化学工場における静電気事故防止講座 ~静電気事故防止対策で事故の未然防止をはかり、実務上の重要管理ポイントを解説指導~
開催日 | 10:30 ~ 16:30 |
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主催者 | 株式会社 情報機構 |
キーワード | 化学技術一般 安全工学一般 応用物理一般 |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | お好きな場所で受講が可能 |
●静電気の基礎知識から事故事例・対策の紹介、実務上の重要管理ポイントを網羅的・具体的に解説します。 ●化学工場における除電方法、静電気事故対策、静電気事故に特化したリスクアセスメント等、実務に活きる一日セミナー!
セミナー講師
一代技術士事務所 代表 鈴木 孝 氏 技術士(化学部門)
■ご経歴16年間にわたり、医薬品原薬および半導体関連電子材料薬品メーカーにて研究開発品の量産化に関与する製造現場に従事。そのうち8年間は工場長として勤務し、現場と組織の間で生じるトレードオフ問題の解決に取り組む。2011年の東日本大震災を経験し、その後の工場移転と新たな4つのプラントの立ち上げに参画。工場建設、対外折衝、技術移管といった復興プロセスを通じ、多くの静電気に関するトラブルを経験し、解決に導く。2019年には、化学工場専門のコンサルタントとして独立し、一代技術士事務所を開設。安全は経営に直結するという信念のもとに、現場第一主義を掲げ、特に静電気事故防止対策に力を入れ、企業支援を行っている。また、2021年12月からは厚生労働省の化学物質電話相談・訪問支援業務に従事する。品質管理、生産管理、労務管理、労働安全衛生、公害防止活動、コスト改善等、工場運営全般に精通し、特に、静電気事故防止対策と化学物質のリスクアセスメントの企業支援には定評がある。これらの経験をもとに、研究者の倫理と技術者の倫理について講義を行うこともあり、現在は東京工業大学大学院の非常勤講師も務めている。■本テーマ関連学協会でのご活動 公益社団法人日本技術士会(正会員)一般社団法人化学物質管理士協会(理事)一般社団法人静電気学会(個人会員)■ご資格技術士(化学部門)、労働安全コンサルタント(化学)、エネルギー管理士(熱)、公害防止管理者(水質1、大気1)、第一種衛生管理者、高圧ガス製造保安責任者(甲種化学)■ご専門および得意な分野・ご研究 ●安全衛生操業支援業務 1)化学物質管理 2)静電気事故防止 3)化学物質のリスクアセスメント 4)局所排気装置設計 5)排水処理技術、公害防止技術の導入●業務改善支援業務 1)SPC、FTA、FMEA、GRR、HAZOP、冗長設計 等品質工学的手法の導入 2)不適合の再発防止(過去トラブルリスト、フェールセーフ、フールプルーフの導入) 3)交叉汚染防止対策指導、半導体関連薬品の金属対策・メタルコンタミネーション防止 4)廃棄物の適正処分、コスト削減 5)不適合を起こさない会議方法の導入
セミナー受講料
【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名52,800円(税込(消費税10%)、資料付)*1社2名以上同時申込の場合、1名につき41,800円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 配布資料は、印刷物を郵送で1部送付致します。お申込の際はお受け取り可能な住所をご記入ください。お申込みは4営業日前までを推奨します。それ以降でもお申込みはお受けしておりますが(開催1営業日前の12:00まで)、テキスト到着がセミナー後になる可能性がございます。
- 資料未達の場合などを除き、資料の再配布はご対応できかねますのでご了承ください。
- 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
- Zoomを使用したオンラインセミナーです→環境の確認についてこちらからご確認ください
- 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です→こちらをご確認ください
セミナー趣旨
静電気事故は冬季特有のものではありません。夏季であっても冬季と頻度は変わりません。化学工場の事故には静電気爆発・静電気着火によるものが含まれます。各社静電気事故防止細則を定め、対策を行っているのにもかかわらず毎年同様の事故が発生しています。 学校教育でカリキュラムにない静電気について我々は、現場で正しい対策をとれるでしょうか。静電気は目に見えない、匂いがしないなど五感で検知ができないため、場当たり的な対策をしさらに再発を繰り返すというシナリオが予想されます。どんなにCSR活動に力を入れても、現代のネット社会では一つの事故が風評をあおり、その社会的影響は計り知れないものがあります。 本講座は体感型のセミナーで、「実験を通して静電気の見える化」、「導通の確認方法」、「作業床の抵抗測定方法」など様々な静電気事故防止対策を習得できます。 また本講座では、静電気の基礎知識から始まり、いくつかの事故事例の紹介、ハード対策を解説することで、事故の未然防止など、実務上の重要管理ポイントを網羅的・具体的に解説しますので、実務ですぐに使える知識を手に入れることができます。静電気事故対策でお困りの方に大変おすすめです。
必要な予備知識
■本テーマ関連法規・ガイドラインなど労働安全衛生法
習得できる知識
・静電気事故防止法を学ぶことができる・いくつかの事例をもとに問題解決ができるようになる・静電気の測定方法、導通の確認方法、作業床の抵抗の測定方法を習得できる・事故原因を解明のための工学的手法が活用できるようになる・社内で事故が確実に減る
セミナープログラム
1.静電気の基礎知識 1.1 静電気発生のメカニズム 1.2 静電気の極性と帯電列 1.3 浮遊導体からの火花放電 1.4 誘導体電の概要 1.5 放電の種類(火花放電、ブラシ放電、コロナ放電、沿面放電他) 1.6 人体除電は靴と床 1.7 作業床の条件2.静電気事故例と可燃性物質の特性 2.1 静電気事故例とそれぞれの事故解析 2.2 特性要因図から読み解く事故の本当の原因 2.3 放電による着火の仕組み 2.4 ガス、蒸気、粉体の着火の危険性 2.5 不導体の帯電性の指標 2.6 物質の最小着火エネルギー 2.7 粉体の帯電特性3.除電方法、静電気事故対策(ハード対策) 3.1 接地・ボンディング 3.2 浮遊導体・不導体の排除 3.3 不導体の静電気対策 3.4 作業者の帯電防止・接地 3.5 爆発性雰囲気の防止4.未然防止の組織作り 4.1 危険物施設の着火原因別火災事故発生件数 4.2 静電気事故に特化したリスクアセスメント 4.3 化学会社の静電気事故リスクの高い工程 4.4 不適合・事故・不祥事 ゼロに向けての教育 4.5 静電気事故防止のためのチーム作り 4.6 静電気事故防止のためのリスクコミュニケーション<質疑応答>
■講演中のキーワード静電気、静電気事故、静電気事故防止、除電、除電方法