積層セラミックスコンデンサ(MLCC)における材料、多層化、大容量化、高信頼性化の最新動向

47,300 円(税込)

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開催日 10:30 ~ 16:30 
締めきりました
主催者 株式会社 情報機構
キーワード 電子デバイス・部品
開催エリア 全国
開催場所 お好きな場所で受講が可能

MLCCの性能向上、小型化、大容量化等の最新技術を詳解します!

セミナー講師

 防衛大学 名誉教授/大阪公立大学 客員教授 工学博士    山本 孝 氏

セミナー受講料

【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円

【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名52,800円(税込(消費税10%)、資料付)*1社2名以上同時申込の場合、1名につき41,800円

*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

受講について

  • 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。(開催1週前~前日までには送付致します)※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。)
  • 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
  • Zoomを使用したオンラインセミナーです→環境の確認についてこちらからご確認ください
  • 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です→こちらをご確認ください

セミナー趣旨

  自動車の将来技術 "CASE=コネクテッド(C)・自動運転(A)・シェアリング(S)・電動化(E)" に代表されるCASEが自動車業界全体の未来像を語る概念として話題を集めている。特に、CASEの「E」の自動車のEV化が進み、代表されるパワートレインに使用される車載用MLCCには高電圧対応・高温対応である"U2J,COG(NP0)"規格のMLCCの需要が急増している。  一方、移動通信システムは、世代を重ねる中で、通信基盤から生活基盤へと進化してきた。5Gは様々な業界で利用され、更にその次の技術であるBeyond 5G(6G) は、サイバー空間を現実世界(フィジカル空間)と一体化を目指している。自動車の"CASE"の自動運転(A)はレベル1~レベル5まで分けられ、決められた条件下ですべての運転をシステムが行う"レベル3"の自動運転機能を持ったEV(電気自動車)では、1万個を超えるMLCCが使われると言われている。  これらの世界を実現するために、受動部品の代表である積層セラミックスコンデンサ-(MLCC)は小型・大容量・高性能・省電力・高信頼化が進んできた。特に、Ni内電MLCCはNi金属の低コスト化を特徴にして大容量・小型化が急激に進み、Ni内電チップサイズは年々小型化しタイプ(0.2×0.1mm)の実用化も始まっている。一方、(06×03mm)タイプ X5R特性で10μFの大容量化も始まった。  当講座ではNi内電MLCCの"材料から始まって、これらの高積層技術、高信頼性技術" と更に将来展望まで幅広く、かつ詳細に解説を行なう。

習得できる知識

・何故,日本メーカは強いのか・積層コンデンサ-(MLCC)材料の基礎から応用・原料からMLCC積層体・内部電極の進化・MLCCの高積層・高容量の技術・積層の技術、その問題・MLCCの信頼性技術

セミナープログラム

1.移動通信システムの進化2.CASEとは3.自動車用の電子機器の住み分け4.自動車用コンデンサの要求性能5.MLCCのサイズの変遷(民生用、車載用)MLCCの温度特性に住み分け(U2J、COG)6. コンデンサのDC電圧依存性 (Class1 vs Class2 MLCCの温度特性/DC特性/温度上昇)7.スマートホンに搭載される電子部品の個数、自動車に搭載されるMLCCの個数8.展望2023/ 2023村田の業績見通し、MLCCの小型化は更に進むか9.MLCCの世界ランキングと市場、MLCC事情、MLCCの世界ランキングが変わる10.MLCCをLCR等価回路で考えると、低ESLコンデンサの利用11.MLCC材料から見たBaTiO3+希土類+アクセプタ+固溶制御材+焼結助剤の歴史12.COG、NP0特性のCu内電MLCC、MLCC13.MLCCの小型化、容量密度の進化、誘電体層薄層化の進化14.MLCCの進展方向、小型化、大容量、高信頼性、自動車用コンデンサの要求性能15.Ni-MLCCの製造プロセス、グリーンシートの技術動向16.高信頼性MLCCに必要なこと、微小粒径、コア・シェル構造の利点17.  BaTiO3の誘電率のサイズ効果18.小型・大容量化の課題、コアシェル構造の効用19.薄膜用MLCCに求められる特性、水熱BaTiO3、修酸法BaTiO320.微少・均一BaTiO3のためのアナターゼTiO2、アナターゼTiO2の合成法21.固相反応によるBaTiO3の反応メカニズム22.水蒸気固相反応法、水を介してBaTiO3の低温反応、水で加速する室温固相反応(BaTiO3)   Cold sintering は実用化できるか23.粉砕と分散とは、メデイアのサイズ、メデイアの材質24.RFプラズマ法による複合ナノ粒子合成25.X8R規格のMLCC、(Ba、Ca、Sn)TiO3の特性評価、Caの役割、Snの役割26.X8R規格のMLCCの他の方法、応力印加効果27.電圧印加で容量が増加するMLCCとは、PZT薄膜のキュリー点が600℃???   歪エンジニアリング、”Strain Engineering”28.車載用MLCCとは、DCバイアス依存性、CaZrO3、BSLZTが切り札か29.MLCC用内部電極、MLCCでもう一つ重要な要素、ここから内部電極30.高積層・高容量MLCCのためのNi内部電極用Ni微粒子、供材31.2段焼成法のNi内部電極の効果、カバーレッジの向上32.Ni内部電極の成形メカニズム(膜断面の観察)、Ni内部電極の連続性(カバーレッジ)向上のメカニズム33.Ni電極向上のために(Ni微粒子径、粒度分布、供材添加)、熱プラズマNi微粒子34.Ni電極への添加効果(Ni-Cr、Ni-Sn)、Ni-Sn内電MLCCの特性35.Ni電極印刷法(グラビア印刷)、プラズマ法、微粒子コーテイング法36.MLCC外部電極(高温対応)37.MLCCの信頼性 J-E法38.MLCCの信頼性 熱刺激電流評価39.MLCCの信頼性 KFM法40. MLCCの信頼性 インピーダンス法、電池測定より41.MLCCの信頼性 粒内および粒界の総合評価、J-E特性より、(BLSC)(ZrTi)O3の熱刺激電流評価42.まとめ43.最近のMLCC研究動向44. 現象論的熱力学をBaTiO3 MLCCへの適用<質疑応答>