分子間力や表面張力の考え方,そのコントロールと測定法

60,500 円(税込)

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開催日 10:15 ~ 16:45 
主催者 株式会社 技術情報協会
キーワード 薄膜、表面、界面技術   物理化学
開催エリア 全国
開催場所 Zoomを利用したLive配信※会場での講義は行いません。

★分子と分子の間で働く力とは? ★工業的に応用する手法や各種測定機器の選び方使い方を学ぶ ★接着強度,混合混練,塗布密着性の良し悪しや,溶解性パラメータ—(SP値)を分子レベルで理解

セミナー講師

【第1部】東京理科大学 名誉教授 理学博士 大島 広行 氏【第2部】三洋貿易(株) ライフサイエンス事業部 科学機器部  多羅尾 滉 氏【第3部】武田コロイドテクノ・コンサルティング(株) 代表取締役 工学博士 武田 真一 氏

※10月9日 諸事情により講演者,講演内容,スケージュールの一部を変更しました。

セミナー受講料

  1名につき60,500円(消費税込み,資料付)〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につ55,000円〕

受講について

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セミナープログラム

【10:15~13:35  ※途中で昼食休憩を挟みます】

第1部 分子間力,表面張力(界面張力)の基本的な考え方について東京理科大学 名誉教授 理学博士 大島 広行 氏

【講座の趣旨】分子間にはvan der Waals力と呼ばれる普遍的な引力が働く。この引力が存在するために,微粒子等の分子集合体の形成が可能になる。同時に,微粒子表面は高エネルギー状態になり,表面張力・界面張力が発生し,微粒子分散系が凝集する原因になる。第1部では,分子間と微粒子間に働くvan der Waals引力および後者を特徴づけるHamaker定数について解説する。

【セミナープログラム】

  1. 分子間力とは何か:分子間力が存在しないと分子集合体(微粒子から細胞,さらに,われわれ人間に至るまで)は存在できない
  2. 分子間van der Waals相互作用
    1. Keesom相互作用:極性分子と極性分子
    2. Debye相互作用:極性分子と無極性分子
    3. 分散力相互作用:無極性分子と無極性分子
  3. 表面・界面とは何か
    1. 表面張力:分子間力の存在のために物体の表面は高エネルギー状態にある
    2. 表面に関わる自然界の意思
      1. 物体は自分の体積を増やしたい(膨張したい)
      2. 物体は表面積を減らしたい上記のバランスで物体の大きさが決まる
  4. 分子間van der Waals引力と微粒子間van der Waals引力
    1. London-van der Waals定数とHamaker定数
    2. 微粒子分散系の凝集とHamaker定数(凝集促進因子)
    3. Hamaker定数と表面張力

【質疑応答】 

【13:50~14:30】

第2部 表面・界面張力の基礎と測定方法-表面・界面張力の測定方法,測定装置とその使い分け・注意点-三洋貿易(株) ライフサイエンス事業部 科学機器部  多羅尾 滉 氏

【講座の趣旨】「濡れ」は非常に身近な現象であり,あらゆる分野で利用・研究が行われている現象となります。 本セミナーでは「液体の濡れ」に着目し,その代表的な物性値である「表面・界面張力」の基礎から,各種測定方法の紹介とその使い分け,測定の際のポイントについてご紹介します。

【セミナープログラム】

  1. 表面張力とは何か?
    1. 表面張力の基礎
  2. 表面張力の測定方法と測定の際のポイント
    1. Du Nouy(リング)法
    2. Wilhelmy(プレート)法
    3. ペンダントドロップ(懸滴)法
    4. バブルプレッシャー(最大泡圧)法
  3. 界面張力の測定方法と測定の際のポイント
    1. Du Nouy(リング)法
    2. Wilhelmy(プレート)法
    3. ペンダントドロップ(懸滴)法
    4. スピニングドロップ法

【質疑応答】 

【14:45~16:45】

第3部 分散性・分散安定性における粒子間力・分子間力の役割-ζ-電位・Hamaker定数・Hansen Similarity(Solubility) Parameter-武田コロイドテクノ・コンサルティング(株) 代表取締役 工学博士 武田 真一 氏

【セミナープログラム】

  1. 分散性・分散安定性とは?
    1. 分散性・分散安定性の定義
    2. 分散性の制御因子と評価法
    3. 分散安定性の制御因子と評価法
  2. 分散安定性と粒子間力
    1. 分散・凝集に対する2つの見方
    2. ゼータ電位とは -ゼータ電位の適用時に気を付けること-
    3. 電気二重層の重なりによる2粒子間の静電反発エネルギーとDLVO理論
    4. 分散系の安定性評価とポテンシャル曲線
    5. 凝集速度と安定度比W-安定性の予測-
    6. ゼータ電位の測定方法-濃厚系用手法と希薄系用手法
  3. 分散性と分子間力
    1. 分散性と濡れ性の関係
    2. 濡れ性とHansen Similarity (Solubility) Parameter-濡れ性と分子間力との関係-
    3. Hansen Similarity (Solubility) ParameterとHamaker定数
    4. Hansen Similarity (Solubility) Parameterの実験的決定法
    5. Hansen Similarity (Solubility) Parameterによる分散性予測

【質疑応答】