【オンデマンド配信】〔初中級プロセス開発研究担当者にむけた〕実際に起こった不具合や解決方法、注意点で学ぶスケールアップ・ダウン検討および実験計画の進め方・データのとり方

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開催日 オンデマンド
主催者 サイエンス&テクノロジー株式会社
キーワード 医療機器・医療材料技術   化学反応・プロセス
開催エリア 全国

開発初期(実験室~10Lスケール)の事例■パイロット試作(200~500Lスケール)での事例■パイロットから商用生産(2000Lスケール以上)での事例■商用生産開始後の事例 

プロセス開発にあたり、実験担当者、指導者は事前に熟知しておくべき多数の項目について伝授!実験を行う前に知っておくべき基本的事項、パイロット、工場スケールでの製造に向けた実験の考え方、注意点、実験の計画法、データの収集法、データの評価法を説明すると共に実際のスケールアップ製造で遭遇した問題点をどのように対処、解決したか開発段階に応じた事例を参考にわかりやすく解説。

日時

2024年8月29日(木)  まで申込受付中  /視聴時間:4時間54分収録日時:2024年1月23日視聴期間:主催者でお申込み受付後、10営業日(期間中は何度でも視聴可)

セミナー講師

(株)三和ケミファ 医薬品事業部 統括本部長 薬学博士 丸橋 和夫 氏[元 大鵬薬品工業(株) 合成技術研究所 所長]

セミナー受講料

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55,000円( E-mail案内登録価格52,250円 )E-Mail案内登録なら、2名同時申込みで1名分無料2名で 55,000円 (2名ともE-mail案内登録必須/1名あたり定価半額27,500円)

1名分無料適用条件】※2名様ともE-mail案内登録が必須です。※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。※3名様以上のお申込みの場合、1名あたり定価半額で追加受講できます。※請求書(PDFデータ)は、代表者にE-mailで送信いたします。※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。 (申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。)※他の割引は併用できません。

【テレワーク応援キャンペーン(1名受講) オンライン配信セミナー受講限定】1名申込みの場合:受講料( 定価 41,800円/E-Mail案内登録価格 39,820円 )定価:本体38,000円+税3,800円E-Mail案内登録価格:本体36,200円+税3,620円※1名様でLive配信/WEBセミナーを受講する場合、上記特別価格になります。※他の割引は併用できません。

受講、配布資料などについて

オンデマンド配信 ►受講方法・視聴環境確認(申込み前に必ずご確認ください)

配布資料

  • PDFテキスト(印刷可・編集不可)

セミナー趣旨

医薬品、化学品開発の最終目標は商用生産にあり、原薬、中間体、化学品のスケールアップ製造は開発過程では絶対に避けられない部分である。プロセス開発にあたり、実験担当者、指導者は事前に熟知しておくべき項目が多数ある。本セミナーでは実験を行う前に知っておくべき基本的事項、パイロット、工場スケールでの製造に向けた実験の考え方、注意点、実験の計画法、データの収集法、データの評価法を説明すると共に実際のスケールアップ製造で遭遇した問題点をどのように対処、解決したか開発段階に応じた事例を参考にわかりやすく説明する。

習得できる知識

・プロセス実験する際に熟知しておくべき基本的事項・実験の進め方、スケールアップするための確認、チェック事項・スケールアップの進め方・スケールアップの際の失敗事例とその原因の究明方法、対応策の考え方・スケールアップの実際

セミナープログラム

1.医薬品(原薬、中間体)、化学品の開発とスケールアップ(基本的な考え方)2.実験を行う前に熟知しておくべき基本的事項(順不同)  ・試薬と工業原料の違い、試薬の規格  ・プロセスと原料、中間体の規格(目的の品質の原料が入手できない(対応法))  ・スケールアップで使用を避けるべき溶媒  ・溶媒の特性と試薬の組み合わせ(例えば過酸化物ができないか?)  ・乾燥終点確認の工程内試験(カールフィシャー試薬の妨害物質)  ・2成分系の共沸混合物(水)  ・汎用溶媒の静電気の緩和時間と半減期(静電気事故対策)  ・反応に混入する水の要因と除去法  ・結晶多形の管理(結晶形を区別する分析法)  ・法律関係(化審法、安衛法、その他)  ・結晶化(晶析)工程がスケールアップ可能か判断する実験法  ・化学プロセスで使用される水の規格  ・実用試験(use test)の重要性について  ・サンプル評価について  ・実験検討とプロセスの経済的評価(原単位について(原料費の試算))  ・溶媒和物・水和物の考え方、対応法(脱溶媒法・脱水法)  ・その他3.スケールアップ実験するためのチェックポイント、考え方と原料、中間体の評価項目(安全性、安定性、結晶多形、溶媒和他)とその対応策4.実験計画法による効率的なデータ収集 (1)スケールアップを前提とした実験計画の考え方  ・事例1:プロセスの短縮(7日近くかかるプロセス(反応→抽出→濃縮→晶析→乾燥)を2日に短縮。)  ・事例2:過酸化水素水による酸化反応(危険性回避) (2)スケールアップ前提の実験計画の考え方、データの取得法、活用法  ・一つの化合物を例に合成ルートの決定から商用生産まで5.スケールアップでの問題点(実際の経験から)と対応策 (1)開発初期(実験室~10Lスケール)の事例  ●転位反応:1gから10gにスケールアップしたら転位反応が原因で目的物が得られなくなった。(反応機構の理解)  ●アスコルビン酸硫酸エステル誘導体の製造:1gスケールでは目的物が合成できたが、10gスケールでは合成不可の結果となった。(中間体の安定性)  ●カラム分離工程の回避:前臨床試験に進むことが決まり、カラム分離工程回避の必要性が出てきた。(結晶性誘導体)  ●ペントキシフィリン中間体の製法検討:文献を参考に実験を進めたが目的物は得られず、実験結果に基づいて検討を進めたところ、簡単な製法にたどり着いた。(反応の理解)  ●抗生物質の側鎖の製造:新合成法を考案し、特許出願までしたが、中間体に安全性の問題あることがわかり、検討中止。(安定性は変えられない)  ●その他

 (2)パイロット試作(200~500Lスケール)での事例  ●ジクロルアセトニトリルの製造:設備の性能を安易に考えて刺激性のミストが噴出した。(反応の理解)  ●アミノチアジアゾール誘導体の製造:設備の性能を安易に考えてオーバー反応してしまった。(反応後の安定性確認)  ●塩酸ペンタゾシンの中間体の製造:スケールアップして中間体を大量合成したら分解してしまった。(中間体の物性は変えられない)  ●アミノチアゾール酢酸誘導体の製造:再結晶プロセスをスケールアップしたら目的物が得られなくなった。(必ず原因がある)  ●その他

 (3)パイロットから商用生産(2000Lスケール以上)での事例  ●Phase3試験後の製法変更:爆発性の中間体を経由するためスケールアップ製造できずPhase3試験が終わってしまった。(反応の仕組みの理解)  ●目標規格の原料が手に入らない:商用生産に入ろうとしたら原料が入手できなくなった。(原料調査の重要性)  ●設備変更して反応の本来の姿がわかった:パイロットまでGL、商用生産でSUSに切り替えたところ錆が発生。(原料中の強熱残分の影響)  ●アミノチアゾール酢酸製造のスケールアップ:パイロットまでは問題なかったが、商用生産で乾燥機の選択を誤った。(安定型と準安定型)

 (4)商用生産開始後の事例  ●収量低下の逸脱:原料の溶解時間の影響(原料と溶媒の相互作用)  ●技術移転:季節の影響まで考えていなかった。(湿度の影響)  ●原料の純度をアップ:高純度の原料に切り替えた途端に逸脱(不純物除去の仕組み)  ●乾燥時間の管理:順調に商用生産がスタートしたが、突然製品の乾燥時間が2倍(10時間→20時間)になった。(水和物の考え方)