書評検索結果

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「TRIZ実践と効用-体系的技術革新」Darrell Mann 著

投稿日 2011/08/03

著者は元ロールスロイス社のエンジニアで、創造的な研究開発に従事して
いましたが、'96年に退社しTRIZなどの創造性開発方法の研究に移りました。
この本は著者が'02年時点でのTRIZとその周辺に関する知識と解説を集大成
したもので、独自の意見もちりばめられています。
'04年には中川教授を監訳者とする和訳版が発行されており、和訳にばらつ
きが見られるものの450ページを超えるボリュームもあり、TRIZに関するほ
とんどが入手できる大著と言えます。

「開発設計のためのTRIZ入門」

投稿日 2011/07/03

TRIZが何者かを理解してから使おうとすると、多くのサブツールを理解する
だけで膨大な時間を費やして、発明の機会を逃してしまいます。
本書は品質問題、性能向上、新機能実現、コスト低減、商品企画、特許戦略
と課題を類型化し、それぞれに有効なツールの解説と手順を提示する事で、
必要な知識のみを効率的に学習できるのが特徴です。
わたしの「ものづくり工学マトリクス」発案のきっかけともなった良書で、
TRIZ書籍を1冊だけという場合はこの本を推薦するようにしています。

「超発明TRIZシリーズ1~6」

投稿日 2011/06/19

TRIZが日本に紹介されたのは1996年頃であり、翌年日経BP社から発刊され
たこのシリーズが果たした役割は大きいものがあります。これらはアルト
シュラーがロシアで活動していた時代のパンフレットとその解説からなっ
ており、現代のソフトウェアと比べるとかなり原始的に見えますが、それ
だけに本来のTRIZの生い立ちを感じる事ができます。
残念ながらすべて絶版になっていて、その後出版された多くの解説書は、
著者による何らかの脚色(工夫)が加えられているため、オリジナルの雰囲
気を感じるにはこれらにあたる必要があります。
ただし「超発明」と命名してしまったため、誰でも魔法のようにアイデア
が生まれると誤解された弊害も指摘されています。

「革新7つの手法」

投稿日 2011/01/06

「日経ものづくり」の'04年4月号から'06年7月号にかけて「なるほど
 theメソッド」シリーズに掲載された手法の中からTPS、TOC、シ
 ックスシグマ、商品企画7つ道具、QFD、TRIZ、タグチメソッド
 を加筆修正して発行した書籍です。
 各分野の代表的な著者が執筆しているため、取りあえずその概要を知る
 のに適しており、この本をきっかけとしてさらに学習し、実践で成果を
 あげてほしいと願うものです。