粘着・剥離の基礎とタッキファイヤーの働き~粘弾性と相溶性を考慮した粘着剤の設計と開発事例~

47,300 円(税込)

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開催日 10:30 ~ 16:30 
締めきりました
主催者 株式会社 情報機構
キーワード 高分子・樹脂材料   高分子・樹脂材料
開催エリア 全国
開催場所 お好きな場所で受講が可能

粘着剤の設計に必要な要素技術を分かりやすく解説します!

セミナー講師

 東亞合成 株式会社 R&D総合センター 専門主幹 博士     佐々木 裕 先生

セミナー受講料

【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名52,800円(税込(消費税10%)、資料付)*1社2名以上同時申込の場合、1名につき41,800円*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

受講について

  • 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。(開催1週前~前日までには送付致します)※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。)
  • 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
  • Zoomを使用したオンラインセミナーです→環境の確認についてこちらからご確認ください
  • 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です→こちらをご確認ください

セミナー趣旨

【講演主旨】(粘着剤)  粘着剤とは、感圧接着剤(PSA:Pressure Sensitive Adhesives )とも呼ばれ、一般的な接着剤とはかなり異なる性能を有しています。その特徴を簡単にまとめると以下となり、このような感圧特性は粘着剤バルクの粘弾性特性と強い関係があることが知られています。  ・手で押さえた程度の弱い圧力により基材に容易に粘着(タック:ベタベタと引っ付く)する。  ・時間経過により比較的高い接着力(とくに、せん断歪みに対するクリープ耐性)を発揮する。  ・必要に応じて、再度剥離できる。(タッキファイヤーの役割)  粘着剤開発の初期においては、天然ゴムに「特定の化合物」を添加することでタックのような感圧特性を付与しており、このような添加剤をタック付与剤(タッキファイヤー)と呼びました。タッキファイヤーとしては、一般に、ガラス転移温度の高いオリゴマー(分子量が数千以下の高分子化合物)が用いられています。  一方、近年広く用いられている合成系粘着剤(アクリル系ポリマーが主)では、単独でも粘着特性を満足できる場合がほとんどです。これらに対しては、各種特性の更なる調整のために用いられる添加剤という広義の意味でタッキファイヤーが添加されています。(本講座のポイント)  本講座では、まず、粘着剤の基礎について簡単に振り返ることからはじめて、その機能発現を理解するために必要となる粘弾性や高分子の特徴的な振る舞いについて説明を進めます。この説明の中で、「なぜ粘着剤は簡単に張り付くのに剥がれにくいのか?」、「なぜ初期のゴム系材料に対してはタッキファイヤーが必須であったか?」等の基本的な疑問に対する物理的な説明を簡単に解説します。  次に、上述の粘着挙動に対するタッキファイヤーの働きについて、具体的な事例を上げながら説明を行います。  最後に、東亞合成が有しているオリゴマー製造技術を軸としたアクリル系粘着材用のタッキファイヤーの設計検討を概観して、開発検討での特性設計の例を用いて話題提供を行います。

受講対象・レベル

このセミナーは、基礎的な内容の直感的な理解を目指し粘着剤やタッキファイヤーに関連するさまざまな基礎知識を理解できますから、幅広い方に役立つものと期待しています。

必要な予備知識

・中学から高校の理科の知識に基づいて粘着という現象やタッキファイヤーの働きを理解できるような説明を行います。・できるだけ、図解でのイメージとしての理解を狙うので、特定の基礎知識は必要ありません。・化学構造式のようなものも少しは取り扱いますが、羅列とならないように配慮します。

セミナープログラム

1.はじめに ・理解へのアプローチ ・本講座の進め方2.粘着剤と剥離の基礎 ・粘着剤とは ・なぜ引っ付いて、剥がすことができるのか? ・その要求特性とは?3.粘着特性発現の仕組みを理解する ・粘弾性の基礎 ・高分子について ・高分子の力学特性の温度・時間依存性4.タッキファイヤーの働きについて ・一般的な材料構成 ・設計の考え方について ・評価の方法5.タッキファイヤーの溶解性について ・相溶性の基礎的事項 ・高分子の相溶性 ・相図の考え方6.東亞合成での実際の開発例 ・タッチパネル貼合用粘着剤向け新規タッキファイヤーの開発 ・評価内容の実例 ・シミュレーションによる理解7.Q&D (Question and Discussion)

■講演中のキーワード全体:粘着剤、タッキファイヤー、粘着現象、粘弾性挙動、速度依存性、時間温度換算則、材料設計:粘弾性、液体の流動、濡れ、相溶性、ガラス転移温度