<基礎から実践までわかりやすく>初心者のための細胞培養入門 ~必要な準備・機材/品質管理/コンタミ防止/トラブル事例など~
開催日 |
10:30 ~ 16:30 締めきりました |
---|---|
主催者 | 株式会社 情報機構 |
キーワード | 再生医療等製品技術 生物・細胞技術 生産工学 |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | 会場での講義は行いません。 |
★細胞培養における基本的事項から実践的なポイントまで、一日で網羅できます! ★これから細胞培養に携わる初心者の方、自らの培養手技を見直したい方にオススメです!
セミナー講師
山陽小野田市立山口東京理科大学 薬学部 薬学科 教授 博士(理学) 嶋本顕 先生
■経歴東京都立大学理学部生物学科卒業横浜市立大学大学院総合理学研究科修了九州大学大学院理学研究科単位修得退学九州大学大学院理学研究科学位取得(理学博士)株式会社エイジーン研究所(主任研究員)株式会社ジーンケア研究所(ターゲット探索研究部部長)広島大学 薬学部・大学院医歯薬学総合研究科 准教授山陽小野田市立山口東京理科大学 薬学部薬学科 教授
■専門および得意な分野・研究細胞生物学幹細胞生物学再生医療細胞不死化・老化学
■本テーマ関連学協会での活動日本組織培養学会 理事日本再生医療学会 代議員日本基礎老化学会 評議員日本がん分子標的治療学会 評議員
セミナー受講料
【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付) *1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】1名52,800円(税込(消費税10%)、資料付) *1社2名以上同時申込の場合、1名につき41,800円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
※本講座は、お手許のPCやタブレット等で受講できるオンラインセミナーです。
配布資料・講師への質問等について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。(開催1週前~前日までには送付致します)。※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。)
- 当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。(全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。)
- 本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり、無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止致します。
下記ご確認の上、お申込み下さい
- PCもしくはタブレット・スマートフォンとネットワーク環境をご準備下さい。
- ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております(20Mbbs以上の回線をご用意下さい)。各ご利用ツール別の動作確認の上、お申し込み下さい。
- 開催が近くなりましたら、当日の流れ及び視聴用のURL等をメールにてご連絡致します。
Zoomを使用したオンラインセミナーとなります
- ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております。お手数ですが下記公式サイトからZoomが問題なく使えるかどうか、ご確認下さい。→ 確認はこちら※Skype/Teams/LINEなど別のミーティングアプリが起動していると、Zoomでカメラ・マイクが使えない事があります。お手数ですがこれらのツールはいったん閉じてお試し下さい。
- Zoomアプリのインストール、Zoomへのサインアップをせずブラウザからの参加も可能です。※一部のブラウザは音声(音声参加ができない)が聞こえない場合があります。 必ずテストサイトからチェック下さい。 対応ブラウザーについて(公式) ; 「コンピューターのオーディオに参加」に対応してないものは音声が聞こえません。
申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
- 開催5営業日以内に録画動画の配信を行います(一部、編集加工します)。
- 準備が出来しだい視聴用URLをメールでご連絡します。(GWや年末年始・お盆期間等を挟む場合、それに応じた配信期間設定の延長を実施します)
- 期間内であれば繰り返し視聴できます。セミナーを復習したい方、当日受講が難しい方等にお勧めです。2倍までの倍速視聴も可能です。(視聴環境によっては機能しない事もございます。事前に下記テスト動画でお試しください。)※万一、見逃し視聴の提供ができなくなった場合、(見逃し視聴有り)の方の受講料は(見逃し視聴無し)の受講料に準じますので、ご了承下さい。→こちらから問題なく視聴できるかご確認下さい(テスト視聴動画へ)パスワード「123456」
セミナー趣旨
iPS細胞の出現と医薬品医療機器等法や再生医療等安全性確保法等の関連法規の改正により、再生医療等製品の開発や自由診療制度の枠組みでの細胞治療の提供など、再生医療の機運が高まり、大学や病院、民間の細胞加工施設などで細胞培養士のニーズが増しています。細胞培養は、大学や研究機関においては必要不可欠な実験手技として、様々な分野で広く行われていますが、大学の研究室等で受け継がれてきた手法をベースに、これまで深く学ぶことなく自分の手技として身につけてきた方が多いのが現状です。この講座では、研究室の作法として身につけてきた細胞培養に関する知識と技能を標準化という観点で一から見直し、ルーチン化した培養操作に根拠の意識付けを行うとともに、これまで見落としていたポイントに気づきを与えます。また、これから細胞培養の知識と技能を身に着けたいと考えている初心者の方にも、細胞培養を理解することができるわかりやすい内容となっています。
■本テーマ関連法規・ガイドラインなど・医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律・再生医療等の安全性の確保等に関する法律・人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針
■講演中のキーワード・再生医療・細胞医薬・細胞加工施設・細胞の品質・培養操作の標準化・間葉系幹細胞
受講対象・レベル
・細胞培養に関して初心者の方・自分の細胞培養手技を見直したい方・細胞加工施設等で指導する立場にある方
習得できる知識
・細胞培養の基礎・細胞培養に必要な準備や機材など・細胞の品質管理に関して・細胞培養におけるよくあるトラブル事例とその対策
セミナープログラム
1.細胞培養概論
(1)細胞培養の歴史 1.最初の細胞培養 2.培養器 3.無菌箱 4.顕微鏡 5.最初の細胞株 6.培地成分とコンタミネーション
(2)細胞 1.培養細胞の選択 2.培養細胞の種類 3.培養細胞の呼称
(3)培地 1.培地の成分 2.基礎培地 3.培養細胞と培地の組み合わせ 4.血清 5.増殖因子と無血清培地
(4)機器、器具 1.クリーンベンチと安全キャビネット 2.CO2インキュベータ 3.純水製造装置 4.倒立位相差顕微鏡 ・位相差の合わせ方 5.培養容器 ・ディッシュとフラスコ ・遠心管(コニカルチューブ) 6.ピペットとピペッター 7.滅菌缶 8.アスピレータ 9.血球計算盤
2.細胞培養の基盤技術
(1)滅菌方法 1.オートクレーブ滅菌 2.乾熱滅菌 3.濾過滅菌
(2)培地、緩衝液の調製 1.粉末培地の調製 2.オートクレーブ滅菌 3.濾過滅菌 ・抗生物質 ・pH調節 4.平衡塩類溶液 5.細胞剥離溶液(トリプシン溶液)
(3)無菌操作 1.微生物の侵入経路 2.ビンとチューブ 3.クリーンベンチ内部 ・持ち込んだ器具類 ・ディスポーザブルピペット ・滅菌缶のガラスピペット 4.ピペットワーク 5.マイクロピペット 6.空気の流れ
(4)細胞の継代・計数 1.継代と集団倍加数 2.細胞剥離溶液処理(トリプシン処理) 3.血球計算盤の使い方 4.細胞濃度の計算 5.増殖曲線
(5)細胞の入手 1.細胞バンク ・国内外の細胞バンク 2.細胞情報 ・細胞株データベース 3.ヒト由来細胞の利用に関する研究倫理 ・人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針
(6)細胞の品質管理 1.細胞の汚染 2.見えない細胞の汚染 3.マイコプラズマ汚染 ・蛍光染色法による検出 ・PCR法による検出 ・マイコアラート法による検出 4.細胞間のクロスコンタミネーション ・HeLa細胞の混入による培養細胞の置き換わり ・クロスコンタミネーションの検出 5.細胞の保存とロット管理 ・細胞を入手したら ・保存用ロットと実験用ロット ・継代数の記録とロットの管理 ・正常細胞の分裂回数と品質管理
3.細胞培養の実践 ~気をつけたいポイント~
(1)培地の調製 1.プラスチックチューブのフレーミング 2.血清添加時の注意点 3.培地ボトルの持ち方 4.使用済みピペットの取り扱い 5.培地ボトルへの記入
(2)培地の交換 1.CO2 インキュベーターからの取り出し 2.培地吸引時の注意 3.培地添加時の注意 4.日付の記載
(3)解凍培養 1.DMSOの細胞毒性 2.凍結チューブの取り扱い 3.凍結細胞解凍時の注意 4.解凍懸濁液の希釈 5.遠心機の回転数と重力(g) 6.上清の吸引除去と細胞ペレット 7.フラスコ、ディッシュへの記載事項 8.生細胞の計数と計算 9.細胞懸濁液の調製 10.細胞の均一な分散
(4)継代培養 1.PBS(-)による洗い込み 2.トリプシン処理時の注意 3.生細胞の計数と計算 4.フラスコ、ディッシュへの記載事項
(5)凍結保存方法 1.凍結保存液の調製(DMSOの取り扱い) 2.凍結保存液の種類 3.凍結保存液による細胞懸濁時の注意 4.凍結保存細胞懸濁液の分注 5.凍結用断熱容器での保存 6.液体窒素タンクでの保存
(6)輸送方法 1.室温による輸送 ・浮遊細胞 ・接着細胞 ・受け取ったら 2.ドライアイスによる輸送 3.液体窒素による輸送
(7)細胞培養の記録 1.入手細胞の記録 2.凍結細胞の記録 3.日々の記録
(8)実験ゴミの廃棄 1.バイオハザード ・バイオセーフティーレベル ・感染性廃棄物 2.プラスチックごみなど
<終了後、質疑応答>