‐2025年6月1日完全施行のポジティブリスト制度導入をふまえて‐
~国内での業界自主基準や食品衛生法の改正状況、 今後の動向、欧米での容器包装の法規制、日・米・欧の比較~
■日本:食品衛生法の改正、ポジティブリスト制度への適合 ■欧州:食品に接触することを意図した食品包装規制(プラスチック規則) ■米国:食品包装規制(FFDCA、連邦規則集) 新規物質申請制度(FAP登録・FCN届出)2025年6月1日に完全施行となるポジティブリスト制度 現行PL及び改編PL案について、リスク管理、ポジティブリスト形式・収載物質、対象範囲、規制(対象食品)を解説!日米欧の容器包装規制、および安全性試験・評価とその相違 対象物質の範囲、具体的な仕組み、基準、届出、申請、経過措置等…ポリマー、コーティング材、インク、フィルム、紙、接着剤、添加剤・塗布剤、金属… 食品用容器包装・器具、食品製造装置、印刷機… 各メーカーは何をどこまでやるべきか!?
日時
【ライブ配信】 2024年8月28日(水) 10:30~16:30【アーカイブ配信】 2024年9月11日(水) まで受付(視聴期間:9/11~9/26) 受講可能な形式:【Live配信】or【アーカイブ配信】のみ
セミナー講師
藤井包装技術事務所 所長 藤井 均 氏※元大日本印刷(株)略歴2014年6月まで大日本印刷株式会社にて包装材料の開発、包装設計に従事2016年6月まで容器包装に関する業界団体に所属2016年7月より藤井包装技術事務所を開設専門高分子材料・包装関連の法律、規制
セミナー受講料
※お申込みと同時にS&T会員登録をさせていただきます(E-mail案内登録とは異なります)。
55,000円( E-mail案内登録価格52,250円 )E-Mail案内登録なら、2名同時申込みで1名分無料2名で 55,000円 (2名ともE-mail案内登録必須/1名あたり定価半額27,500円)
【1名分無料適用条件】※2名様ともE-mail案内登録が必須です。※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。※3名様以上のお申込みの場合、1名あたり定価半額で追加受講できます。※請求書(PDFデータ)は、代表者にE-mailで送信いたします。※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。 (申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。)※他の割引は併用できません。
■■■ 1名様で、7月1日申込み受付分から ■■■ テレワーク応援キャンペーン(1名受講)【オンライン配信セミナー受講限定】 1名申込みの場合:受講料( 定価:41,800円/E-mail案内登録価格 39,820円 )※1名様でオンライン配信セミナーを受講する場合、上記特別価格になります。※他の割引は併用できません。
受講、配布資料などについて
ZoomによるLive配信 ►受講方法・接続確認(申込み前に必ずご確認ください)アーカイブ配信 ►受講方法・視聴環境確認(申込み前に必ずご確認ください)
配布資料
セミナー趣旨
ポジティブリスト制度は、2020年6月1日施行され5年間の経過措置を経て、来年完全施行となる。完全施行後(2025年6月1日)は、ポジティブリスト形式、収載物質が改正されることとなった。食品衛生法で定めた器具・容器包装事業者の義務(①合成樹脂の器具・容器包装にはポジティブリスト収載原材料のみ使用②適正製造管理③情報伝達)は変更なく継続する。完全施行後のポジティブリスト改正は、2023年11月23日に公布され、ポリマーの規制(使用食品区分、使用温度)が撤廃され、ポジティブリスト対象樹脂は、現行71分類から21分類に統合された。ポジティブリスト収載物質は、高分子は構成するモノマーに変更となり、添加剤は、天然由来物質、無機物などがポジティブリストの対象外となる。現行ポジティブリスト収載物質は、改正ポジティブリストでカバーされているが、改正ポジティブリスト適合の確認は必要である。さらに、ポジティブリスト制度の導入に伴い、現行の器具容器包装の規格基準とポジティブリストの整合性から、合成樹脂規格及び用途別規格の改正、削除案が出された。本講演では、現行及び完全施行後のポジティブリスト制度を詳細に説明する。日本、欧州、米国の容器包装規制、および安全性試験・評価について説明し、その違いについて述べる。欧州では、事業者は、食品に接触する素材および製品を「適正製造基準(GMP)」に基づき正しく製造し、「プラスチック規則」に適合していることを確認し、「適合宣言書」を発行して安全性を宣言することが求められる。このプラスチック規則を説明し、この欧州規則への適合性の確認手順について概説する。米国では、食品接触材として連邦規則又はFCN届出制度に適合した物質を使用し、「適正製造基準」に従って、器具・容器包装を製造することが求められる。連邦食品医薬品化粧品法、及び規格・基準を定めた連邦規則集により、接着剤・コーティング剤、紙・板紙、プラスチックポリマーの個別規格、添加剤等の規格、及び申請制度である、FDA登録制度、FCN届出制度、及び安全性の判断基準につい述べる。日本、欧州、米国との、ポジティブリスト制度における、対象物質、GMP、情報伝達、新規物質申請制度の比較を行い、安全性に関する考え方の違いについて説明する。
習得できる知識
・日本:食品衛生法の改正、ポジティブリスト制度への適合・欧州:食品に接触することを意図した食品包装規制(プラスチック規則)・米国:食品包装規制(FFDCA、連邦規則集) 新規物質申請制度(FAP登録・FCN届出)
セミナープログラム
1.日本における食品用器具・容器包装規制 1.1 食品衛生法の改正 (1)改正食品衛生法体系(法律、政省令、告示) (2)ポジティブリスト制度概要 (3)ポジティブリスト制度での事業者の義務 ①器具容器包装の原材料をポジティブリスト収載物質に限定 ②器具又は容器包装を製造する営業の施設の衛生的な管理(GMP) ③情報伝達 a.PL制度適合 b.食品衛生法適合 c.経過措置適合 ④器具・容器包装製造事業者の届出 1.2 現行ポジティブリスト(2025年5月31日まで) (1)一般規格 (2)ポジティブリスト規定方法・形式 (3)ポジティブリスト収載物質 ①ポリマー ②コーティング材 ③添加剤、塗布剤 1.3 完全施行後ポジティブリスト(2025.年6月1日以降) (1)ポジティブリスト改正公布(2023年11月30日) (2)対象範囲改正 (3)規制の撤廃 (4)ポジティブリスト規定方法 ①使用可能樹脂の新グループ化 ②ポジティブリスト新形式 (5)ポジティブリスト収載物質改正 ①ポリマー(コーティング材含む) ポリマー樹脂 樹脂の構成モノマー ②添加剤 1.4 食品衛生法の合成樹脂規格基準改正案 (1)一般食品用合成樹脂規格基準の改正 (2)器具・容器包装用途別規格の改正 1.5 既存物質の規格改正申請及び新規物質申請 (1)既存物質の規格の改正 (2)新規物質申請 1.6 ポジティブリスト対象範囲各論2.欧州における容器包装の法規制 2.1 欧州総括的規則 2.2 食品と接触することを意図した材料および物品の適正製造基準(GMP) 2.3 プラスチック規則 (1)プラスチック材料および製品の欧州市場投入 (2)ポジティブリスト ①認可されたモノマー、他の出発物質、微生物醗酵高分子 ②添加剤、製造助剤 ③化学物質のグループ規制 (3)材料及び製品への規制 (4)食品疑似溶媒 (5)多層材料及び製品のEU規則 (6)適合性試験 ①特殊移行量試験 ②総移行量試験、 (7)適合宣言 2.4 プラスチック規則ガイドライン 対象範囲、接着剤・印刷インキ、抗菌剤等 2.5 サプライチェーンの情報に関するガイドライン ①適合宣言伝達方法、義務事業者 ②適合宣言事例 2.6 新規物質の申請 2.7 安全性評価3.米国における容器包装の法規制 3.1 連邦食品医薬品化粧品法 3.2 連邦規則集(ポジティブリスト) (1)一般規則 (2)適正製造基準 (3)接着剤、コーティング材 (4)紙・板紙 ①溶出試験 ②食品分類・疑似溶媒 (5)ポリマー ①オレフィンポリマー ②ナイロン樹脂 (6)ラミネート品 (7)添加剤、製造助剤 3.3 FDA認可申請制度 3.4 FCN届出制度 (1)FCN届出範囲 (2)移行試験・推定1日摂取量 (3)毒性試験 (4)安全性評価4.日・米・欧のポジティブリスト制度比較 (1)ポジティブリスト制度・GMP・情報伝達等 (2)新規物質申請制度 (3)再生プラスチックの容器包装使用規制□質疑応答