ウェブハンドリングの基礎と搬送および巻取り時におけるトラブルの原因と対策<東京会場セミナー>
開催日 | 10:30 ~ 16:30 |
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主催者 | 株式会社 情報機構 |
キーワード | 高分子・樹脂加工/成形 繊維技術 生産工学 |
開催エリア | 東京都 |
開催場所 | 【品川区】きゅりあん |
交通 | 【JR・東急・りんかい線】大井町駅 |
〇折れしわ・スリップ・巻き締り・ゲージバンドなど、製品品質にも直結するトラブルの原因と解決への糸口を掴む。 〇基礎やウェブの力学的性質から、各トラブルのメカニズムと基本的な防止・対処法、関連ビジネス動向まで。
セミナー講師
東海大学 工学部 機械システム工学科/マイクロ・ナノ研究開発センター 准教授 砂見 雄太 氏
■ご略歴2013年度~2015年度 東海大学工学部機械工学科 助教2014年度~至現在 文部科学省 科学技術・学術政策研究所 科学技術動向研究センター 専門調査員2016年度~至現在 東海大学工学部機械工学科 専任講師■本テーマ関連学協会でのご活動1)一般社団法人日本機械学会 2016年度日本機械学会奨励賞(研究), 2)一般社団法人日本機械学会 2015年度情報・知能・精密機器部門 優秀講演奨励賞3)Best Paper Award受賞, 2015 JSME-IIP/ASME-ISPS Joint Conference on Micromechatronics for Information and Precision Equipment4)日本設計工学会2011年度論文賞受賞
セミナー受講料
1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 感染拡大防止対策にご協力下さい。
- セミナー会場での現金支払いを休止しております。
- 新型コロナウイルスの感染防止の一環として当面の間、昼食の提供サービスは中止させて頂きます。
- 配布資料は、当日セミナー会場でのお渡しとなります。
- 希望者は講師との名刺交換が可能です。
- 録音・録画行為は固くお断り致します。
- 講義中の携帯電話の使用はご遠慮下さい。
- 講義中のパソコン使用は、講義の支障や他の方の迷惑となる場合がありますので、極力お控え下さい。場合により、使用をお断りすることがございますので、予めご了承下さい。(*PC実習講座を除きます。)
セミナー趣旨
フィルム、紙、不織布などのウェブを製造する過程において、搬送時には折れしわやスリップ、巻取り時には巻き締り、スリップ、ゲージバンドなどの予期せぬ不具合が生じることが多々あると思います。これを防止する手法としては、経験と勘を基に製造条件を試行錯誤的に検討していると耳にすることが多くあります。これらの不具合は製品の品質と直結することであり、不具合防止は極めて重要な課題です。 本セミナーでは、上記不具合の原因・対策案について学問的な立場からアプローチして、不具合の未然の防止を図る知識を養うことを目的としています。本セミナーを受講したからといって全ての問題を解決することができるとは限りませんが、解決の糸口を見つけることができるでしょう。
受講対象・レベル
・ウェブハンドリング技術を始めたばかりの方から、ある程度の研究経験を経た方。・業務に活かすため、ウェブハンドリングの基礎知識についての知見を得たいと考えている方・ウェブハンドリングに取り組んでいるが、巻締り、テレスコープのような課題があり困っている方・本テーマに興味のある方なら、どなたでも受講可能です。
必要な予備知識
・数学の基礎知識、微分・積分の基礎知識、材料力学の基礎知識。・しかし、この分野に興味のある方なら、知識がなくても結構です。
習得できる知識
・ウェブハンドリング技術の基礎知識 ・フィルムの材料物性のノウハウ ・搬送中の折れしわのメカニズムとそのトラブルの基本的な対処法 ・巻取り時における不具合のメカニズムとその基本的な防止法・ロール・ツー・ロール・プリンテッドエレクトロニクスのビジネス動向など
セミナープログラム
1.はじめに 1-1. ウェブ(紙、フィルム、不織布、非鉄金属)について 1-2. ウェブハンドリング技術のポイント 1-3. ウェブハンドリング技術の最近の動向 1-4. ウェブハンドリング技術に必要な知識とは 1-5. まとめ2.ウェブの力学的性質 2-1. ウェブに作用する力とその変形 2-2. フックの法則 2-3. ウェブ素材の構造と弾性の関係 2-4. 液体の構造と粘性 2-5. 粘弾性体とその力学的モデル 2-6. ウェブの曲げ 2-7. ウェブの座屈 2-8. ウェブの折れしわ3.ウェブハンドリングのトライボロジーと搬送技術、不具合の対策 3-1. ウェブ搬送とトライボロジー 3-2. 摩擦力と摩擦係数 3-3. 摩擦係数の測定 3-4. オイラーのベルト公式 3-5. 固体の接触と摩擦 3-6. 摩擦のメカニズム 3-7. 摩擦係数のコントロール 3-8. マクロスリップの発生条件と抑止方法 3-9. 特殊ローラをどのように使用すべきか4.ウェブの巻取り問題 4-1. ウェブの巻取り方式 4-2. ロール内部の応力状態 4-3. 巻取りロール内部のヤング率の異方性 4-4. Hakielの巻取り理論 4-5. 「WIND MASTER」の紹介と不具合対策について5.(株)SUNAMIと砂見研究室の最新研究の紹介 5-1. (株)SUNAMIの紹介、研究所の紹介 5-2. 砂見研の最新研究の紹介 5-2-1. Marc(有限要素法)を用いたシミュレーション技術 5-2-2. DICを用いたトラフの可視化と定量化 5-2-3. ラインスキャンとAIを組み合わせた搬送技術<質疑応答・個別相談・講師との名刺交換>
※途中、お昼休みと小休憩を挟みます。