LIB/EV用電池リユースの市場と検査・劣化診断の技術 <会場開催セミナー>

41,800 円(税込)

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開催日 13:00 ~ 16:30 
主催者 株式会社 情報機構
キーワード 電気化学   計測工学   省資源
開催エリア 東京都
開催場所 【品川区】きゅりあん
交通 【JR・東急・りんかい線】大井町駅

EV普及の先に待つリサイクル/リユースの波に向けて・・・。 EV用LiBのリユース動向と併せて、劣化のメカニズム、充放電測定・電気化学インピーダンス測定に基づく電池評価方法を解説します。 

セミナー講師

 日置電機株式会社 SMユニット 主任研究員 森 匠 氏

■ご略歴東京大学工学部物理工学科卒業、同大学院新領域創成科学研究科後期博士課程修了、博士(科学)。現職にて、リチウムイオン電池の電気特性に関する計測器の開発、電池や部材の新規評価手法の開発に従事■ご専門および得意な分野・ご研究電気回路全般、電気化学、機械学習■本テーマ関連学協会でのご活動<近年の学会発表>- インピーダンス計測を用いたEV駆動用バッテリーの性能評価, 自動車技術会春季大会 (2024)- Traceable impedance measurement for EV battery state assessment, 23rd annual AABC (2023) - 劣化電池の自己発熱特性とモデル化について、第63回電池討論会 (2022)- 等価回路を用いた参照極付きリチウムイオン電池の劣化評価、第63回電池討論会 (2022)- Residual performance evaluation of Lithium-ion batteries for their secondary use、5th EVTeC (2021)ほか、技術セミナーの実施、技術書籍への寄稿多数

セミナー受講料

1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

受講について

  • 感染拡大防止対策にご協力下さい。
  • セミナー会場での現金支払いを休止しております。
  • 新型コロナウイルスの感染防止の一環として当面の間、昼食の提供サービスは中止させて頂きます。
  • 配布資料は、当日セミナー会場でのお渡しとなります。
  • 希望者は講師との名刺交換が可能です。
  • 録音・録画行為は固くお断り致します。
  • 講義中の携帯電話の使用はご遠慮下さい。
  • 講義中のパソコン使用は、講義の支障や他の方の迷惑となる場合がありますので、極力お控え下さい。場合により、使用をお断りすることがございますので、予めご了承下さい。(*PC実習講座を除きます。)

セミナー趣旨

  欧州電池規則が発効され、リチウムイオン電池 (LIB) の資源循環の高度化は喫緊の社会課題となっています。その中で、LIBのリユースはより効率的な資源循環を実現するためのコアの1つとみなされており、社会的な注目が高まっています。しかしながら、リユースのための検査や電池の状態診断には、LIBについての高度な知識が要求されます。LIBは爆発の危険もあり取扱が困難であること、また電池の性能や形状がまちまちであることなどがあり、標準的な診断手法は存在しません。そのため、市場化のハードルは高いというのが現状であると言えるでしょう。  本セミナーでは、LIBのリユース関連市場の動向を概観したのち、検査技術や診断技術について、LIBの基礎から出発して包括的に解説いたします。また、検査技術の中で特にEIS (電気化学インピーダンス測定) について重点的に取り上げ、事例を紹介いたします。

受講対象・レベル

・リチウムイオン電池や、そのリユースや検査技術に興味がある方・リチウムイオン電池利用製品を開発・運用している方

必要な予備知識

・高校卒業レベルの物理・化学の知識

習得できる知識

・リチウムイオン電池の動作メカニズム、特性、評価方法・(特にEV駆動用の) リチウムイオン電池のリユース産業の動向・電池の劣化メカニズムと、その評価方法・電池の評価技術としてのEISの活用可能性

セミナープログラム

1.リチウムイオン電池 (LIB) の基礎     LIBの基本的な動作原理や構造を説明します。     検査や診断の手法を検討するためには、電池の挙動や構造がイメージできていることが重要です。 1.1 LIBの挙動の基礎 1.2 LIBの種類と特徴 (材料系、形状、製造法) 1.3 EV駆動用LIBの要件と構造上の特徴2.LIBのリユース産業 (特にEV駆動用)     中古品となったLIBのリユース産業、またその後のリサイクル産業の構造について、     欧州電池規則などの社会的背景とあわせて説明します。なお、対象としては主にEV駆動用の大型電池パックを想定します。 2.1 LIBのサーキュラーエコノミーの全体像 2.2 欧州電池規則とLIBリユース産業、リサイクル産業 2.3 EV駆動用LIBのリユース産業の動向3.基本的なパラメーターと直流充放電に基づく電池評価     LIBの性能とは、劣化とは、といった内容を解説します。また、充放電測定に基づく電池評価手法を概説します。 3.1 基本的なパラメーター、特に電池容量、充電率 (SOC)、OCVについて 3.2 LIBの劣化とその指標となるパラメーター (SOHなど) について 3.3 直流充放電を基礎とした電池評価4.過渡応答、特にEIS (電気化学インピーダンス測定) に基づく電池評価     過渡応答 (短時間の電気応答の測定) による電池評価手法について説明します。EISを軸として、様々な手法を紹介します。 4.1 過渡応答計測の考え方 4.2 EIS計測の基礎 4.3 モデリングとデータ解析 (等価回路解析、活性化エネルギー、緩和時間解析など) 4.4 正確な計測のためのポイント 4.5 EIS以外の過渡応答評価手法、それらとEISの関係 4.6 規格表現がある過渡応答評価手法5.LIBの短時間劣化診断の技術     LIBの過渡応答に基づく短時間 (たとえば数秒 - 数分程度) 劣化診断の技術について、実例を交えながら解説いたします。 5.1 LIBの劣化メカニズム 5.2 LIBの劣化と特性パラメーターの関係 5.3 LIBの劣化診断技術の概観 5.4 EISに基づく劣化診断の実例

 ※途中、小休憩を挟みます。

講演中のキーワード・リチウムイオン電池のリユース・劣化診断・電気化学インピーダンス・機械学習