倍速視聴も可能です。(視聴環境によっては機能しない事もございます。事前に下記テスト動画でお試しください。)
※万一、見逃し視聴の提供ができなくなった場合、
(見逃し視聴有り)の方の受講料は(見逃し視聴無し)の受講料に準じますので、ご了承下さい。
→こちらから問題なく視聴できるかご確認下さい(テスト視聴動画へ)パスワード「123456」
セミナー趣旨
小水力発電は、昨今の「脱炭素」や「再生可能エネルギー推進」の文脈で再び注目されています。実際の開発計画・導入に際しては、主に「土木」と「水車発電機器」両方の技術的知識が必要になります。
本セミナーでは、土木分野と水車発電機器分野それぞれに通ずる講師2名が、豊富な知見・実体験を踏まえて、実務的な情報を提供します。
▼好評の声、続々!(過去の同セミナー受講者アンケートより)
「小水力発電事業の立ち上げの参考にと参加しました。大変有益でした」(新規事業開発)
「色々な小水力発電装置を紹介頂き、ためになった。分量もちょうど良かった」(装置販売)
「基礎知識の習得のため受講しました。水車の詳細の説明もあり非常に満足です。ありがとうございました」(設計・施工管理)
「水車形式ごとの導入事例が聞けてよかった」(省エネ、CO2削減に向けた業務)
受講対象・レベル
・小水力発電事業にこれから参入しようと検討している方、そのための準備や情報収集をしている方
・小水力発電に関する技術的情報を求めている方、何らかの課題に対して自社技術の適用・参入を模索している方
・土木設計の知識はあるが発電の知識には疎い企業の方、あるいはその逆の方
・小水力発電に適していると思われる水源(河川、農業用水など)を有している方
・新規事業の企画・立案を担っている方で、小水力発電を一つの候補として検討したい方 など
※業種・業界は不問です。また民間企業だけでなく公的団体の方のご参加も可能です。
習得できる知識
・小水力発電における土木設計分野の技術情報
・小水力発電における水車発電機器の技術情報
・小水力発電「ビジネス」としてのポイント:事業性、経済的観点、届出など
セミナープログラム
小水力発電における土木設備の概要と設計のポイント
*13:00~14:30 伊澤 崇 先生
■伊澤先生より/本講のポイント
水力発電、特に小水力発電所における土木設備の基礎知識と設計上の留意点について述べます。土木やエネルギー業界以外の方にも出来る限り分かりやすく説明できるよう努めます。
■セミナー内容項目
1. 小水力発電における土木設備技術
1.1 仕組み・全体概要
2. 小水力発電における各設備の種類と設計ポイント
2.1 取水設備の概要と留意点
2.1.1 取水ダムの役割・特徴・留意点
・ダムの形式:コンクリート重力ダム、アーチダム、ロックフィルダム
2.1.2 取水口の役割・特徴・留意点
・チロリアン式取水口の特徴
2.1.3 沈砂池の役割・特徴・留意点
2.2 導水設備の概要と留意点
2.2.1 導水路の役割・特徴・留意点
2.2.2 水槽の役割・特徴・留意点
2.2.3 水圧管路の役割・特徴・留意点
・水圧管路の形式:露出式、埋設式
2.3 発電所の概要と留意点
2.4 放水路の概要と留意点
3. 小水力発電開発の要点:土木設計の観点から
3.1 開発地点探しのポイント3つ
3.1.1 適地判定のための一般式
3.2 使用水量の設定
3.2.1 流況図の作成と活用
3.3 正常流量とその決定方法
3.4 電力量とその算出方法
3.5 工事費積算のポイント
3.6 概略設計:赤字発電所にならないために
<質疑応答>
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14:30~14:40 小休止
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小水力発電開発における水車・発電機の基礎技術と導入ポイント
*14:40~16:10 金田 剛一 先生
■金田先生より/本講のポイント
小水力の水車発電機器についての基礎知識と導入にあたってのポイントや留意点について紹介します。水車発電機器は、個別地点毎に水理諸元(落差・流量)、土木条件、連系条件、運用条件等により全て異なるという特徴があります。経済的で合理的な設備導入が出来るよう、そのポイントや留意点などを出来る限り分かりやすく説明します。
■セミナー内容項目
1. 小水力発電における水車の基礎知識
1.1 水車の分類:JEC規格による分類/回転原理による分類/ランナを通過する流れの方向による分類など
1.2 各水車の形式・特徴・主な製造元と導入・採用概況
1.2.1 ペルトン水車
1.2.2 ターゴ水車
1.2.3 クロスフロー水車
1.2.4 フランシス水車
1.2.5 チューブラ水車
1.3 水車の基本技術
1.3.1 技術の特徴と今後の技術開発の方向性
1.3.2 高効率化技術
1.3.3 コスト低減化技術
1.3.4 製造技術:高精度、高品質のランナ加工技術
1.4 水車の選定方法
1.4.1 基本的な考え方
1.4.2 比速度による水車適用検討例:JEC準拠の計算式を利用して
1.4.3 水車比速度による水車形式の検討例
1.5 水車補機、入口弁等
2. 発電機の基礎知識
2.1 発電機の形式とその特徴
2.1.1 誘導発電機の特徴と留意点
2.1.2 同期発電機の特徴と留意点
2.1.3 永久磁石式同期発電機の特徴と留意点
2.2 発電機の選定方法
2.2.1 選定の基本的な考え方
2.2.2 水車・発電機メーカーとのやりとりのポイント
2.3 発電機への動力伝達機構
3. 導入時のポイント、留意点
3.1 導入・設計を巡る各立場の基本的な考え方・思惑・慣例
3.2 基本的な導入ステップ(水車発電機器の計画から契約まで):
非合理なステップと合理的なステップの比較
3.3 設計条件の整備と見積り方法
3.4 技術仕様書の作成とやってはいけないこと
3.5 系統連系の手続き
3.5.1 一般的な手続き方法
3.5.2 系統容量不足等の場合の手続き方法
3.5.3 技術要件(品質、保安)
3.6 各種届出:届出が必要な条件、届出様式、届出時期、留意事項
3.6.1 工事計画届
3.6.2 電気主任技術者の届出
3.6.3 保安規程の届出
4. 導入事例の紹介
4.1 代表的な水車形式毎の導入事例の紹介:
国内外全10カ国、12以上の発電所
■質疑応答 *16:10~16:30予定
*Zoomウェビナーの機能「Q&A」をご利用いただけます。
*口頭質問も可能です。適宜希望者のマイクを開放します。
*セミナー後の講師へのメール質問も可能です。(量や内容次第では回答しかねることもございます。ご了承くださいませ。)