書評検索結果

8件中 5~8件目


「おはなし新商品開発」

投稿日 2011/09/17

日本規格協会の「おはなし」シリーズは、専門外分野の人が容易にその知
識を習得できるようにというコンセプトで、35年にわたり100点以上が出版
されてきました。本書は2007年発行ですから、かなり新しい方です。
普通の「入門書」風が多いシリーズ中で、本書は文字通りの「おはなし」
=小説仕立てになっており、中小企業の悩める2代目がコンサルティング
やセミナーを通じて、TOC思考プロセス、SWOT、QFD、FMEA、FTA、DR、コン
カレントエンジニアリングといった開発ツールとプロセスを学んでいくス
トーリーの中で、主人公と一緒に理解を進めます。
筆頭著者である東工大の圓川教授はTOCの大家でもあることから、ゴールド
ラットの「ザ・ゴール」シリーズスタイルを踏襲したのかもしれません。

「品質展開法(1)」

投稿日 2011/06/02

玉川大学生以来30年以上に渡り品質機能展開(QFD)を追求し続けてきた大
藤先生、小野先生とその師である赤尾先生が、日科技連から21年前に出版し
たのがこの書籍です。
概論はほどほどに押え、品質表の作成手順を実直に丁寧に記述しているため、
これ一冊を見ながら追っていくだけで、勘の良い人であれば完成度の高い
ものを作り上げる事が可能です。その後も何冊かの関連名著が発刊されてい
るものの、実践の参考書としては今でもこの本を薦めています。

「TQD」ドン・クロージング

投稿日 2011/04/04

本書はMITのクロージング教授が今から17年前に執筆したもので、当時
としては斬新な製品開発のフレームワークを示しました。TQD(Total 
Quality Development)とは、単純化して言えば「コンカレントエンジニア
リング」「QFD」「タグチメソッド」を統合した考え方であり、80年代
米国の製造業が惨敗した調査として日本企業(主に富士ゼロックスという
話もある)のプロセスを研究した著者の結論でした。
冒頭の第1章に示される製品開発現場の問題は、現代の日本企業組織でも思
い当たる人が多いと思われます。
和訳でも400ページを超える大著ですが、翻訳者の一人である立林和夫氏の
HP下記頁に要旨が掲載されていますので、参考としてください。

「革新7つの手法」

投稿日 2011/01/06

「日経ものづくり」の'04年4月号から'06年7月号にかけて「なるほど
 theメソッド」シリーズに掲載された手法の中からTPS、TOC、シ
 ックスシグマ、商品企画7つ道具、QFD、TRIZ、タグチメソッド
 を加筆修正して発行した書籍です。
 各分野の代表的な著者が執筆しているため、取りあえずその概要を知る
 のに適しており、この本をきっかけとしてさらに学習し、実践で成果を
 あげてほしいと願うものです。