難燃剤の規制動向・対応と難燃化技術

48,400 円(税込)

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、コンビニ払い

このセミナーの申込みは終了しました。


よくある質問はこちら

このセミナーについて質問する
開催日 10:30 ~ 16:30 
締めきりました
主催者 株式会社 情報機構
キーワード 高分子・樹脂材料   安全工学一般   環境規格
開催エリア 全国
開催場所 お好きな場所で受講が可能

REACH規則やストックホルム条約等、国内外の難燃剤規制動向を把握!その現状をふまえた難燃剤・難燃化技術の基礎から各樹脂の難燃化方法の実際まで! 

セミナー講師

 環境・難燃コンサルタント   上林山 博文 氏 特定非営利活動法人NPOテクノサポート 会員 工学博士   林 日出夫 氏

<第一部:上林山氏>■ご略歴1975年 東洋曹達工業株式会社(現東ソー)に入社。高級有機顔料等の開発及び新規事業(HDD、MO)関係に25年間従事。2000年 国内外の化学物質管理業務担当。2003年 日本難燃剤協会環境委員長に就任。2008年 ストックホルム条約会議に日本化学業界代表として出席。2009年 塩ビ工業・環境協会(VEC)に出向。2011年   東ソー定年退職後に個人コンサルタントとしてBSEF(国際臭素協議会)の日本代表に就任。2016年 「難燃学入門」執筆(北野大先生編著)2021年   BSEF日本代表をリタイヤ。難燃・環境コンサルタントとして活動継続。2022年 「難燃学入門」改訂(北野大先生監修)■ご専門および得意な分野・ご研究高分子合成。環境・化学物質管理。■本テーマ関連のご活動・日本難燃剤協会環境委員長等歴任。BSEF Japan代表として国内外にて活動。・難燃剤関連の全サプライチェーン(日化協、プラ工連、JCIA、JEITA、JAMA等)との連携。・(一社)難燃材料研究会 個人会員継続中。・難燃学入門(北野大監修)の執筆。2016年10月:初版執筆(上林山、大越、小林、西澤、鈴木、北野、窪田、恒見)2022年 4月: 改訂版執筆(上林山、大越、小林、西澤、鈴木、福島、窪田、宮地、恒見)

<第二部:林氏>■ご略歴1985年 出光興産(株)エンジニアプラスチックの重合開発に11年間従事。1996年 出光ファインコンポジット(株)へ転勤、ポリオレフィン難燃材料の開発25年間従事。2021年 出光興産㈱出光興産(株)定年退職後、特定非営利活動法人NPOテクノサポート入会、現在に至る。

セミナー受講料

1名48,400円(税込(消費税10%)、資料付)*1社2名以上同時申込の場合、1名につき37,400円*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

受講について

  • 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。(開催1週前~前日までには送付致します)※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。)
  • 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
  • Zoomを使用したオンラインセミナーです→環境の確認についてこちらからご確認ください
  • 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です→こちらをご確認ください

セミナープログラム

第一部:10:30~12:00 環境・難燃コンサルタント  上林山 博文 氏「難燃剤の規制動向と今後の対応」

■セミナーポイント  難燃剤は様々な分野で使用され、火災・防火安全に無くてはならない材料であるが、最近、ストックホルム条約やREACH規則において難燃剤規制が進む傾向にあり、EUでは昨年3月に難燃剤規制戦略が発表された。  このような国際的な潮流から、今後さらに国内外で難燃剤規制への対応が求められることになる。  本セミナーでは、難燃剤に関する国内外の規制動向および、それに関する安全性などの論点と今後の対応等について、演者の私見もふまえ解説する。

■受講対象火災・防火安全に携わっておられる方。プラスチック、電子電気、自動車、建材関係者。

■受講後、習得できること・化学物質全般及び使用製品の規制情報と今後の動向と対応について・難燃剤に関する国内外の規制動向に関する基礎知識・関係する業界団体の対応の進め方(私見)

■プログラム1. はじめに2.「難燃学入門」(火災からあなたの命と財産を守る)の紹介3.国際的な化学物質管理の合意 a) WSSD 2020年の目標 b) 国際化学物質管理戦略(SAICM) c) 持続可能な開発目標(SDGs)4.化学物質(難燃剤等)に関する規制と用途・目的に関する指令など a) 化学物質全般に関する規制  ・POPs条約  ・欧州-REACH  ・日本-化審法  ・米国-TSCA b) 特定な用途・目的に関する指令等  ・欧州-RoHS指令  ・WEEE指令とEU ELV指令(製品廃棄物指令)  ・GHSとSDS(化学品の分類、表示) c) 最近の話題  ・プラスチック規制動向  ・PFAS規制動向5.難燃剤に関する今後の動向と対応(私見) a) 化学物質管理に関する国際条約動向の注視 b) リスクアセスメントとリスクコミュニケーションの重要性 c) その他6.終わりに<質疑応答>

第二部:13:00~16:30 特定非営利活動法人NPOテクノサポート 林 日出夫 氏「プラスチックの難燃化技術~各プラスチックの難燃化技術~」

■セミナーポイント  本セミナーでは、プラスチックの難燃化に取り組む研究開発担当者に向けて、各難燃剤の難燃メカニズム、各樹脂の熱分解・燃焼挙動からの難燃化の考え方、難燃剤の選定方法、及び難燃化処方例などについて解説する。  特に、第3章の「各樹脂の難燃化方法」の解説に時間を割く予定である。ここでは、樹脂別に国内で購入可能な難燃剤を使用した難燃処方例等を紹介する。

■受講対象・初めて、難燃を勉強する初心者・新たに、難燃剤、難燃材料の開発設計を考えている開発担当者・プラスチックの難燃化処方でお困りの開発担当者・より高度な難燃処方の開発を考えている開発担当者

受講後、習得できること・燃焼、各難燃剤の難燃化のメカニズムの基礎知識・各樹脂に対応した難燃剤の選定方法、難燃性樹脂組成物の開発の進め方・各プラスチックの熱分解特性・各プラスチックの難燃化処方

■プログラム1.プラスチックはなぜ燃える? 1) 燃えるメカニズム  a) ロウソクの例  b) プラスチックの例 2) 分解ガスの燃焼反応2.プラスチックを燃えにくくするには 1) 難燃性試験方法  a) UL94V試験  b) 酸素指数試験  c) コーンカロリー試験 2) 各難燃剤の難燃メカニズム  a) リン系難燃剤(固相リン炭化断熱層形成-難燃効果の例)  b) 臭素系難燃剤(気相ラジカル補足-難燃効果の例)  c) 金属水酸化物系難燃剤(固相吸熱-難燃効果の例)  d) スルホン酸塩/シリコーン系難燃剤(固相樹脂架橋炭化断熱層形成-難燃効果の例  e) ラジカル発生剤・捕捉剤(ドリップ促進+気相ラジカル補足難燃効果の例) 3) 各難燃剤の特徴まとめ 4) 各難燃剤の用途例 5) 難燃コンパウンドの現状と課題  a) 難燃コンパウンドの生産量、特徴と用途  b) 各樹脂への難燃剤適応例と課題 6) プラスチックの難燃化における難燃剤選定の基本的な考え方  a) 難燃性樹脂組成物の開発設計プロセス  b) 環境規制、用途、難燃性試験の観点からの難燃剤の選定  c) 樹脂と難燃剤の分解温度からの難燃剤の選定  d) 相溶性、分散性からの難燃剤の選定  e) その他3.各樹脂の難燃化方法 1) ポリオレフィン(PP、PE)  a) ポリオレフィンの燃焼挙動、熱分解挙動  b) ポリオレフィンに合った難燃剤の選定  c) ポリリン酸アンモニウム/助剤 系  d) リン酸アミン塩 複合 系  e) リン酸エステル/助剤 系  f)  ホスホネート型リン系難燃剤/窒素系ラジカル発生剤 系  g) 水酸化マグネシウム又はアルミニウム/助剤(タルク、赤リン、ナノクレイなど)系  h) PP/リン系難燃剤/ADINS Clay(新規ドリップ防止剤)  i)  臭素系難燃剤 系 2) ポリスチレン(GPPS、HIPS、ABS)  a) ポリスチレンの燃焼挙動、熱分解挙動  b) ポリスチレンに合った難燃剤の選定  c) HIPS/PPE/リン酸エステル系  d) HIPS/PPE/ホスホネート型リン系難燃剤系  e) HIPS/フェノール樹脂/赤リン系  f) HIPS、ABS/赤リン/膨張黒鉛系  g) ABS/リン酸エステル系  h) ABS(共重合)/リン酸エステル系  i) ABS、HIPS/リン酸エステル/次亜リン酸アルミニウム塩系  j) HIPS、GPPS/NOR型HALS系難燃剤/リン系難燃剤系  k) HIPS/St-不飽和カルボン酸共重合体/リン系難燃剤系  l) HIPS、ABS/臭素系難燃剤系 3) ポリカーボネート(PC、PC/ABS)  a) ポリカーボネートの燃焼挙動、熱分解挙動  b) ポリカーボネートに合った難燃剤の選定  c) PC/シリコーン系難燃剤/有機スルホン酸塩 系  d) PC、PC/ABS/リン酸エステル 系  e) ポリホスホネート系難燃剤 4) ポリアミド(ナイロン6、66、6T)  a) ポリアミドの燃焼挙動、熱分解挙動  b) ポリアミドに合った難燃剤の選定  c) ナイロン6、66/メラミンシアヌレート 系  d) ナイロン66/ポリリン酸メラミン/GF 系  e) ナイロン66/有機ホスフィン酸金属塩/GF 系  f) ナイロン66/有機ホスフィン酸金属塩/ポリリン酸メラミン・亜鉛/GF 系  g) ナイロン6、66/赤燐 系  h) ナイロン6、66、6T/ポリマー型臭素系難燃剤 系 5) ポリエステル(PET、PBT、PLA)  a) ポリエステルの燃焼挙動、熱分解挙動  b) ポリエステルに合った難燃剤の選定  c) PET、PBT/メラミンシアヌレート 系  d) PET、PBT/赤燐 系  e) PBT/有機ホスフィン酸金属塩/GF 系  f) PBT/有機リン系難燃剤 系  g) PLA/SiO2-MgO  h) PET、PBT/ポリマー型臭素系難燃剤4.添付資料 1) 各難燃剤の御紹介 2) 難燃剤のお問合せ先<質疑応答>