CO2回収用アミンの設計、長寿命化技術と分離回収プロセスの開発

★吸収・再生プロセスの省エネ化、NOxに対する耐久性向上！

セミナー講師

１． 早稲田大学　理工学術院　化学・生命化学科　教授　先進理工学部長兼研究科長　工学博士　鹿又 宣弘 氏 ２． 東海国立大学機構　名古屋大学　未来社会創造機構　脱炭素社会創造センター　准教授　博士(工学)　町田 洋 氏 ３． 東ソー(株)　有機材料研究所　アミン誘導体グループ　副主任研究員　川邉 康介 氏

セミナー受講料

1名につき60，500円（消費税込・資料付き）　〔1社2名以上同時申込の場合1名につき55，000円（税込）〕

受講について

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セミナープログラム

＜１０：３０〜１２：００＞ １．低分子オリゴアミンによるCO2分離回収とその評価 【講師】早稲田大学　鹿又 宣弘 氏 　

【本講座で学べること】・CO2吸収剤の基本的な特性と性能評価・低分子オリゴアミンの分子設計と合成・低分子オリゴアミン純液体とその非水溶液によるCO2吸収放散特性評価・CO2吸収で生じる化学種の同定と生成比の評価方法

【講座概要】本講座では、地球温暖化の現状とその影響を概観し、燃料排気ガスからのCO2回収に焦点を当てた新規複合アミンである低分子オリゴアミンの開発とその性能評価について詳述します。特に、ジエチレントリアミン（DET）およびトリエチレンテトラアミン（TET）の分子設計、合成、そしてそれらのCO2吸収放散性能を中心に議論します。また、非水溶媒を使用することでのCO2回収の効率化手法についても紹介し、最終的にはこれらの研究の総括と今後の展望について述べます。

１．地球温暖化の現状　1.1 近年の気温上昇傾向について　1.2 古気候データに学ぶ大気中CO2濃度と平均気温の関係性

２．燃料排気ガスからのCO2回収を指向した新規複合アミンの開発　2.1 新規複合アミンの分子設計　2.2 新規複合アミン水溶液のCO2吸収放散性能

３．ジエチレントリアミン（DET）を純液体して用いたCO2吸収・放散性能の評価　3.1 DETの分子設計　3.2 DETの合成　3.3 CO2吸収放散性能　3.4 CO2吸収後に生じる化学種　3.5 CO2吸収機構

４．低分子オリゴアミン溶液のCO2吸収・放散性能評価　4.1 非水溶媒の選定　4.2 DET溶液のCO2吸収放散性能　4.3 CO2吸収後に生じる化学種　4.4 CO2吸収機構　4.5 トリエチレンテトラアミン（TET）溶液のCO2吸収放散性能

５．まとめと関連研究について

【質疑応答】

＜１３：００〜１４：３０＞２．アミン/エーテル混合吸収剤を用いたCO2分離回収プロセスと省エネルギー化【講師】名古屋大学　町田 洋 氏 　

【本講座で学べること】・低含水系CO2吸収液の物性評価・低含水系CO2吸収液のプロセス評価

【講座概要】アミン・エーテルで構成される低含水系CO2吸収液の開発を進めている。また、それに適したプロセス側の検討も進めている。液開発に関しては高速のCO溶解度評価装置、反応熱、劣化加速試験、プロセスに関しては開発初期段階に使う平衡段モデルでのエネルギー評価やプロセスシミュレータでの評価などを紹介する。

１．背景　1.1 CO2分離回収　1.2 アミン/エーテル混合吸収剤

２．CO2吸収液評価技術　2.1 CO2溶解度　2.2 反応熱など　2.3 吸収液の劣化評価

３．プロセス評価　3.1 平衡段モデル　3.2 プロセスシミュレータでの評価

４．アミン/エーテル混合吸収剤の応用事例５．まとめ

【質疑応答】

＜１４：４５〜１６：１５＞３．耐久性に優れるCO2回収アミンの開発【講師】東ソー(株)　川邉 康介 氏

【本講座で学べること】・CO2回収技術、CO2回収アミンの基礎知識・CO2回収アミンの課題とその対策

【講座概要】CO2回収技術の基礎から、回収アミンの最近の開発動向・課題とその対策について理解を深める。

１．CO2回収の基礎知識　1.1 CO2回収技術の必要性　1.2 CO2回収方法の原理と特徴　1.3 CO2回収技術に関する動向

２．アミン水溶液を用いるCO2回収の基礎知識　2.1 CO2回収アミンの変遷　2.2 CO2回収アミンの課題　2.3 CO2回収アミンの劣化

３．アミン水溶液の長寿命化技術　3.1 アミンロスの抑制技術　3.2 高耐久性CO2回収アミン【質疑応答】