微細藻類の培養および設備設計技術~大量培養における低コストに向けた技術開発と産業応用等~<会場開催セミナー>

47,300 円(税込)

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開催日 10:30 ~ 16:30 
主催者 株式会社 情報機構
キーワード 生物・細胞技術   地球温暖化対策技術   水産技術
開催エリア 東京都
開催場所 【品川区】きゅりあん
交通 【JR・東急・りんかい線】大井町駅

装置技術・培養環境制御、品種の選び方等々、微細藻類ビジネスの事業化に向け重要となる様々な要素について言及します! 

セミナー講師

 玉川大学大学院 農学研究科 教授 学術博士  増田 篤稔 氏

■ご略歴民間企業にて、公的機関向けの水産関連の研究用装置の開発および研究を行う。また、新規事業企画や大学非常勤教授などにも従事。平成28年4月より玉川大学農学に勤務。授業および卒業研究指導・研究および民間との共同研究なども多数行う。■ご専門および得意な分野・ご研究微細藻類培養器の光環境および溶存ガスコントロールを中心にした工学的設計。自動制御システム設計。微細藻類の培養および陸上養殖の基礎的な研究ならびに溶存酸素をもとにしたシミュレーション解析などの研究に従事。光環境に関しては、気中および水中の解析に関しても研究事例がある。■関連のご活動生態工学会理事(副会長、関東支部長)。元高知大学 客員教授。元東京大学大学院 非常勤講師。元兵庫県立大学 客員教授。◯2024年度 日本農業工学会 学会賞受賞 http://www.jaicabe.org/index.html 「微細藻類大量培養の研究とシステム開発および実証」 http://www.jaicabe.org/pdf/2024koenyoushi.pdf

セミナー受講料

1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

受講について

  • 感染拡大防止対策にご協力下さい。
  • セミナー会場での現金支払いを休止しております。
  • 新型コロナウイルスの感染防止の一環として当面の間、昼食の提供サービスは中止させて頂きます。
  • 配布資料は、当日セミナー会場でのお渡しとなります。
  • 希望者は講師との名刺交換が可能です。
  • 録音・録画行為は固くお断り致します。
  • 講義中の携帯電話の使用はご遠慮下さい。
  • 講義中のパソコン使用は、講義の支障や他の方の迷惑となる場合がありますので、極力お控え下さい。場合により、使用をお断りすることがございますので、予めご了承下さい。(*PC実習講座を除きます。)

セミナー趣旨

  室内における小規模の培養は、特殊な微細藻類を除いては、ほぼ培養手法は決まっている。  しかし、室内に置いても効率よく培養するためには、微細藻類の特性および培養装置の工学的な設計および知見は欠かせない。  本セミナーでは、設計の方法論を原著者である論文をもとにわかり解説を行う。  また、微細藻類関連の事業開発では、有用物質を生産する種の探査やその大量培養に関するエンジニアリングおよび有用物質生産プロセスなどの技術開発で経済性検討が不可欠になる。  本セミナーでは、低コスト化において基礎となる大量培養の室内大型フォトバイオリアクターや、光合成・光環境・二酸化炭素要求・培養容器形状の観点より、研究開発事例をもとに解説する。  また、低コスト生産に欠かせない野外培養技術についても演者の最新の研究事例の一部を紹介し、今後の野外培養の方向性に関してコメントする。

受講対象・レベル

・微細藻類の培養に従事している方。・室内における高密度培養を行っている方。・微細藻類の設計開発に従事している方。・微細藻類の事業企画などをしている方。・野外培養で培養収率の向上を検討している方。・微細藻類のR&Dの方。・微細藻類培養時の光源や二酸化炭素設定に苦労している方。 など

習得できる知識

・室内培養における培養室の考え方。・培養装置の設計に対する工学的手法。・微細藻類培養における低コスト化の考え方・大量培養装置の自動培養システムの考え方。・野外培養の太陽光利用の考え方など。 など

セミナープログラム

自己紹介 ・民間時代での開発商品の概要、経歴などを紹介させて頂きます。1.微細藻類の大量増殖培養と装置技術・環境制御  ・室内における大量培養装置の工学的手法の解説を行います。今回は、講習時間が多く取れるため、通常の短時間のセミナーでは         紹介のできない原著論文では省略されているデータの解析方法なども事例をもとに計算方法を解説します。 1-1.フォトバイオリアクターに求められるもの  (1)試験装置と想定される設計要因  (2)光環境と光合成  (3)照明の効率化 1-2.光環境と培養容器  (1)野外  (2)室内  (3)効率的な容器 1-3.光環境と二酸化炭素供給に関する定量方法  (1)光環境    ① 光減衰の定量方法とLambert-Beerの法則    ② 光環境設計と検証    ③ 開発事例写真  (2)二酸化炭素供給    ① 通気条件の変更と培養実験の事例紹介    ② 培養槽内での溶存ガス挙動     ⅰ)概念     ⅱ)実験方法と事例     ⅲ)制御に関するモニターの検討 1-4.室内大量培養における注意点  (1)光合成活性と増殖速度  (2)培養槽での酸素消費と増殖速度のラグタイム(効率的な培養) 1-5.微細藻類培養槽の性能評価検討 1-6.培養後の藻類評価 1-7.コンタミ防止への考え方について2.低コスト微細藻類生産の必要性とその方策  ・微細藻類での生産物は、低コスト化が求められる。このため、室内の人工光培養ではコスト的に限界がある。         このため、屋外培養が行われるが限られた種しかできていない。低コスト性の必要性及びその方策の説明を行う。 2-1.低コスト化の必要性 2-2.藻類培養コストの試算方法 2-3.低コスト化に向けた藻種選定 2-4.低コスト化に向けた培養装置選定・設計 2-5.室内での微細藻類生産における低コスト化の方策 2-6.屋外培養による低コスト化の目算3.微細藻類の貝類餌料への応用展開  ・演者が微細藻類を行った理由は、国内の二枚貝生産減少の理由からです。         国内の貝類生産動向と微細藻類の必要性などの説明を行います。 3-1.貝類資源動向と資源保全に必要な餌料 3-2.貝類総生産量 3-3.二枚貝類種苗生産における餌料生産システム     自動化の考え方などの解説を行う。4.有用化学素材の探索と有効利用法 4-1.天然由来の医薬原料 4-2.渦鞭毛藻の大量培養 4-3.バイオマス燃料5.屋内から屋外へ、研究の課題  ・演者が参加していた国プロの野外培養における簡易評価方法の研究事例の一部を紹介し、応用事例などの技術紹介を行う。 5-1.室内向けの種と野外向け種、その特性 5-2.野外培養の太陽光利用の考え方 5-3.野外培養における簡易評価方法 5-4.野外培養における培養収率向上の方策 5-5.野外培養における課題 5-6.スケールアップの考え方・条件適正化 5-7.今後の野外培養の制御方法などの方向性<質疑応答>

※途中、お昼休みと小休憩を挟みます。