入門ウェーブレット解析:基礎から工学応用まで

53,900 円(税込)

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開催日 10:30 ~ 16:00 
主催者 株式会社トリケップス
キーワード ソフトウェア開発   通信工学   IoT
開催エリア 全国
開催場所 Zoomを利用したオンライン講座

セミナー講師

藤ノ木 健介 氏  神奈川大学 工学部電気電子情報工学科 准教授

<略歴>2007年 東京電機大学大学院情報環境デザイン学専攻 修士課程 修了2008年 トヨタ自動車株式会社2012年 大島商船高等専門学校情報工学科 助教2013年 広島市立大学大学院情報科学専攻 博士課程 修了(社会人院生)2014年 東海大学理学部情報数理学科 講師2018年 同准教授2022年 神奈川大学工学部電気電子情報工学科 准教授<受賞>2019年 日本応用数理学会論文賞<所属学会>日本応用数理学会、電子情報通信学会、人工知能学会、日本数学会

セミナー受講料

お1人様受講の場合 53,900円[税込] / 1名1口でお申込の場合 66,000円[税込] / 1口(3名まで受講可能)受講申込ページで2~3名を同時に申し込んだ場合、自動的に1口申し込みと致します。

受講について

  • 本セミナーの受講にあたっての推奨環境は「Zoom」に依存しますので、ご自分の環境が対応しているか、お申込み前にZoomのテストミーティング(http://zoom.us/test)にアクセスできることをご確認下さい。
  • インターネット経由でのライブ中継ため、回線状態などにより、画像や音声が乱れる場合があります。講義の中断、さらには、再接続後の再開もありますが、予めご了承ください。
  • 受講中の録音・撮影等は固くお断りいたします。

セミナー趣旨

信号の時間的な周波数の変化を捉える手法を時間周波数解析手法とよびます。本セミナーでは、時間周波数解析手法であるウェーブレット解析の全体像を見通しよく概観することを目的とします。ウェーブレット変換には、連続ウェーブレット変換と離散ウェーブレット変換の2種類が存在します。連続ウェーブレット変換はフーリエ解析における短時間フーリエ変換に類似する手法です。一方で、離散フーリエ変換がフーリエ変換の離散化版であることに対して、離散ウェーブレット変換は連続ウェーブレット変換の単なる離散化に留まりません。離散ウェーブレット変換は信号処理におけるフィルタ処理によって実現されますが、その構造はマルチレート信号処理のフィルタバンクと密接な関係があります。

本セミナーでは、初学者にもわかりやすいよう、まずは前半パートで連続ウェーブレット変換と離散ウェーブレット変換の直感的な説明を行い、音声・画像処理への応用例を示すことで、ウェーブレット解析の全体像を理解します。ベクトル空間やフーリエ解析についても一から簡単に説明を行うので、特別な知識なしでも受講できるように配慮します。後半パートでは、やや発展的な内容を扱い、離散ウェーブレット変換に関連する話題を掘り下げます。最後に、ウェーブレットの拡張ともいえるフレームの概念について紹介し、具体例としてカーブレット変換などの2次元の時間周波数解析手法を紹介します。 

セミナープログラム

  1 フーリエ解析    1.1 準備    1.2 フーリエ級数    1.3 フーリエ変換    1.4 短時間フーリエ変換    1.5 不確定性原理  2 連続ウェーブレット変換    2.1 連続ウェーブレット変換と逆変換公式    2.2 時間周波数解析    2.3 過渡現象の解析    2.4 モーメントと正則性解析  3 離散ウェーブレット変換    3.1 近似関数とスケーリング関数    3.2 ハールのウェーブレット    3.3 多重解像度解析    3.4 分解・再構成アルゴリズム    3.5 音声・画像の信号圧縮とノイズ除去    3.6 その他の応用例  4 離散ウェーブレット変換とフィルタバンク    4.1 完全再構成フィルタバンク    4.2 直交ウェーブレット    4.3 ウェーブレット展開    4.4 双直交ウェーブレット    4.5 リフティングスキーム  5 フレーム    5.1 フレーム理論    5.2 並進フレーム    5.3 ガボールフレーム    5.4 ウェーブレットフレーム    5.5 カーブレット    5.6 シアーレット