新しいCO2分離材としての MOF(金属有機構造体)・PCP(多孔性配位高分子)の開発と課題【LIVE配信・WEBセミナー】

49,500 円(税込)

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開催日 10:30 ~ 15:45 
主催者 (株)AndTech (&Tech)
キーワード ナノ構造化学   化学技術   高分子・樹脂材料
開催エリア 全国
開催場所 ※会社やご自宅のパソコンで視聴可能な講座です

新しいCO2分離材としての MOF・PCP(多孔性配位高分子)の開発と課題について解説!

■注目ポイント ★次世代の多孔性材料として注目されている金属有機構造体(Metal-Organic Framework:MOF) ★MOFのガス吸着特性、ガス貯蔵、ガス分離の特性とは? ★この素材をもとにしたCO2分離膜技術とは?MOFベース膜のCO2分離性能と課題とは? ★フレキシブル性能を持つ多孔性配位高分子であるPCPを活用した最新技術とシステム設計とは?

セミナー講師

第1部  関西大学  環境都市工学部 エネルギー環境・化学工学科 教授  田中 俊輔 氏 第2部  東京大学  工学系研究科 応用化学専攻 准教授   細野 暢彦  氏 第3部  日本製鉄株式会社  技術開発本部 先端技術研究所 環境基盤研究部     CCUS技術研究室 研究第二課 上席主幹研究員 博士(理学)  上代 洋 氏

セミナー受講料

●1名様  :49,500円(税込、資料作成費用を含む)●2名様以上:16,500円(お一人につき) ※受講料の振り込みは、開催翌月の月末までで問題ありません

 

 

セミナープログラム

【第1講】 MOF分離膜の開発・製膜技術と応用・実用化への課題【時間】 10:30-11:45【講師】関西大学 環境都市工学部 エネルギー環境・化学工学科 教授 田中 俊輔 氏

【講演主旨】次世代の多孔性材料として注目されている金属有機構造体(Metal-Organic Framework:MOF)について、合成・評価方法の基礎から、ガス分離の応用までを解説します。また、MOFの形態制御の一つとして薄膜化技術を取り上げ、膜分離法によるCO2分離回収への応用に関する国内外の開発状況を概観します。

【プログラム】1.MOF概要2.MOFの合成方法と吸着特性3.MOFベース分離膜 3.1 膜分離に関する定義と測定手法 3.2 膜透過機構 3.3 MOF製膜の留意点と様々な製膜方法  3.3.1 MOF多結晶膜  3.3.2 MOF-based MMM   3.3.2.1 MOFフィラー   3.3.2.2 ポリマーマトリクス   3.3.2.3 フィラー/マトリクスの界面関係   3.3.2.4 分散課題 3.4 MOFベース膜のCO2分離性能と課題4.まとめ(実用化への課題と展望)

【質疑応答】

【講演のポイント】MOFの概要を知りたい、現在の開発動向を知りたい人に向けた講座です。①MOFの構造から合成プロセス、市場動向について学べます。②MOFの用途と特性について解説し、メリット・デメリットについて議論します。③講師の経験と考えを提示し、受講者の今後の指針になることを目指します。

【習得できる知識】 ・MOFの合成と基本物性の把握・MOFの形態制御技術の習得・MOFの評価方法の習得・応用例(吸着、膜分離)の把握・国内外の研究開発状況の把握

【第2講】 金属有機構造体(MOF)の合成と同定、およびガス分離・貯蔵特性と評価法の基礎【時間】 12:45-14:00【講師】東京大学 工学系研究科 応用化学専攻 准教授  細野 暢彦  氏

【講演主旨】近年、新しい多孔性素材として注目されている金属有機構造体(Metal-Organic Framework:MOF、多孔性金属錯体または多孔性配位高分子とも呼ばれる)について、その背景や特徴、合成法・評価法といった基礎から最新の研究動向も含めて解説します。具体的には、ガス分離・貯蔵技術への利用、高分子化合物の分離材料としての利用、さらにはMOFを使った新しいナノ材料合成や高分子合成への利用に至るまで、幅広い応用例を取り上げます。レゴブロックのように自在に組み上げることができるMOF合成の実際や、利用に関するエッセンス・ノウハウを知りたいとう方、何から始めたらよいか考えている方にわかりやすくご説明します。

【プログラム】1. 金属有機構造体(MOF)とは• Metal-Organic Framework (MOF)• MOFの構造および特徴• MOFの一般的な合成法• MOFのキャラクタリゼーション法• MOFの一般的な物理特性・化学特性• 製造時の留意事項およびコスト等について

2. MOFを使ったガス貯蔵・分離• MOFのガス吸着特性• MOFによるガス貯蔵• MOFによるガス分離• MOFを使ったガス分離の操作の実際• ガス分離膜への応用

3. 様々なMOFの利用例に学ぶ構造設計• 分子センシング• 触媒• 導電性• イオン・プロトン伝導性• バイオ関連化学• 鋳型合成• 高分子との複合• 高分子の分離

【質疑応答】

【講演のポイント】講演者はMOFの設計・合成だけでなく、MOFを利用したガス分離・貯蔵、分子認識、バイオ応用、テンプレート合成等、これまで様々な応用研究を行ってきており、種々の利用シーンにおけるMOFの利点や利用法について紹介が可能。

【習得できる知識】 ・MOFの一般的な特徴について知ることができる。・MOFの設計・合成・評価の方法を具体的に知ることができる。・MOFの利用方法について実際の例をもとに知ることができる。・MOFを利用したナノ材料、高分子材料の合成について知ることができる。・MOFを利用した分離技術の最先端について知ることができる。・MOFを選定する際の留意点やエッセンスを知ることができる。

【第3講】 新しいCO2分離材として注目を集める  多孔性配位高分子PCP/MOFを活用したC2高効率分離システム【時間】 14:15-15:30【講師】日本製鉄株式会社 技術開発本部 先端技術研究所 環境基盤研究部 CCUS技術研究室 研究第二課 上席主幹研究員 博士(理学) 上代 洋 氏

【講演主旨】「大規模酸素分離は深冷分離法一択」とは異なり、CO2分離は、排出源(CO2濃度、温度、排出量)、分離CO2の質(純度他)により、様々な分離法が想定され、何が優れているかが非常にわかりにくい。さらに新規固体分離剤であるMOF/PCPは、いまだに認知度が高くないことに加え、既存固体分離剤とは全く異なる原理でCO2を分離する物もあり、CO2分離材としての評価は非常に難しい。本講座では、MOF/PCPを利用したCO2分離の基礎から、最新のトピックスまでを網羅し、MOF/PCPの優位性を紹介する。

【プログラム】1.MOF/PCPによる吸着、分離の基礎 1.1 MOF/PCPによる吸着、分離 1.2. 多量吸着の設計 1.3. 選択性の設計

2.実用的なCO2分離の課題 2.1 不純物の影響 2.2 CO2回収のコスト 2.3 MOF/PCPのコスト

3.MOF/PCPによるCO2分離の具体例 3.1 Direct Air Captureへの応用 3.2 「耐水型」MOF/PCPの利用 3.3 アミノ基修飾MOF/PCPの利用 3.4「ゲート型」MOF/PCPの利用 3.5 MOF/PCPによるCO2分離の企業、プロジェクト