「ガスの吸着・脱着」入門セミナー ~吸着・脱着のメカニズムや材料等の基礎から、様々な応用展開・最新研究動向まで~

47,300 円(税込)

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、コンビニ払い

会員ログインして申込む

よくある質問はこちら

このセミナーについて質問する
開催日 10:30 ~ 16:30 
主催者 株式会社 情報機構
キーワード 化学反応・プロセス   ナノ構造化学   炭素系素材
開催エリア 全国
開催場所 お好きな場所で受講が可能

○吸着・脱着現象や細孔体(多孔質材料)の基礎から比表面積などの特性評価、メタンや水素吸着、CO2分離回収技術ほか様々な応用技術まで。 ○PCP/MOFなど、注目材料についても解説します! 

セミナー講師

 千葉大学 大学院理学研究院 教授   加納 博文 氏

ご略歴1986年 名古屋大学大学院理学研究科化学専攻修士課程修了1986年 通産省工業技術院四国工業技術試験所入所2001年 千葉大学理学部化学科助教授2007年 千葉大学大学院理学研究科化学コース准教授2008年 同教授、現在に至る。2014年度~2016年度 千葉大学先進科学センター長 兼務2017年 千葉大学大学院理学研究院 教授2024年度 千葉大学先進科学センター長 兼務■ご専門および得意な分野・ご研究吸着科学、コロイド・界面化学■本テーマ関連学協会でのご活動日本化学会コロイドおよび界面化学部会元部会長、日本吸着学会元会長、炭素材料学会評議員、ヨウ素学会元会長2001年 日本吸着学会奨励賞(東洋カルゴン賞)受賞2022年 日本吸着学会学術賞受賞

セミナー受講料

【オンライン:見逃し視聴なし】 1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円

【オンライン:見逃し視聴あり】 1名52,800円(税込(消費税10%)、資料付)*1社2名以上同時申込の場合、1名につき41,800円

*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

受講について

  • 配布資料は、印刷物を郵送で1部送付致します。お申込の際はお受け取り可能な住所をご記入ください。お申込みは4営業日前までを推奨します。それ以降でもお申込みはお受けしておりますが(開催1営業日前の12:00まで)、テキスト到着がセミナー後になる可能性がございます。
  • 資料未達の場合などを除き、資料の再配布はご対応できかねますのでご了承ください。
  • 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
  • Zoomを使用したオンラインセミナーです→環境の確認についてこちらからご確認ください
  • 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です→こちらをご確認ください

セミナー趣旨

  ガスの吸着・脱着現象を基礎とするガス吸着測定法は、物質のナノスケールの細孔構造を平均的に評価する上で優れた方法であるため、粉体や多孔体などの細孔パラメータ(比表面積、細孔径分布など)を得るための測定法としてはなくてはならない手法である。近年ナノマテリアル(ナノカーボン、ゼオライト、MOF)の応用が盛んになっているが、その微細構造を評価する上でガス吸着測定技術は重要であり、また基礎を把握することで、ナノマテリアルの応用技術の展開を図ることができるであろう。また、天然ガスや水素などクリーンエネルギーの貯蔵や、地球温暖化ガスであるCO2の分離回収を実行するためには、ガス吸着の原理を理解する必要がある。柔軟な構造をもつMOF、多孔性配位高分子(PCP/MOF)のガス貯蔵に関する特異挙動についても解説する。

受講対象・レベル

・細孔体(多孔質材料)の研究開発を始めたばかりから、ある程度研究経験のある方。・本テーマに興味のある方であれば、どなたでもご受講可能です。

必要な予備知識

大学教養課程程度の数学、物理、化学の知識のある方

習得できる知識

・ガス吸着の基礎理論の知識・細孔体の比表面積などの特性評価・ナノ細孔体の分類と基礎特性・ガス分離・回収法の基礎など

セミナープログラム

1.吸着・脱着現象のいろいろ 1)物理吸着・脱着 2)化学吸着・脱着 3)吸収 4)吸蔵 5)可逆性と脱着機構 6)応用分野における脱着特性の重要性2.細孔体の種類 1)ゼオライト系 2)炭素系 3)ナノ細孔性配位高分子3.ナノ細孔体の特徴 1)細孔の分類 2)界面構造と機能 3)材料としての性質 4)キャラクタリゼーション方法4.分子間相互作用と分子吸着ポテンシャル場 1)蒸気と超臨界気体 2)蒸気の物理吸着 3)IUPACによる吸着等温線の分類 4)分散相互作用(ファンデルワールス相互作用) 5)レナード・ジョーンズポテンシャル 6)吸着等温線・脱着等温線の型5.気体吸着実験法と解析 1)容量法吸着装置 2)重量法吸着装置6.平坦表面(マクロ孔)への吸着 1)吸着理論 2)BET理論7.メソ孔への吸着 1)毛管凝縮 2)吸着・脱着ヒステリシス 3)ケルビン式 4)細孔径分布解析:吸着ブランチと脱着ブランチ8.ミクロ孔への吸着 1)スリット型細孔へのミクロポアフィリング 2)BET解析(適応条件) 3)比較プロット(t-plotとαs-plot) 4)Dubinin-Radushkevich解析 5)ミクロ細孔解析 DFT法 問題点 6)二酸化炭素吸着 水素吸着9.柔軟性多孔性配位高分子(PCP/MOF)による特異現象 1)ゲート現象 2)Breathing効果など10.蒸気吸着と超臨界吸着11.高圧吸着 1)高圧ヘリウム浮力法による試料密度測定 2)表面過剰量と絶対吸着量12.メタン吸着 1)カーボンナノホーン 2)ナノ細孔性配位高分子 3)ゲート現象:脱着特性の優位性13.水素吸着 1)活性炭素繊維 2)カーボンナノチューブ 3)カーボンナノホーン 4)最近の動向 5)測定上の問題点14.二酸化炭素分離技術 1)活性炭素繊維 2)多孔性配位高分子(PCP/MOF) 3)固体型CO2分離材(特にアルカリ金属炭酸塩について;Direct Air Captureの可能性を含む)15.その他の応用分野 1)吸着ヒートポンプ 2)ナノカーボンの構造と電気化学的応用16.まとめ<質疑応答>

*途中、お昼休みや小休憩を挟みます。