エポキシ樹脂用硬化剤の種類,反応機構,選び方,使い方
開催日 |
10:00 ~ 17:00 締めきりました |
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主催者 | 株式会社 技術情報協会 |
キーワード | 高分子・樹脂材料 高分子・樹脂加工/成形 化学反応・プロセス |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | Zoomを利用したLive配信※会場での講義は行いません。 |
★低温での硬化 ,硬化速度の向上 ,硬化・密着強度の向上 ,低配合量での硬化などの勘所 ★新しい硬化剤の開発と反応機構 , 「低誘電」に適した硬化剤とは? ★硬化剤の使用方法,貯蔵保管やその安全性などの情報も
セミナー講師
【第1部】横山技術事務所 代表 工学博士 横山 直樹 氏 (元・新日鉄住金化学) 【第2部】大阪工業大学 工学部 応用化学科 教授 博士(工学) 下村 修 氏【第3部】三菱ケミカル(株) SMBG アドバンストソリューションズ統括本部 技術戦略本部 情電技術部 パッケージエレクトロニクスグループ 機能材セクション 鈴木 宏記 氏【第4部】群栄化学工業(株) 開発本部 商品技術部 主任研究員 堀口 哲也 氏【第5部】四国化成工業(株) 研究開発本部 機能材料開発部 部長 博士(理学) 熊野 岳 氏【第6部】DIC(株) R&D統括本部 シニアサイエンティスト 博士(工学) 有田 和郎 氏
セミナー受講料
1名につき66 ,000円(消費税込み,資料付)〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につ60,500円〕
受講について
- 本講座はZoomを利用したLive配信セミナーです。セミナー会場での受講はできません。
- 下記リンクから視聴環境を確認の上、お申し込みください。 → https://zoom.us/test
- 開催日が近くなりましたら、視聴用のURLとパスワードをメールにてご連絡申し上げます。
- セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
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- パソコンの他にタブレット、スマートフォンでも視聴できます。
- セミナー資料はお申込み時にお知らせいただいた住所へお送りいたします。お申込みが直前の場合には、開催日までに資料の到着が間に合わないことがあります。ご了承ください。
- 当日は講師への質問をすることができます。可能な範囲で個別質問にも対応いたします。
- 本講座で使用される資料や配信動画は著作物であり、録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止いたします。
- 本講座はお申し込みいただいた方のみ受講いただけます。
- 複数端末から同時に視聴することや複数人での視聴は禁止いたします。
- Zoomのグループにパスワードを設定しています。
- 部外者の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。万が一部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
セミナープログラム
【10:00〜11:30】第1部 エポキシ樹脂の概要,硬化剤の種類と特徴,硬化物の特性評価 ●講師 横山技術事務所 代表 工学博士 横山 直樹 氏 (元・新日鉄住金化学)
【講座の趣旨】ビスフェノールA 型エポキシ樹脂など代表的なエポキシ樹脂の製造法と特性および用途,ポリアミン,ジシアンジアミド,酸無水物,ノボラックフェノールなど各種硬化剤の特性と用途,熱分析,動的粘弾性など硬化物の特性評価について解説する。 【セミナープログラム】1.エポキシ樹脂の概要 1.1 エポキシ樹脂の種類,用途と特徴 1.2 グリシジルエーテル型エポキシ樹脂(ビスフェノールA型,同F型,ノボラックフェノール型) 1.3 グリシジルアミン型エポキシ樹脂 1.4 グリシジルイソシアヌレート型エポキシ樹脂 1.5 酸化型エポキシ樹脂 1.6 リン含有型エポキシ樹脂 1.7 フェノキシ樹脂2.硬化剤,硬化促進剤の種類と特徴 2.1 硬化反応の種類と代表的な硬化剤 2.2 活性水素化合物系硬化剤(ポリアミン,変性ポリアミン,ジシアンジアミド,ノボラックフェノール) 2.3 イミダゾール類 2.4 酸無水物 2.5 トリフェニルホスフィン3.硬化物の特性評価 3.1 熱分析(DSC, TMA, TG-DTA) 3.2 動的粘弾性(DMA) 3.3 力学特性(曲げ試験,引張試験,破壊靭性) 3.4 電気特性(絶縁性)4.まとめ【質疑応答】
【11:40〜12:30】第2部 リン酸ジルコニウムを用いたエポキシ硬化剤とその応用について ●講師 大阪工業大学 工学部 応用化学科 教授 博士(工学) 下村 修 氏
【講座の趣旨】 エポキシ樹脂の熱潜在性硬化剤については種々のタイプのものが利用されている。アミンなどを挿入可能な無機層状化合物の一つであるリン酸ジルコニウムの熱潜在性硬化剤としての応用について解説する。【セミナープログラム】1.リン酸ジルコニウムについて 1.1 リン酸ジルコニウムの性質 1.2 リン酸ジルコニウムの応用2.リン酸ジルコニウムを利用した熱潜在性硬化剤 2.1 アルキルアミン 2.2 DABCOおよびDBU 2.3 脂肪族ジアミン 2.4 イミダゾール類 2.5 ベンゾイミダゾール 2.6 TBDの添加効果 3. その他 3.1 ポリウレタンへの利用 3.2 ZIFを用いた熱潜在性硬化剤【質疑応答】
【13:10〜14:00】第3部 アミン系化合物の特徴と硬化剤としての応用 ●講師 三菱ケミカル(株) SMBG アドバンストソリューションズ統括本部 技術戦略本部 情電技術部 パッケージエレクトロニクスグループ 機能材セクション 鈴木 宏記 氏
【講座の趣旨】 硬化剤の選定がエポキシ樹脂の特性に大きく影響を与える。 本講座では一般的によく使用されるエポキシ硬化剤と,その選定基準について解説する。 また弊社保有の硬化剤の紹介を交えながら,硬化物の特性についても解説する。【セミナープログラム】1.硬化剤基礎 1.1 硬化剤の体系 1.2 硬化条件と硬化剤の選択 1.3 アミン系硬化剤の種類 1.4 市販されている基本アミン 1.5 材料別硬化剤の特性2.変性アミン 2.1 変性の目的 2.2 変性方法と機能付与3.その他 3.1 取り扱い上の注意 3.2 効果に与える影響【質疑応答】
【14:10〜15:00】第4部 フェノール樹脂系硬化剤とその使い方について ●講師 群栄化学工業(株) 開発本部 商品技術部 主任研究員 堀口 哲也 氏
【講座の趣旨】 フェノール樹脂は長い歴史を有している樹脂です。 エポキシ樹脂の原料,硬化剤として優れた機能を発揮し, 今日のハイテク分野に貢献しています。 今回,フェノール樹脂系硬化剤について,最近の動向から のトピックスを交え解説します。【セミナープログラム】1.フェノール樹脂について 1.1 フェノール樹脂 1.2 フェノール樹脂の合成2.フェノール樹脂系硬化剤について 2.1 種類と特徴 2.2 硬化反応 2.3 硬化物の特徴3.フェノール樹脂系硬化剤の動向(トピックス) 3.1 低弾性率タイプ 3.2 高熱伝導タイプ【質疑応答】
【15:10〜16:00】第5部 イミダゾール硬化剤の特徴と使用方法 ●講師 四国化成工業(株) 研究開発本部 機能材料開発部 部長 博士(理学) 熊野 岳 氏
【講座概要】イミダゾールは,高反応性と樹脂の高耐熱化を達成できるエポキシ樹脂硬化剤で ある。本講演ではイミダゾール系硬化剤の特徴・使用方法・配合例について説明 する。【セミナープログラム】1.イミダゾールの特徴2.イミダゾール系硬化剤の特徴3.イミダゾール系硬化剤の反応性制御4.四国化成のイミダゾール系硬化剤5.配合例6.潜在性硬化システム 6.1 潜在性硬化剤 6.2 アミンアダクト型潜在性硬化剤 6.3 マイクロカプセル型【質疑応答】
【16:10〜17:00】第6部 活性エステル型エポキシ樹脂硬化剤による誘電特性の向上 ●講師 DIC(株) R&D統括本部 シニアサイエンティスト 博士(工学) 有田 和郎 氏
【講座概要】基礎編ではエポキシ樹脂の基礎から,各種電気電子材料の技術動向およびエポキシ樹脂の分子構造と誘電率,誘電正接の関係に関して丁寧に解説します。 構造・物性編では主にエポキシ樹脂の誘電特性と相反する最重要特性として耐熱性を取り上げ,これら関係を,データをもとに解説します。設計・応用編では硬化物データを関連付けながら,エポキシ樹脂硬化剤の低誘電化に大きな効果を発現させる活性エステル型硬化剤を解説し,分子デザインとその合成技術について紹介します。主に電気電子材料用向けエポキシ樹脂に焦点を当てたセミナーです。硬化物の誘電特性向上機構のみならず,課題との関連性が理解できます。資料もイラストを多用し分かりやすく解説します。
【セミナープログラム】1.基礎 1.1 エポキシ樹脂と熱硬化性樹脂の概念 1.2 各種電気電子材料の技術動向 1.3 分子構造と誘電率,誘電正接の関係2.構造・物性 2.1 誘電特性と相反する重要特性(耐熱性)の関係3.設計・応用 3.1 耐熱性を維持した誘電特性の向上技術(活性エステル型硬化剤)の解説 3.2 各種の低誘電材料と活性エステル硬化システムとの比較 3.3 活性エステル技術を応用した最新のエポキシ樹脂硬化剤の紹介【質疑応答】